マガジンひとり

自分なりの記録

サラ金の人びと

2010-06-17 23:17:07 | メディア・芸能
武富士ダンサーズ/武富士


Brand New Takefuji/内田有紀/武富士
こいつのCM見ると「ご結婚は計画的に」って言いたくなる。


じい、あの黄色い看板はなに?
プロミスですよ!その人に合った借り方や返し方が相談できる─
相談できるの?
ソウダンです!!
さぶっっ─/プロミス


井上和香/プロミス


マネーにもマナーを!/中川翔子/プロミス



どうする?アイフル!/チワワのくぅーちゃんと清水章吾/アイフル



安田美沙子/アイフル


♪は・じ・めーてのアコム、はじめての、むじんくん~/小野真弓/アコム


小幡佳代子選手/アコム陸上競技部


熊田曜子/アコム


タモリ/アコム


レイク・エンジェル/レイク


心がない。108個のボキャブラリーでロボットのように話を合わせる女・夏川純(有吉弘行・談)/レイク


余裕のゆうちゃん。/山田優/レイク


♪忘れな~いで、お金よ~りも、大切なものがある~
忘れな~いで、あなたよ~りも、大切なものはない~/東原亜季/ディック



融資絞り大幅減収─消費者金融4社
武富士など消費者金融大手4社の2010年3月期連結決算が5月13日、出そろった。6月の改正貸金業法の完全施行に伴う規制強化を控え、融資を大幅に絞ったため、売上高に当たる営業収益は4社とも前期比2けた減と、大幅減収となった。

顧客への融資残高に相当する営業貸付残高は、アイフルが前期比35.8%減少し、武富士も31.6%減と大きく減少。取りすぎた利息の返還請求の高止まりで資金繰りが悪化しているため、残高を圧縮した。

武富士の清川昭社長は「今年1月以降は、毎月の融資額は2億円弱にまで減らしている」と話した。

営業収益は、アコムが14.1%減の2787億円で、最大手のプロミスも12.6%減だった。アイフルと武富士はいずれも3割を超える減少と、落ち込みが激しい。

損益で黒字を確保したのは、プロミスと武富士の2社。アコムは人員削減などのリストラ費用がかさみ、72億円の赤字(前期は136億円の黒字)に転落。アイフルは利息返還請求の引当金を大幅に積んだため、2951億円の赤字だった。

11年3月期の連結業績については、武富士は営業収益がほぼ半減の640億円と予想。アコムは12.5%減、アイフルも35.4%減を予想しており、大幅な減収が続く見通しだ。プロミスは業績予想を公表しなかった。 ─(東京新聞5月14日)




♪あ~っとその時、アットローン/ユースケ・サンタマリア/アットローン


♪ババンバ・バ~ンと/加藤茶/キャッシュワン



バランスを、大切に/竹中直人と桃井かおり/モビット





先日の東京ウシジマ新聞で触れた木村剛ってのも、東大卒の元・日銀マンとのことだが、それさえ小川純くらいの小モノに思われてしまうようなすごいのが逮捕された。SFCG破産債権2900億円=うち木村の振興銀へ売られたり二重譲渡で裁判沙汰になってるものも=が、たったの61億円しか残ってなくて、ワンマン社長の大島健伸がせっせと自分・家族・親族のもとへ隠して回収のメドが立たない。

狡猾な者が集まる慶応商学部をトップの成績で卒業し、総合商社へ入ったのは商売のノウハウを得るための腰掛けで、いずれ金貸しで帝国を築こうと決めていた、それは9分とおり成功したが、過払い利息返還の急増やリーマン・ショックに見舞われ頓挫。すごい執念で資産隠匿したのを闇組織に流していずれは海外で再起とかされても手が出せないんじゃないかと思うくらい、悪名はとどろいていたにもかかわらず逮捕まで時間がかかった。グレーゾーンを暗躍する者が尽きることなく湧いてくる現状で、取り締まるのはいつも後追い。SFCGの厳しい取り立てを苦にして自殺者とかいっぱい出てるのに、報道も少ない。

