(阿修羅。写真はクリアーファイルの一部分)
阿修羅は以前に国宝館で会いました。
久々に、奈良に戻って来ました。
今回は仮金堂に移して公開。お堂での公開は何と112年振りです。
興福寺国宝特別公開2009(仮金堂・北円堂)10/17~11/23

仮金堂
平日なのに、30分待ち(初日は3時間待ちと言う噂です)。
写真の右手に行列が続いています。
仮金堂は昭和49年の再建。中金堂として本格的な再建は来年秋着手です。
通常仮金堂安置の江戸時代に造られた本尊の釈迦如来坐像、鎌倉時代の薬王・薬上菩薩立像(重要文化財)の脇侍に
今回は、お客様として国宝・十大弟子像(6体)と国宝・八部衆像(8体)と重要文化財・四天王像が勢揃いします。
中央に釈迦如来坐像、薬王・薬上菩薩立像。いずれも3.6m前後。
左右に四天王像を配置(2m前後)
その前に、十大弟子像と八部衆像(1.5m前後)を交互に配置。
その中央には、あの阿修羅像。
十大弟子像と八部衆像は洲浜座(すはまざ)という台の上に乗っていますが
阿修羅像はさらに別の台の上に乗っていて、照明の光が集中して、燦然と輝いています。
元々 朱色の顔が、まさに「紅顔の美少年」の文字通りの様。
堂内に入ると、一旦後方列に行き、全体を俯瞰した後に、前方に行ける様に工夫されています。
八部衆・十大弟子像という現存する天平乾漆像14躰すべてが並んでいます。
乾漆(かんしつ)造という技法で造られていますが、場内で声高にお友達に説明している人が居ました。周りは迷惑でしたね。
*この造り方は、まず心木(しんぎ)を立てて、塑土(そど)を用いてだいたいの形を造り、その上に漆で麻布を数枚貼り重ね、ある程度乾燥させた後、背中を切り開いて、中の土を取り出します。
このように空洞になった内部に板や角材を補強材として入れ、その後木粉(もくふん)などを混ぜた漆で表面を整え、金箔や彩色を施して仕上げます。
手間と漆という高価な材料を使うので、平安時代以降廃れた。
葛井寺(大阪)の千手観音坐像も、この方法で細部まで見事に作られています*

国宝 北円堂
藤原不比等の菩提を弔うために作られた八角堂。興福寺に残る伽藍の中で最古。
以前に特別公開の時に参観しましたが、今回は内部の照明を一新したとのこと。
ここは50分待ちの表示。あきらめて帰る人も多い。(今回、二つ合わせて1500円の拝観料)
写真を撮ってる場所に長蛇の列です。
運慶一門による本尊の国宝・弥勒如来坐像や無著・世親立像(国宝)。
鎌倉彫刻最高峰の名品が一堂に揃っています。他に 国宝・四天王像(平安時代)。
とにかく、薄暗かった内陣が、様変わりのように明るくなっています。
無著立像(一木彫)と世親立像(寄木造)とは、
五世紀頃に北インドで活躍、法相教学を確立した兄弟です。

無著立像
いつ見てもほれぼれします。
運慶の傑作のひとつ。
日本彫刻史上最高傑作の作品達に出会えます。
それにしても、今日は、興福寺の近くでは、鹿は一匹も見ませんでした。
「どうして、今日は鹿が居ないの?」
ガイドさんの答え
「たくさんの観光客にびっくりしたのでしょうね」
アベックの彼氏の答え
「シカたないだろ・・・・」
どちらも人混みに、ウンザリの様子。
本当に何故居なかったのかは不明です。
阿修羅は以前に国宝館で会いました。
久々に、奈良に戻って来ました。
今回は仮金堂に移して公開。お堂での公開は何と112年振りです。
興福寺国宝特別公開2009(仮金堂・北円堂)10/17~11/23

仮金堂
平日なのに、30分待ち(初日は3時間待ちと言う噂です)。
写真の右手に行列が続いています。
仮金堂は昭和49年の再建。中金堂として本格的な再建は来年秋着手です。
通常仮金堂安置の江戸時代に造られた本尊の釈迦如来坐像、鎌倉時代の薬王・薬上菩薩立像(重要文化財)の脇侍に
今回は、お客様として国宝・十大弟子像(6体)と国宝・八部衆像(8体)と重要文化財・四天王像が勢揃いします。
中央に釈迦如来坐像、薬王・薬上菩薩立像。いずれも3.6m前後。
左右に四天王像を配置(2m前後)
その前に、十大弟子像と八部衆像(1.5m前後)を交互に配置。
その中央には、あの阿修羅像。
十大弟子像と八部衆像は洲浜座(すはまざ)という台の上に乗っていますが
阿修羅像はさらに別の台の上に乗っていて、照明の光が集中して、燦然と輝いています。
元々 朱色の顔が、まさに「紅顔の美少年」の文字通りの様。
堂内に入ると、一旦後方列に行き、全体を俯瞰した後に、前方に行ける様に工夫されています。
八部衆・十大弟子像という現存する天平乾漆像14躰すべてが並んでいます。
乾漆(かんしつ)造という技法で造られていますが、場内で声高にお友達に説明している人が居ました。周りは迷惑でしたね。
*この造り方は、まず心木(しんぎ)を立てて、塑土(そど)を用いてだいたいの形を造り、その上に漆で麻布を数枚貼り重ね、ある程度乾燥させた後、背中を切り開いて、中の土を取り出します。
このように空洞になった内部に板や角材を補強材として入れ、その後木粉(もくふん)などを混ぜた漆で表面を整え、金箔や彩色を施して仕上げます。
手間と漆という高価な材料を使うので、平安時代以降廃れた。
葛井寺(大阪)の千手観音坐像も、この方法で細部まで見事に作られています*

国宝 北円堂
藤原不比等の菩提を弔うために作られた八角堂。興福寺に残る伽藍の中で最古。
以前に特別公開の時に参観しましたが、今回は内部の照明を一新したとのこと。
ここは50分待ちの表示。あきらめて帰る人も多い。(今回、二つ合わせて1500円の拝観料)
写真を撮ってる場所に長蛇の列です。
運慶一門による本尊の国宝・弥勒如来坐像や無著・世親立像(国宝)。
鎌倉彫刻最高峰の名品が一堂に揃っています。他に 国宝・四天王像(平安時代)。
とにかく、薄暗かった内陣が、様変わりのように明るくなっています。
無著立像(一木彫)と世親立像(寄木造)とは、
五世紀頃に北インドで活躍、法相教学を確立した兄弟です。

無著立像
いつ見てもほれぼれします。
運慶の傑作のひとつ。
日本彫刻史上最高傑作の作品達に出会えます。
それにしても、今日は、興福寺の近くでは、鹿は一匹も見ませんでした。
「どうして、今日は鹿が居ないの?」
ガイドさんの答え
「たくさんの観光客にびっくりしたのでしょうね」
アベックの彼氏の答え
「シカたないだろ・・・・」
どちらも人混みに、ウンザリの様子。
本当に何故居なかったのかは不明です。