天橋立
辰年にめぐる 都の龍SP
全長約8メートルの木彫りの龍が鎮座する「瀧尾神社」、 “飛龍観”と呼ばれる景観で有名な「天橋立」、境内全体が龍に見立てられている「萬福寺」など、京都では様々な場所で「龍」と出会うことができる。
今回は、中村雅俊が辰年に相応しい特別な10頭の龍の逸話や伝説を探る!
<瀧尾神社>
・住所:〒605-0981 京都府京都市東山区本町11-718
<天橋立>
・住所:京都府宮津市
<萬福寺>
・住所:〒611-0011 京都府宇治市五ケ庄三番割34
①相国寺 日本最古の龍
まず訪れた「相国寺」の法堂にて、高さ約11mの天井に描かれた「蟠龍図」を拝見!
龍がとぐろを巻いて天に昇る姿を描いている「蟠龍図」が日本最古である理由を教えていただき、「鳴き龍」を体験。
狩野永徳の長男・光信が、法堂の天井に龍を描いた理由とは?!
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約4万坪という広大な寺。寺社内も車道がある。タクシ-も寺社内を走ってる。
金閣寺、銀閣寺は、この寺の末寺である。つまりここが親分である。
足利義満の建立
法堂の天井にある「鳴き龍」
狩野光信の絵。(絵はがきから)
結構長い説明の後、真下で一人2回限定で手を打つことが出来る。
高い天井で、うまく反響するようになってるので自分が出した音に喜んでしまうが、残響として「カタカタカタ」という音が聞こえる。
これが龍の鳴き声。
人がやっているときには良く聞こえないのも不思議。
<相国寺>
・住所:〒602-0898 京都市上京区今出川通烏丸東入相国寺門前町701
②建仁寺 現代の龍
次に訪れた「建仁寺」の法堂にて、縦11.4m、横15.7mで阿吽の口をした2頭の龍「双龍図」を拝見!現代画家の小泉淳作さんによって手がけられた「双龍図」に、2頭の龍が描かれている理由を教えていただいた。
相国寺の「蟠龍図」と建仁寺の「双龍図」において、龍の爪の本数が異なっている。果たして、その理由とは?!
平成14年(2002年)創建800年を記念して天井に小泉淳作による双龍の絵が描かれた。
本尊と天井絵
「風神雷神図」
原本(国宝)は京都国立博物館に寄託
<建仁寺>
・住所:〒605-0811 京都府京都市東山区大和大路通四条下る小松町584
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③建仁寺 武士の魂が宿る龍
方丈にて、安土・桃山時代の巨匠・海北友松によって約400年前に描かれた方丈襖絵「雲龍図」を拝見し、友松のドラマチックなエピソードについて教えていただいた。
龍の荒々しい目が、仏教において担う役割とは?
④青蓮院門跡 剣に巻き付く龍
続いては「青蓮院門跡 将軍塚青龍殿」へ。御本尊として祀られている「不動明王二童子像(複製)」が持つ三鈷剣に、龍が巻き付いている。
この龍の正体は、不動明王の変化身で竜王の一種である「倶利伽羅龍」とのこと。
<青蓮院門跡 将軍塚青龍殿>
・住所:〒607-8456 京都府京都市山科区厨子奥花鳥町28
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⑤青蓮院門跡 都を守る壮大な龍
大舞台から見える鴨川は、四神相応の「青龍」を意味するという。四神相応をもとに、桓武天皇は平安京遷都を決めたのだとか。
⑥~⑨平安神宮 境内に隠れた龍を探せ
「平安神宮」では、4頭の龍をご紹介。境内を散策中、東で蒼龍(青龍)の手水台、西で白虎の手水台を発見!平安神宮も四神相応を意識して作られていたという。
引き続き散策していると、「龍尾壇」と呼ばれる階段が!龍の姿が見当たらないにもかかわらず、「龍尾壇」と名付けられた理由とは?
東には蒼龍(青龍)楼、西には白虎楼があり、共に平安神宮を守っている。
七代目 小川治兵衛らが作庭した神苑にて、龍が臥している姿を飛び石で表現した「臥龍橋」を発見!石材は五条大橋と三条大橋の橋脚を使用しているという。
<平安神宮>
・住所:〒606-8341 京都市左京区岡崎西天王町97
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⑩善峯寺 天然記念物の龍
続いてやってきたのは「善峯寺」。ドローンを飛ばすと、長さ約37m、樹齢600年以上の1本の松で龍の尻尾と頭を表現する「遊龍の松」が!
地面を這う松が遊んでいる龍に見えたことから、「遊龍の松」と命名されたとのこと。
<善峯寺>
・住所:〒610-1133 京都市西京区大原野小塩町1372
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遊龍の松 (天然記念物 )
樹齢約600年の五葉松で幹が横に這うように伸びていることからこの名が付けられた。
全長約50m。高さは2m程ある。
まさにズ~トと続いている様は感動的である。これは6枚の写真を合成した。団体客が居ないスキに撮影">ここ