人が生きる世の中(サランサヌンセサン)
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ヘンリー・マンシーニ ⑲ 映画「酒とバラの日々」(1962年)
映画「酒とバラの日々」(1962年)からコーラス入りのテーマ曲です。作詞は映画「ティファニーで朝食」の"ムーン・リバー(Moon River)"でもコンビを組んだ名作詞家ジョニー・マーサー(johnny Mercer)です。
「酒とバラの日々」は監督はブレイク・エドワーズ(Break Edwards)、音楽はヘンリ・ーマンシーニ(Henry Mancini)、主演はジャッ・クレモン(Jack Lemmon)、妻役をリー・レミック(Lee Remick)が演じました。アルコール中毒(依存症)になってしまった夫と妻との諍いと憎しみと愛を描いたシリアスなヒューマン・ドラマです。
1962年アカデミー賞で最優秀男優賞にジャック。レモン、最優週秀女優賞にリー・レミックがノミネートされ、ヘンリ・ーマンシーニが歌曲賞を受賞しました。マンシーニは前年の「ティファニーで朝食を(ムーン・リバー)」に次いで、2年連続オスカーを獲得しました。
ヘンリー・マンシーニ楽団の演奏で「酒とバラの日々」のオーケストラ・ヴァージョンです。サウンド・トラックからではなく、ヘンリ・ーマンシーニ楽団のアルバムからの演奏です。
「酒とバラの日々」は映画公開時、テーマ曲だけがシングル盤で発売され、サウンド・トラック・アルバムはリリースされませんでした。
2013年にオリジナル・サウンド・トラックCDが、Intrada レーベルからリリースされ、映画で使われた音楽を初めて聴くことができるようになりました。2017年にはSound Track Factory レーベルから完全限定版として再発されました。ボーナス・トラックとして、ジュリー・ロンドン(Julie London)の歌、バーニー・ケッセル(Barney Kessel)とローリンド・アルメイダ(Laurindo Almeida)のギター・ヴァージョンが収録されています。
UPしたのはOSTから抜粋した「酒とバラの日々」組曲です。
ヘンリー・マンシーニ ⑱ アルバム「Uniquily Mancini」より「ムーンライト・セレナーデ」「C・ジャム・ブルース」
ヘンリー・マンシーニ (Henry Mancini)のアルバム「Uniquily Mancini」(1963年)から"ムーンライト・セレナーデ(Moonlight Seranade)"です。「Uniquily Mancini」はビッグ・バンド・サウンドでジャズのスタンダード・ナンバー、ポップスのヒット曲、自作曲を演奏しています。
"ムーンライト・セレナーデ'はグレン・ミラーの作曲で1939年にリリースされ、"イン・ザ・ムード(In the Mood)"と並ぶグレンミラー楽団の代表曲です。マンシーニは若い頃グレ・ンミラー楽団の編曲家志望だったそうです。
日本では1955年に映画「グレン・ミラー物語(Glenn Miller Story)」が公開され、"月光のセレナーデ(ムーン・ライト・セレナーデ)"のタイトルで大ヒットしました。「八木誠の洋楽ヒットチャート大事典」では1955年年間チャート5位、1956年年間チャート2位に選ばれています。「グレン・ミラー物語」は映画としても面白く、「五つの銅貨(Five Pennies)」と並ぶ音楽映画の傑作だと思います。
ヘンリー・マンシーニのアルバム「Uniquily Mancini」から、デュークエリントン(Duke Ellington)作曲の"C・ジャム・ブルー(C Jam Blues)"です。マンシーニが最初のピアノ・ソロをエリントン風に弾いているのが微笑ましいです。
(Trumpet) Pete Candoli, Conte Candli, Conrad Gozzo (Trombone) Dick Nash, Rony Lang (Altosax) Ted Nash (Tenorsax) Plus Johnson (Vibraphon) Larry Bunker (Piano) Jimmy Lowles)などのウェスト・コーストのジャズ・ミュージシャンが演奏しいています。
ヘンシー・マンシーニ ⑰ 映画「ひまわり」より ”ジョヴァンナ” ”インヴィテーション””