こと借金がからむと、テレビの報道が触れたがらないように感じられるのは気のせいだろうか。ネットを止められて家族殺しちゃった引きこもりの男とか、秋葉原事件のKATOについても借金の明細に焦点を当てた報道を目にした記憶がない。それこそが、人を自暴自棄にさせて凶行へ走らせる最大の要因だと思うのに。

どうも、ここには、減りつつある広告収入に依存するテレビ局の、CMを見てお金を借りてでも商品を買ってほしいという願望が透けて見えるような。お得意様の消費者金融が改正貸金業法で不振となっても、やり方をパクった銀行系消費者金融が潤沢な広告費を─。

いよいよ明日、改正貸金業法が完全施行されることで、これまで消費者金融やカードローンの顧客だった層の中で資金繰りに窮し、追い詰められてヤミ金から借りたり、その結果犯罪へ走る者が急増するのでわないかと─。なにしろ分母が多い。当局や銀行はどうせ貧困層のことだからと思ってノホホンとかまえてるんでしょけど、サブプライム問題もギリシャ問題も、下層債務者の焦げ付きが世界全体へと波及したことを忘れてほしくないのだが─。




生活困窮者、ヤミ金へ?─改正貸金業法あす施行・総量規制に不安の声
消費者金融などから過剰に借り入れる多重債務問題の防止などを目的に、借り入れの「総量規制」などを盛り込んだ改正貸金業法が18日、完全施行される。多重債務者を減らす効果が期待される一方、借り入れができなくなった生活困窮者がヤミ金業者に走ることも危ぶまれている。

「改正の趣旨は理解できるが、約定通り返している者からすれば、貸し渋りとしか思えない」
「クレジットカードのキャッシングも利用できなくなると、結果的にヤミ金しか頼れなくなる」

全国の貸金業者で組織する「日本貸金業協会」(東京都港区)の電話相談などには、こうした総量規制に対する懸念の声が増えているという。

改正貸金業法では、年収の3分の1を超える額の新規の借り入れができなくなる。さらに、借り入れの際には収入を証明する書類が基本的に必要になる。ただ、上限金利は29.2%から借入金額に応じ15~20%に引き下げられ、貸金業者に対する規制も厳しくなる。

同協会などによると、消費者金融から借り入れをしている人は2月末現在、総人口の1割強に当たる約1380万人。協会のアンケートでは、借入者の51.2%が、年収の3分の1を超える借金があり、総量規制によって新たに借金ができなくなるという。

警視庁生活経済課幹部は「少額の借金を繰り返して生活している主婦やフリーターらが、高金利のヤミ金に手を出すことになるかもしれない。返せなくなると、犯罪に使われる携帯電話や銀行口座などの名義人にさせられる懸念もある」と話す。

暴力的な取り立てを控えて巧妙に金利を搾り取る「ソフトヤミ金」と呼ばれる業者も出現している。クレジットカードのショッピング枠を現金化する、違法ではないが後で借り手を困窮させることになる業者にも流れる恐れがある。

利息制限法と出資法の上限金利には、グレーゾーン金利という金利の差があった。出資法の上限金利は引き下げられるので、グレーゾーン金利は撤廃されることになる。「全国ヤミ金融対策会議」の木村裕二弁護士は「グレーゾーン金利で借りた借金は、過払いや既に払い終えている可能性もある。総量規制に触れてしまうと自分で判断してヤミ金に借りるのではなく、最寄りの弁護士会などに相談して」と呼び掛けている。

消費者庁は、全国の消費生活センターにつながる消費者ホットライン=電0570-064370=で相談を受け付けている。 ─(伊東浩一、東京新聞6月16日夕刊)
コメント

