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ムンク展

2008-02-10 | ア-トな話し
兵庫県立美術館 2008.1.19~3.30
神戸にムンクがやってきた。
ムンクと言えば「叫び」である。大体の日本人は、そう思ってる(笑)

これですね。
今回は、これは来てない。

「叫び」のないムンク展て、どうよ?

今回の展覧会は、ムンクの作品における「装飾」という問題に光を当てる世界でも初めての試み。

ということです。

ムンクらしいムンクを求めて出かけた人には、「そう言うこと」ですから。

会場に入ると。

"第1章〈生命のフリーズ〉:装飾への道"

PCを使う人には、いきなり縁起でもない「フリーズ」という文字が目に入ります。

フリーズとは、横長の帯状の建築装飾をさす言葉で、例えば天井に近い部分に部屋をぐるりと取り囲むよう設置されたものだそうです。
今回の展示は、徹底的にこのフリーズに拘ります。

かなり高い位置に、「叫び」の写真複製も飾られています。
もう少し、いい写真に欲しかったけれど..。

とは言え...

ムンクらしい作品もあります。
ポスターにも使われている「不安」です。
この無表情の不気味さ。
やっぱり、こんな作品がムンクらしいですね。


こんなのもあります。
「星月夜1」
えっ?ゴッホ? と思ってしまいました。
タッチが何となく似てるのですね。ゴッホの「星月夜」に。
絵は全然違いますが、雰囲気が似てる。
その他にも、まるでゴッホというタッチの絵がたくさんありました。



「雪の中の労働者たち」
"ちゃんとした絵も描けるやんか"
そんな失礼な事を言ってはいけません。(笑)
ほぼ同じシーンのクレヨンで描いたのと並べて展示しています。

これはいい。
遠近法の構図もシンプルだし、労働者の顔も姿もいい。

企画した人の意図通り、ムンクを見直すいい展覧会でした。
切符売り場は長蛇の列、事前に買い求めることをお勧めします。

今回は常設展も寄って来ました。
お目当ては、小磯良平記念室。
ムンクの後では、何かスッキリしますね(笑)



「斉唱」
モデルは多分一人か二人?みんな似てるものね。
足と顔の方向性のアンバランスもポイントです。
素晴らしい作品です。

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美術部員の労作見て

2008-02-09 | 街角の話し
タイトルの「美術部員の労作見て」は朝日新聞の2/9の夕刊の見出しである。
早速、見に行きました。
熊取交流センター煉瓦館で2/11まで開催。

第25回 第9ブロック 高等学校 美術.工芸展

出品校
和泉高等学校
泉鳥取高等学校
貝塚高等学校
貝塚南高等学校
久米田高等学校
佐野高等学校
佐野工科高等学校
砂川高等学校
泉南高等学校
日根野高等学校

入り口にあったのが、写真の「ポッキー」
隣の小さな子供より大きい。佐野工科高の作品。
これが、なかなか良く出来ているので感心します。

隣に立っている看板ですが
「御」は何やらおかしいよ。「扱う」の送りがな「か」は不用。
折角、子供用に漢字に振り仮名を付けるという配慮をしているのに。残念。

佐野工科高と言えば、大阪モーターショーにも出品してました。
その時の写真です。大阪モーターショーはここをご覧ください。


「世界一和風で甘い車」
素材は和紙、ペイントはチョコレートと生クリーム。
あの車、展示後、どうしたのだろう?




「名画に学ぶ模写製作」 貝塚高の作品。
雰囲気出てますよ。誰の模写なのか分かってもらわないとシャレにもなりませんが、良く描けています。
ゴッホとルノワール。


「くつ」 砂川高の作品
色の鮮やかさ、デザインの斬新さにも驚きますが、何と素材は段ボールのようだ、段ボールのあの波形はくつのソールをイメージ出来ますね。
お見事。



左側の壁は 泉南高 右側は 佐野工科高の作品。



左側は佐野高、右側は久米田高の作品。



本日の個人的な一押しの作品。

第9ブロックていうのは、旧の学区だと思うが、何故か「岸高」が入ってない。
残念。
そこら辺りは良く分かりませんが。

いい作品展でした、あいにくの天候で観客が少なかったのは残念ですが、まだ2日ある。盛会になることを祈っています。
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