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離職率を抑制させる仕掛け

2010-08-03 20:49:06 | その他

───会社に安定と発展を 社員にいきがいと成長を───


こんばんわ 東京都北区 人事コンサルタント・社会保険労務士 内野光明です。


わが社の離職率が高いのは何故なんだ・・・。

処遇、コミュニケーション、将来性等いろいろ思い当たるところがあろうかと思います。


離職率抑制に成功した経営者は次のような仕掛けをしていました。


成功までには、様々な対策を講じてこられたようですが、ブラザー制度

が最も効果が高かったそうです。


ブラザー制度とは、新規採用者ための専属アドバイザー(先輩)を社内から

選出し(同一部署が多い)、技術的に不明なところ、私生活で困っていること

会社の実情等、なんでもその先輩に相談してよろしい、という制度です。


相談されて悪い気はしない、というのが人間の心理です。

先輩からは後輩の面倒をみることへの不満はほとんどなく、むしろ率先して

指導に当たっているそうです。


給与面ではブラザー手当として月2,000円を支給しています。

手当支給の理由としては、たまには後輩を居酒屋に連れていくための費用について、

一部援助するためのようです。



ブラザー制度導入により次の3点が分かったそうです。


・入社者は様々な面で不安や不満があり、それを誰かに相談できずにいる。
(不安等を抱えていると必然的に離職につながる)

・一定期間(3年程度)離職がない場合、長期の雇用継続が見込まれる。

・先輩は後輩に色々とアドバイスがしたいが、そのきっかけがない。

というものでした。



私はこのブラザー制度で最も価値があったと思われる点として

コミュニケーションの改善を挙げます。



職場での孤立感・疎外感等、入社が間もないうちは感じる場合が多いと思います。

会社に馴染むまでの一定期間、ブラザー制度を導入することにより、マイナス感情

を払拭することはとても大切です。



新しく入った社員は、

「最近どうだ?」「昨日の仕事よかったよ」「何か分からないところはある?」等、

声がかかれば、嬉しいものです。



コミュニケーションがあまり円滑でない会社は

このような仕掛けを作って、職場を変革していく必要があるものと感じております。



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workup人事コンサルティング
社会保険労務士 内野 光明

【公式サイト】
「労務管理は心の管理」workup人事コンサルティング


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