YAWARAの実際

2010-06-17 02:05:31 | マンガ
『YAWARA!』浦沢直樹(小学館・全29巻のコミックスほか)
1986年から93年までビッグコミックスピリッツ誌に連載され、作中での時系列も主人公・猪熊柔(いのくまやわら)が高2の86年から88年のソウル五輪を経て92年のバルセロナ五輪に出場するまでを描く柔道マンガ。祖父の滋悟郎より幼いころから柔道の指導を受けて育った柔は、公式戦に出場したことがなかったが、路上でひったくり犯を巴投げする姿をスポーツ新聞記者の松田に目撃される。松田はやがて柔が世界を制し、日本中を熱狂させるのではないかと直感するのだが、ソウル五輪で女子柔道が公開競技として採用されるにあたり、滋悟郎も二言目には「金メダル、国民栄誉賞ぢゃ!!」と柔を叱咤し、乗馬やテニスで天才の名をほしいままにしていたお嬢様の本阿弥さやかをライバルとして柔道に誘い込むことまでする。当の柔は、恋愛にあこがれ、さやかのコーチを務める風祭にほのかな恋心をいだく普通の高校生に過ぎなかったのだが─。
公式戦に出場し、圧倒的な強さを見せるにつれ、柔を取り巻く世界は変わってゆき、カナダの強豪ジョディ・ロックウェルは猪熊宅までやって来て終生のライバルとなるし、柔道部のない三葉女子短大に進学しても、そこで友人となった伊東富士子はプリマ・バレリーナへの夢を絶たれた過去から、柔がソウル五輪で優勝するよう熱心に応援する。
ソウル五輪の無差別級に出場した柔は、ロックウェルを痛めつけて勝ち上がったソ連のテレシコワと決勝で対戦し、敵討ちをするような血気に走った柔道で優勝はするのだが、内心では行方知れずの父・虎滋郎やそれを探して母・玉緒も不在がちだったり家族がバラバラなのは自分のせいだと思い込んで柔道をやめようとしていた。そんな柔を柔道へ引き戻そうと富士子は初心者ばかりの柔道部を立ち上げて、ついには自ら柔とともに世界選手権に出場するまでに上達する。
やがて虎滋郎がライバルさやかのコーチを務めていることを知ってショックを受け、再び柔道をやめようとする柔なのだが、娘・柔を常に遠くから見守ってきた虎滋郎は、同じように常に柔を見守り声援を送る松田記者が柔の復帰の鍵を握ると見込んでいたのだった─。



6人だっけ、7人だっけ、日本の女を犯しちゃったカバキの事件のときは「とにかく、うらやましいってことですよ」と発言し、マイケル・ジャクソンが小児ワイセツで巨額の賠償金を払わせられたときも「俺が親なら子どもをマイケルのところに行かせますね」と発言した会社の同僚Nくんが、高校でラグビー部、大学ではヨット部に属していたことは前にも記したが、彼は会社に入ってもヨット競技を続けており、会社のヨット部選手としてアジア大会の代表候補になったりもしていた。
企業スポーツとわいえ、その会社では野球部以外は勤務のあつかいも普通の社員となんら変わらなかったと思う。フルタイムで勤務し、飲み会とかでもわりと付き合いのよかったNくん。一定量以上の酒が入ると、どんな状況でも熟睡してしまう「寝上戸」で、われわれ同僚が抱きかかえて運ばなければならず、身長は175cmほどに過ぎない彼の、その重いこと。鉄のかたまりを運んでいるようだった。
あの肉体なら、賢明な彼はそんなこと実行しないけれども、女を組み敷いて無理やり犯すことは可能でしょうし、そこらの暴漢と喧嘩などしても滅多に負けないのではないだろうか。スポーツというのは、結局のところ、そういうものである。健全な肉体に健全な精神が─なんていうきれいごとよりも、実益があるので厳しい練習にも耐えられるし、理不尽なしごきに耐え抜いた者が会社組織に就職するにあたって有利なのは当然だったろう。少なくとも日本経済がバブルでイケイケのころは。
それはYAWARAというマンガが描かれ、アニメ化もされて女子柔道が注目を集めたころでもあった。浦沢直樹にとって、最初の大ヒット作であるYAWARAは、恋や友情、ライバルとの熱戦などエンターテインメント要素をテンコ盛りにして読者の心をわしづかみにできるかどうか試みる実験作でもあったと聞くが、むしろその実験の成否は、48㌔以下級の普通の女の子・猪熊柔が78㌔超級とかの大きな選手をぶん投げることにリアリティを持たせられるかということにこそかかっていたろう。
それは一応成功している。しかし、それをもたらしたのは、厳しい練習や格闘技の試合を描ききる表現力というよりは、周囲の人物の造形にこそあると言ってよく、ことに松田記者、花園くん、ジョディ・ロックウェル、伊東富士子といった暑苦しい人物像が魅力的で、汗の匂いが伝わってくるかのようでもあるし、ほかのささいな登場人物まで、どの人物をとってみても主人公として人間ドラマを成立させうるほど手抜きなく造形されている。どの登場人物にも見せ場があり、じーんとするほど生き生き描かれるのだ。



