正倉院「正倉」外構
2014.10.28
平成26年10月24日(金)~11月12日(水)
過去の展覧会です。
第65回 正倉院展
第64回 正倉院展
第63回 正倉院展
第62回 正倉院展
第60回 正倉院展
第57回 正倉院展
今回で7回目です。
正倉院「正倉」外構の公開が再開されました 2006.4に拝観して以来です。23年度から工事に入り久々の公開です
本年の正倉院展には、北倉6件、中倉28件、南倉22件、聖語蔵(しょうごぞう)3件の、合わせて59件の宝物が出陳されます。そのうち初出陳の宝物は6件です
桑木阮咸 [くわのきのげんかん]
円形の胴を持つ四弦の楽器。阮咸 とは、竹林の七賢(ちくりんのしちけん)の一人。3世紀の中国・魏(三国時代)の時代末期に、酒を飲んだり清談を行なったりと交遊した、下記の七人の称。
阮籍(げんせき)
嵆康(けいこう)
山濤(さんとう)
劉伶(りゅうれい)
阮咸(げんかん)
向秀(しょうしゅう)
王戎(おうじゅう)
阮咸は琵琶の名手と伝わる。
この楽器は、東大寺の法要に使われたと伝わる。
衲御礼履 [のうのごらいり] 儀式用の靴
色と大きさにびっくりです
本品は天平勝宝4年(752)4月9日に挙行された大仏開眼会(だいぶつかいげんえ)にて、聖武天皇が履かれたものと推測されています。
長さ31.5cm、幅14.5cm。聖武天皇は大柄なお方だったのでしょうか・・・
内側は柔らかい鹿皮を、外側は牛皮を赤く染めています。
鳥毛立女屏風 [とりげりつじょのびょうぶ]
教科書でおなじみ、今年最注目の宝物です。全6扇のうち、ここには4扇が出品されております。縦約136cm×横56cmの壮大な作品です。もともとは樹木や衣装の部分を日本産のヤマドリの羽で彩っていたため、このような名がつけられているようです。
右第二扇、左第4扇
右第五扇 、左第六扇
残り2つは東京で開催されている日本国宝展にありました。 ここで見てきました 日本国宝展 東京国立博物館 平成館 特別展示室
とりあえず東京に行く予定のない人も安心してください 国立博物館の中庭のシヨップに売ってました。
全6扇揃いのポストカードです
金銀絵長花形几(きんぎんえのちょうはながたき)献物用の台
東大寺東小塔院への献物に用いられた
銅三鈷(銅製の仏具)
平安時代初期に本格的な密教が伝わる以前から我が国で行われていた古密教に用いられたと推定される金剛杵である。
高野山には
三鈷(さんこ)の松というのがある。ホームページ高野山は、ここ
空海が修行の地を選択するのに、唐から帰るときに三鈷杵(さんこしょう)を投げた。帰国してみるとここ高野山の松に架かっていた)という伝説の松。
白瑠璃瓶(はくるりのへい)
ペルシャ風の持ち手付きの水差し。アルカリ石灰ガラス製で、透明だが、やや緑がかっている。宙吹きの技法で本体を作り、持ち手の部分を溶接している。全体的に気泡が多いのが特徴。類例や出土品などから、製作地は現在のイラク・バグダッド周辺が有力視され、唐の頃に中国を経て日本に伝えられたと考えられる。
◆高さ27.2cm ◆胴径14.0cm ◆底径8.1cm ◆重さ634g
「雑玉幡残欠 ざつぎょくのばんざんけつ」(直径23センチ)。
青や赤、緑、褐色など色とりどりのガラス玉を銀線で連ね、円形の籠のように編んだ品。とりわけシルクロードを通って西アジアか地中海沿岸からもたらされたとみられる青い玉が美しい。
ガラス玉には大小2種類あり、外側に大玉(直径8~11ミリ)を約100個、内側に小玉(直径3~5ミリ)を約2600個も使っている。同系色をグラデーションをつけて連ね、変わり目に黄色玉を数個、挟んでいるのが特徴だ。「残欠」とは一部欠けていることを意味する。
青い玉は、天然ソーダなどを原料にコバルトで着色して作ったとみられる。この種類のガラスは古代日本では作ることができず、ガラス玉を輸入する以外に、輸入品のガラス板やガラス玉を溶かして再利用したとの説がある。