映画「ひまわり(Sunflower)」(1970年)のサウンド・トラック・アルバムから3曲目の”ジョヴァンナのテーマ(Giovanna)”です。ジョヴァンナは映画でのソフィア・ローレンの役名です。
ジョヴァンナ(ソフィア・ローレン)は戦争に行ったまま帰らないアントニオ(マルチェロ・マストロヤンニ)を捜しにソ連に行きます。しかしアントニオはロシアの女性マーシャ(Marsha)と結婚し子供までいることを知り、失意のままイタリアに帰ります。映画(オリジナル・スコアー)ではイタリアで新しい生活を始めるジョヴァンナのシーン”Giovanna's New Life”(0分58秒)に使われています。
映画「ひまわり」のサウンド・トラック・アルバムから9曲目の”招待(Invitation)”です、この曲は映画では使われず、サウンド・トラック・アルバムにのみ収録されています。他の作曲家だったらメイン・テーマにしてもおかしくないような美しい旋律を映画に使わないとは、多彩なメロディー・メイカーのヘンリーマンシーニならではと思います。
ヘンリー・マンシーニ ⑯ 映画「ひまわり」より ”愛のテーマ” ”Love in Sand” ”The Parting in Milan”
昨年映画「ひまわり(Sun Flower)」の公開50周年記念として、映画上映とともにDVD とCD(サウンド・トラックとオリジナル・スコアーを収録)がリリースされました。この映画は日本はもとより、本国イタリアでもオリジナルネガが消失していて、ポジフィルムしか存在しておらず、長年映画ファンにとって観ることのできない作品でした。日本では2011年、2015年と今回にわたって3回目の修復を行い、最新技術を駆使して映像だけでなく音響も改善、オリジナルに近い仕上がりになり、現時点で最高の仕上がりになってスクリーンに蘇りました。
「ひまわり(イタリア原題( I Girasori)」は、監督ヴィットリア・デ・シーカ(Vitoria De Sica)、主演ソフィア・ローレン(Sofia Loren)、マルチェロ・マストロヤンニ(Marcello Mastoroianni)、リュドミラ・サヴェーリエワ、音楽はヘンリー・マンシーニ(Henry Mancini)、1970年公開のイタリア・ソ連・フランス・米国合作映画です。
ヴィットリア・デ・シーカは1940年代のイタリアで、ロベルト・ロッセリーニ(Roberto Rossellini)らとネオ・レアリズモの一翼を担い「靴みがき」(1946年)、「自転車泥棒」(1948年)を監督、1951年には「ミラノの奇跡」でカンヌ映画祭グランプリを受賞、1953年にはモンゴメリ-クリフト、ジュニファー・ジョーンズ主演のメロドラマ「終着駅」を監督、「昨日・今日・明日」(1964年)と「悲しみの青春」(1971年)の2作品でアカデミー外国映画賞を受賞しています。
ソフィア・ローレンとマルチェロ・マストロヤンニはイタリアを代表する名俳優で。国際的スターとして数多くの映画に出演、「ひまわり」以前にも「昨日・今日・明日」「ああ結婚」で共演しています。
「ひまわり」のメイン・テーマ「愛のテーマ」(”Love Thema from Sunflower”)で、オープニング・タイトルに流れます。
ヘンリー・マンシーニはサウンド・トラック・アルバムを制作する際に、映画とは別のアレンジて録音をしますが、「ひまわり」の「50th Anniversar Edition」のCDに収録されたオリジナル・スコアを聴くと、サントラの「愛のテーマ」は映画と同じアレンジが使われていますす。
「ひまわり」のサウンド・トラック・アルバムから4曲目の”Love Is Sand(砂上の恋)"です。
メイン・テーマとはアレンジを変えて、オーケストラにパーカッションが静かに加わり、ハープシコードとエレクトリック・ピアノが演奏されます。オリジナル・スコアー(映画で実際に使われた音楽)はギターの演奏があり、アレンジも違い、サントラの3分3秒にくらべて4分22秒の長さになっています。
サウンド・トラック・アルバムの11曲目”The Parting in Milan(ミラノの別れ)”です。
