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昔も今も、こんぴらさん。─ 金刀比羅宮のたからもの ─ ハルカス美術館

2015-06-06 | ア-トな話し
あべのハルカス美術館 開館1周年記念特別展覧会

2015年 5月22日(金)~ 7月12日(日)

「讃岐のこんぴらさん」と親しまれ、一生に一度は訪れたいお宮として、多くの参詣者を迎えてきた金刀比羅宮。庶民の素朴な信仰心に支えられ、独自の文化を発信し続けてきた同宮の宝物を一堂に公開します。書院を彩る円山応挙や伊藤若冲の障壁画から、近代洋画の先駆者・高橋由一の作品まで。


こんぴらさんには2006年10月に参拝しました 参拝記は ここ

金比羅船々 こんぴらふねふね

金毘羅船々(こんぴらふねふね)
追風(おいて)に帆かけて
シュラシュシュシュ
まわれば 四国は
讃州(さんしゅう)
那珂の郡(なかのごおり)
象頭山(ぞうずさん)
金毘羅大権現(こんぴら だいごんげん)
一度まわれば


誰もが歌える歌ですね



崇徳天皇御影 菊池 容斎

崇徳天皇は第75代天皇で金比羅宮に祀られている
保元の乱に敗れ讃岐に流された、髪も切らずに生きながら天狗の姿になったと伝わる


小倉百人一首にこんな歌がありました。

瀬を早み岩にせかるる滝川の われても末にあはむとぞ思ふ(崇徳院)

何となく覚えています。

意:滝の水は岩にぶつかると二つに割れるが、すぐにまた一つになるので、現世では障害があって結ばれなかった恋人たちも、来世では結ばれましょう。



遊虎図(ゆうこず) 円山応挙
これは東面の中央2面
遊虎図だけでも16面 他に16面  円山応挙が一杯です



花丸図 伊藤若冲 襖4面

40図35種類の花 いずれも切花 圧倒的迫力です



ひまわり あじさい
ゆり   きく

若冲は大好きなので、ホームページを作っています ここ 若冲展



讃岐院眷属をして為朝をすくふ図  歌川国芳

この図は文化4年(1807年)から同8年(1811年)にかけて刊行された
曲亭馬琴作・葛飾北斎画の伝奇小説、
『椿説弓張月(ちんせつゆみはりづき)』の一場面です。

九州に潜居した源為朝(みなもとのためとも)が平家討伐のため京へ向かう際に
暴風雨に遭い、その海を鎮めるため妻白縫姫(しらぬいひめ)は入水する。
しかし船は難破し、為朝はほぼすべての部下を失ってしまう。
もはやこれまでと為朝が自決をはかろうとした時、
為朝が主として仕えた今は亡き崇徳上皇が霊となって
眷属の烏天狗に使わし、
助けられた為朝は琉球へと上陸する。 
為朝の嫡子・舜天丸(すてまる)の船も暴風雨に遭い
忠臣・八町礫紀平治(はっちょうつぶてのきへいじ)が舜天丸を抱え海中を漂う。
そこへ大鰐鮫が現れこの二人を襲うが、
自刃した郎党高間太郎夫婦の二人の魂が鰐鮫にのりうつり
舜天丸と紀平治を背に乗せて琉球へと向かった。

『保元物語』に登場する強弓の武将・源為朝と琉球王朝開闢の秘史を描いた伝記物語。

本図は、この壮大なストーリーに負けない奇抜な構図。
さすがの国芳を代表する作品です。



鯉魚図(りぎょず) 長沢蘆雪

師匠の円山応挙譲りの写実の力量と、豊かな発想力を備え、伊藤若冲らと並んで江戸中期の「奇想の画家」のひとりと評されるのが、長沢蘆雪(ながさわ・ろせつ、1754~99年)である。

水の流れに逆らいながらも、しなやかにたゆたう鯉。水草のゆらぎ、ほのかに描いた後ろの亀の姿は、真鯉の生命力を強調しているかのように見える。

鯉は滝を昇れば龍になるという。静かに画面を見詰めれば、1匹の鯉が存在感を放っている。  




なまり(なまり節) 高橋由一

代表作「鮭」が有名ですね
2012.10に京都に見に行きました ここ 高橋由一展   京都国立近代美術館

 

高橋由一の「鮭」

ニッポンの油絵を描く高橋由一です



ハルカス美術館の前には「こんぴら狗」が居ました
あべのハルカス美術館一覧
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