木村拓哉と二宮和也の初共演で、「犯人に告ぐ」などで知られる雫井脩介の同名ミステリー小説を映画化。「クライマーズ・ハイ」「わが母の記」「日本のいちばん長い日」「関ヶ原」など、話題作や名作を多数手がける原田眞人監督がメガホンをとり、ある殺人事件を巡る2人の検事の対立を描く。都内で発生した犯人不明の殺人事件を担当することになった、東京地検刑事部のエリート検事・最上と、駆け出しの検事・沖野。やがて、過去に時効を迎えてしまった未解決殺人事件の容疑者だった松倉という男の存在が浮上し、最上は松倉を執拗に追い詰めていく。最上を師と仰ぐ沖野も取り調べに力を入れるが、松倉は否認を続け、手ごたえがない。沖野は次第に、最上が松倉を犯人に仕立て上げようとしているのではないかと、最上の方針に疑問を抱き始める。木村がエリート検事の最上、二宮が若手検事の沖野に扮する。
キャスト
木村拓哉 最上毅
二宮和也 沖野啓一郎
吉高由里子 橘沙穂
平岳大 丹野和樹
大倉孝二 弓岡嗣郎
八嶋智人 小田島誠司
音尾琢真 千鳥
大場泰正 前川直之
谷田歩 青戸公成
酒向芳 松倉重生
矢島健一 高島進
キムラ緑子 桜子
芦名星 運び屋の女
山崎紘菜 最上奈々子
松重豊 諏訪部利成
山崎努 白川雄馬
【ストーリー】
東京地方検察庁刑事部に配属された検事の沖野啓一郎(二宮和也)は、有能で人望もある憧れのエリート検事・最上毅(木村拓哉)と同じ部署になり、懸命に仕事に取り組んでいた。あるとき、二人が担当することになった殺人事件の容疑者に、すでに時効が成立した事件の重要参考人・松倉重生が浮上する。その被害者を知っていた最上は、松倉に法の裁きを受けさせるべく執拗(しつよう)に追及するが、沖野は最上のやり方に疑問を抱き始め……。
雫井脩介のミステリー小説を、木村拓哉と二宮和也の初共演で映画化。東京地方検察庁を舞台に、人望の厚いエリート検事と彼に心酔する新米検事がある殺人事件の捜査をめぐってすれ違い、やがて二人の正義がぶつかり合うさまが映し出される。原田眞人監督が、正義の意味を問うドラマを骨太に描き出す。
映画の中で、突然出てくるインパール作戦 最上の祖父と諏訪部の父がインパール作戦の生き残りでそこにシンパシーを感じ合っているらしい。
インパール作戦とは、1944年(昭和19年)3月に日本陸軍により開始され7月初旬まで継続された、インド北東部の都市インパール攻略を目指した作戦のことである。作戦に参加した殆どの日本兵が死亡したため、現在では史上最悪の作戦と呼ばれる。
何故ここで・・・良くわからないですね
吉高と二宮の濡れ場はあるにはあるが・・・
今回注目の脇役は、強盗殺人事件の被疑者の松倉を演じる酒匂芳(さこうよし)! なじみのない俳優だ。素顔は優しげな中年男だが、映画ではサイコな人物を強烈に演じる。口をパッと音を立てて開閉し、検察官の神経を逆なでするシーンがスゴい。負けじとガンガン威嚇するニノとの火花は大いに見もの。
始めから終わりまで見終わったあとでもスッキリしない感が残りました。
ラストでは、 天を仰ぎみて叫ぶ沖野。彼の叫びは何だったのだろか。断腸の思いが叫びの声となったのだろうか。
否、そうではないのかもしれない。
「・・・・君が本当に救うべき人間を見つけて、力を注いでやってくれ。俺じゃない」
最上の言葉で沖野は気づいた。
人が人を裁くということ自体が罪である。己が罪人であることを自覚した瞬間ではなかったか。
罪人沖野の誕生。と、みるならば彼のあの叫びは産声だったのではないだろうか。
ここから始まる・・・
面白かったが、難しい映画でした