「ひまわり」のラストシーン、ミラノ駅でのソフィア・ローレンとマルチェロ・マストロヤンニの別離、そして画面いっぱいに映し出されるひまわり畑。”ギター・ソロから始まり、ピアノ、オーケストラが美しくも悲しい”愛のテーマ”を奏でます。オリジナル・スコアでは”The Appointment”(1分19秒)、”End Title”(1分09秒)の2曲にメイン・テーマ(愛のテーマ)”が使われています。
ヘンリー・マンシーニ ⑮ 映画「ハタリ」より「ハタリのテーマ」「ジャスト・フォー・トゥナイト」
ハタリ(HATARI)」(1962年)はアフリカで猛獣を生け捕りにすることを仕事とする男たちを描いたアクション映画です。監督兼製作は男性的タッチの映画が得意なハワード・ホークス(Howard Hawks)、主演はジョン・ウェイン(John Wayne)、エルザ・マルティネリ(Elsa Martineli)、ハーディー・クリューガー(Hardy Cruger)、レッド・バトンズ(Red Buttons)です。音楽はヘンリー・マンシーニ(Henry Mancini)で、オルガンとクラリネットをコミカルに使った”小象の行進(Baby Elephant Walk)”がヒットしました。
「ハタリ」から”ハタリのテーマ”Theme of HATARI"です。広大なアフリカの大地を舞台にした映画らしい、勇壮な雰囲気をもったメロディ-とアレンジです。米国ではシングル・チャートで95位にランクされました。
「ハタリ」のサントラから”ジャスト・フォー・トゥナイト(Just for Tonight)"です。作曲はスターダスト(Stardust)などで有名なホーギー・カーマイケル(Hoagy Carmichael) 、作詞はマンシーニとのコンビで"ムーリヴァーン(Moon River)や酒とバラの日々(Days of Wine and Rosesを書いたジョニー・マーサー(Johnny Mercer)です。男性映画でもこのようなロマンティックなナンバーを使うのがマンシーニらしいです。
”ジャスト・フォー・トゥナイト(Just for Tonight)"のヴォーカル・ヴァージョンです。サントラではアコーディオンのところが、最初からコーラスで歌われます。マンシーニは映画「暗くなるまで待って」などでも、サントラとは違うコーラス・ヴァージョンをレコーディングしています。
ヘンリー・マンシーニ ⑭ アルバム 「Mr.Lucky Goes Latin」より「Tinpanola」「Mr. Lucky (Goes Latin)」
ヘンリーマンシーニ(Henry Mancini)のオリジナル・アルバム「Mr.Lucky Goes Latin」(1961年)より、マンシーニ作曲の”Tinpanola”す。ラテン・タッチの明るく楽しいナンバーです。
ヘンリーマンシーニのアルバム「Mr.Lucky Goes Latin」より、タイトル曲の”Mr.Lucky Goes Latin)”です。テレビ・ドラマ「Mr.Lucky 」のテーマ曲をラテンにアレンジしたものです。
ヘンリーマンシー ⑬ アルバム「Mr. Lucky Goes Latin」より「Lujon(Slow Hot Wind)」
ヘンリーマンシーのアルバム「Mr. Lucky Goes Latin」(1961年)はサントラではなく、マンシーニの作品をラテン風にアレンジしたオリジナル・アルバムです。
収録曲の中でも特に”Lujon"が、マンシーニの作曲家・編曲家としての卓抜な才能を存分に発揮した名作だと思います。冒頭から流れる柔らかな音色の打楽器はアフリカの親指ピアノと呼ばれる楽器で、スケール感のある美しいオーケストラ・アレンジと相まって独特な音楽の世界を創り出しています。
この曲は"Slow Hot Wind"のタイトルでノーマン・ギンベル(Norman Ginbel)が作詞をして、ジョニー・ハートマン(Johnny Hartman)がアルバム「The Voice That Is」(1964)、サラ・ヴォーンがアルバム「Sara Vaughan Sings Mancini」1965)、セルジオメンデス&ブラジル66が「Herb Alperts Presents」(1966)でレコーディングしています。
