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アメリカのTVドラマ 「逃亡者」1963~1967年 

 
 小学生の時に見たアメリカTVドラマ「逃亡者」を見ています。50年以上経っているにもかかわらず、スリル満点で面白いし、リチャード・キンブルが素敵です。小学生だった私と50年後の私が同じドラマ、同じ主人公を好きになって、憧れるのって、不思議でたまりません。
 
 「デヴィッド・ジャンセン扮する、リチャード・キンブルは身に覚えのない妻殺しの罪で死刑を宣告され、護送の途中で列車事故にあってからくも脱走します。犯行現場から走り去った片腕の男を捜し求め、執拗なジェラード警部の追跡をかわしながら逃亡生活を続けます」
 
 ハンサムで医師としての使命感もあり正義感が強いのですが、無実の罪で真犯人を捕まえようとしている逃亡者なので、いつも怯えていて後ろめたさもあり、影のある男です。そんなキンブルを逃亡者でありながら、かくまったり逃がしたりする善良な人たちや、愛してしまう女性たち。去って行くしかないキンブルを女性たちは緊迫感の中でで切なく見送ります。
 共演のバリー・モース扮するジェラード警部は憎らしい役です。どこまでも執拗に追いかけてきて、キンブルを窮地に陥れる。見ていてハラハラします。
 真犯人の片腕の男にも怒りました。この男には少しも同情の余地がなく、場面場面でキンブルを危うくさせるので、本当に頭にきました。
 逃げるキンブルと追いかけるジェラード警部、キンブルが探す真犯人の片腕の男。3人の絡みはスリルがあって面白いです。
 このドラマが面白いのは、アメリカ各地を転々とするので、いろいろな家庭・職場・人種・地域でのさまざま出来事があり、キンブルが医師として良心的に関わっていくことです。ヒューマニズムを根底に、ホームドラマあり、犯罪ものあり、人種問題ありで、一番心打たれるのは逃亡者でありながら、医師として医療行為をしてしまうシーンです。それが原因で身元がばれて、警察やジェラードに追われて間一髪で逃げ出すことになります。
 日本では1964年~1967年まで120話の放送で、UPした画像の矢島正明のナレーションから始まります。声にきれがあって、なんてクールでかっこいいのでしょう。
 さらにキンブルの声が睦五郎。憂いのある声で、伏し目がちな顔と声がぴったりです。キンブル役のデヴィット・ジャンセンの声をドキドキしながら初めて聞いたのです
が、キンブルの声は睦五郎のほうが合っていました。
 ジェラード警部役のバリー・モースは1918年イギリスのコックニーで生まれました。演劇学校で演劇を学び、以来イギリスやカナダでラジオ、舞台、映画で活動しました。バリー・モースを一躍有名にした”逃亡者”のあともTVドラマシリーズに妙味な脇役として出演しています。主にカナダで活動したようです。ウイキより。(Barry Morseで検索すると英語版のウイキに詳しく載っています。
 
 採点(10点満点中10点)
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