29冊の、どの巻にも2~3ヵ所は涙を誘う場面、笑いを誘う場面がそれぞれ用意されており、その配置はクライマックスのバルセロナ五輪へとらせん状に高まる。初期のみに顔を見せた人物、アイドルの錦森くんや不良の須藤くんも最後に再び現れて、それぞれの人生を歩んでゆくのだが、その中心に置かれた肝心カナメの猪熊柔については、娯楽作品の主人公としてはともかく、リアルな人物像としては有無を言わせぬほどの説得力というまでには至らない。
それは仕方がない。スポーツは、まして格闘技は勝たなければ意味がない。柔道に対して、強い目的意識を持ってもいない柔が連戦連勝。それも実施されないはずの無差別級を「タマランチ会長」を動かして実施させてまでも頂点に立つ。現実においては、最重量のクラスの選手が勝つに決まっているので、オリンピックで実施されなくなったほか、無差別級は世界選手権においても形骸化しつつある。
本家の日本人だけがこだわっている、現実を無視した理念=柔よく剛を制す。かつて山口香選手は「女三四郎」と呼ばれたが、このマンガが話題となってから現れた田村亮子選手は「ヤワラちゃん」と呼ばれ、ご本人も髪型など意識したと記憶する。が、バルセロナ五輪に出場した彼女は惜しくも優勝を逸した。次のアトランタ五輪でも。決勝で彼女を破ったのは北朝鮮のケー・スンヒ選手で、当時ケー選手は国内の無差別級の大会で勝ったなどとも報じられ、その後は階級を上げて世界選手権で連覇したりしている。田村、後に谷亮子選手がシドニー、アテネ両五輪で優勝したのは立派だが、そもそも格闘技の軽い階級は、体のでっかい白人などは選手層が薄いと思われるし、重い階級で銀や銅メダルの選手のほうが強いはずなのに、軽い階級の金メダルを、たとえば走高跳やマラソンの金メダルと同列にあつかえるだろうか─。



無差別級=たとえば全日本選手権での「吉田VS.金野」とか、総合格闘技とか、大相撲とか、おそらく異常に詳しい人が大勢いると思うのでお任せするとして、現実問題、やっぱスポーツってのは、勝つためにやってるんだろう、いや試合で勝つこともあるが、人生で勝ち組になろうとして。
オラは会社を辞めてしまったので、先のNくんのその後は知らないが、おそらく今ごろは管理職になっているだろうし、結婚して子どもの2~3人もいるだろう。あの頃は明らかに、就職ではスポーツをやっている者は有利だったし、マンガの中の猪熊柔も引く手あまたで旅行代理店を選ぶし、谷亮子もトヨタに勤務して、プロ野球選手と結婚して、今度は参議院か─。

─イチロー選手が3安打と活躍しました。試合は敗れました。
─女子体操でオリンピックに出場した●●選手が、またもや覚醒剤を使用したとして逮捕されました。
─元Jリーグの●●選手が、女性に乱暴したとして、逮捕されました。
─大相撲の大関・琴光喜や親方数人を含め65人が、野球賭博に関わっていたとして上申書を提出しました。

Nくんの鉄の肉体には、オラの2倍の燃費がかかるし、彼はカバキをうらやましいと言える心の持ち主だ。ヨット競技をやりつつまっとうに就職できた彼はともかく、世界中が一つの夢を追うサッカーW杯ともなれば、それだけに専念できる予備軍が何万人とかの単位でいなければ出場すらおぼつかない。それは、代表チームが勝てばうれしい。うれしいけれども、自分の生活に直接の関係はない。それでもなお彼らにがんばってほしいと願うのであれば、あなたはこれからも上記のようなニュースを聞き続けなければならない。
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