ヘンリーマンシーニのアルバム「Symphonic Soul」((1975年)から”Lujon(Slow Hot Wind)"です。このアルバムは自作曲やラムゼイ・ルイス”Sun Goddess”、アヴェレージ・ホワイト・バンド"Pick Up the Pieces"などの曲をソウル、ファンク風のアレンジを交えて録音した異色作です。ジョー・サンプル(Joe Sample)、ハーヴィー・メイソン(Harvey Mason)、デヴィッド・ティー・ウォーカー(David T. Walker)らフージョン・ソウル系のミュージシャンがレコーデイングに参加しています。
ヘンリーマンシーニ⑫ 映画「追跡」より「Fluter's Ball」「Experiment in Terror」
ヘンリーマンシーニHenry Mancini)が音楽を担当した映画「追跡(Experiment in Terro)r」(1962年)のサウンド・トラックから"Fluter's Ball"です。
「追跡(Experiment in Terror)」はブレイク・エドワーズ(Blake Edwards)監督、グレン・フォード(Glenn Ford)、リー・レミック(Lee Remick)、ステファニー・パワーズ(Stefanie Powers)主演のサスペンス・スリラードラマで、女性銀行員のリー・レミックが、異常な殺人犯に銀行から10万ドルを盗むよう脅される事件を描いています。"Fluter's Ball"はフルートのソロを活かした、マンシーニらしい都会的でソフィスティケイトなナンバーです。
「追跡(Experiment in Terror)」からメイン・テ-マです。サスペンス・スリラー・ドラマらしい、クールで重い響きをもったサウンドです。
ヘンリー・マンシーニ ⑪ アルバム「Combo」より「プレイボーイのテーマ」「Everybody Blow」
ヘンリー・マンシーニ(Henry Mancini)のオリジナル・アルバム「Combo」(1960年)から、ピアニスト・作曲家のサイ・コールマン(Cy Coleman)が作曲した”プレイボーイのテーマ(Playboy's Theme)”です。
「Combo」はマンシーニのアルバムの中でもジャズ色が強く、アート・ペッパー(Art Pepper)が参加していることもあって、ジャズ・ファンにも関心をもたれるようですが、ピアノではなくチェンバロが使われていることもあってジャズ・ファンには微妙なようです。
ヘンリー・マンシーニのアルバム「Combo」から"Everybody Blow"です。このアルバムの中で、最もジャズ・ミュージシャンのアドリブがフィーチャーされた、ウェスト・コースト・ジャズらしい作品です。
Ted Nash(alto sax,,Flute)、 Ronnie Lang(bariton sax) 、Ted Nash(trombone)、 Pete Candoli(trumpet)、Art Pepper(clarinet)、 Larry Banker(vibe&marimba)、 Jonny Williams(Harpcicord,piano) 、Shelly Manne(drums)
ヘンリー・マンシーニ ⑩ 「バチェラー・イン・パラダイス」 「H氏のバケーション」
ヘンリー・マンシーニ(Henry Mancini)は「ティファニーで朝食を」でオスカーを受賞した1961年には、他に「バチェラー・イン・パラダイス(Bachelor in Paradise)」 「おとぼけ先生(The Great Imposter)」のサウンド・トラックを作曲しました。
「バチェラー・イン・パラダイス」は日本未公開のボブ・ホープ(Bob Hope)、ラナ・ターナー(Lana Turner)主演のコメディー映画です。1961年アカデミー歌曲賞に「ティファニーで朝食を」と同時ノミネイトされました。コメディー映画に相応しい明るいメロディーで、マンシーニのセンスの良いコーラスとオーケストラ・アレンジが楽しめます。
ヘンリー・マンシーニが音楽を担当した、映画「H氏のバケーション(Mr,Hobbs Takes a Vacation)」からテーマ曲です。ヘンリー・コスター(Henry Koster)監督、ジェームズ・ステュアート(James Stewart)、モーリン・オハラMaureen O'hara)主演のコメディー映画で、米国では1962年、日本では1963年に公開されました。もともとスウィング・ビッグ・バンドの編曲をしていたマンシーニらしいサウンドです。
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