「古代のガラス玉の装飾品で籠状のものは、ほかに例がなく、貴重な品だ」
実際の用途は明らかでない。
でも その美しさ、オシャレ度は、今も通じる。今年一番の品かも知れない
2014.10.28
平成26年10月24日(金)~11月12日(水)
過去の展覧会です。
第65回 正倉院展
第64回 正倉院展
第63回 正倉院展
第62回 正倉院展
第60回 正倉院展
第57回 正倉院展
今回で7回目です。
正倉院「正倉」外構の公開が再開されました 2006.4に拝観して以来です。23年度から工事に入り久々の公開です
本年の正倉院展には、北倉6件、中倉28件、南倉22件、聖語蔵(しょうごぞう)3件の、合わせて59件の宝物が出陳されます。そのうち初出陳の宝物は6件です
桑木阮咸 [くわのきのげんかん]
円形の胴を持つ四弦の楽器。阮咸 とは、竹林の七賢(ちくりんのしちけん)の一人。3世紀の中国・魏(三国時代)の時代末期に、酒を飲んだり清談を行なったりと交遊した、下記の七人の称。
阮籍(げんせき)
嵆康(けいこう)
山濤(さんとう)
劉伶(りゅうれい)
阮咸(げんかん)
向秀(しょうしゅう)
王戎(おうじゅう)
阮咸は琵琶の名手と伝わる。
この楽器は、東大寺の法要に使われたと伝わる。
衲御礼履 [のうのごらいり] 儀式用の靴
色と大きさにびっくりです
本品は天平勝宝4年(752)4月9日に挙行された大仏開眼会(だいぶつかいげんえ)にて、聖武天皇が履かれたものと推測されています。
長さ31.5cm、幅14.5cm。聖武天皇は大柄なお方だったのでしょうか・・・
内側は柔らかい鹿皮を、外側は牛皮を赤く染めています。
鳥毛立女屏風 [とりげりつじょのびょうぶ]
教科書でおなじみ、今年最注目の宝物です。全6扇のうち、ここには4扇が出品されております。縦約136cm×横56cmの壮大な作品です。もともとは樹木や衣装の部分を日本産のヤマドリの羽で彩っていたため、このような名がつけられているようです。
右第二扇、左第4扇
右第五扇 、左第六扇
残り2つは東京で開催されている日本国宝展にありました。 ここで見てきました 日本国宝展 東京国立博物館 平成館 特別展示室
とりあえず東京に行く予定のない人も安心してください 国立博物館の中庭のシヨップに売ってました。
全6扇揃いのポストカードです
金銀絵長花形几(きんぎんえのちょうはながたき)献物用の台
東大寺東小塔院への献物に用いられた
銅三鈷(銅製の仏具)
平安時代初期に本格的な密教が伝わる以前から我が国で行われていた古密教に用いられたと推定される金剛杵である。
高野山には
三鈷(さんこ)の松というのがある。ホームページ高野山は、ここ
空海が修行の地を選択するのに、唐から帰るときに三鈷杵(さんこしょう)を投げた。帰国してみるとここ高野山の松に架かっていた)という伝説の松。
白瑠璃瓶(はくるりのへい)
ペルシャ風の持ち手付きの水差し。アルカリ石灰ガラス製で、透明だが、やや緑がかっている。宙吹きの技法で本体を作り、持ち手の部分を溶接している。全体的に気泡が多いのが特徴。類例や出土品などから、製作地は現在のイラク・バグダッド周辺が有力視され、唐の頃に中国を経て日本に伝えられたと考えられる。
◆高さ27.2cm ◆胴径14.0cm ◆底径8.1cm ◆重さ634g
「雑玉幡残欠 ざつぎょくのばんざんけつ」(直径23センチ)。
青や赤、緑、褐色など色とりどりのガラス玉を銀線で連ね、円形の籠のように編んだ品。とりわけシルクロードを通って西アジアか地中海沿岸からもたらされたとみられる青い玉が美しい。
ガラス玉には大小2種類あり、外側に大玉(直径8~11ミリ)を約100個、内側に小玉(直径3~5ミリ)を約2600個も使っている。同系色をグラデーションをつけて連ね、変わり目に黄色玉を数個、挟んでいるのが特徴だ。「残欠」とは一部欠けていることを意味する。
青い玉は、天然ソーダなどを原料にコバルトで着色して作ったとみられる。この種類のガラスは古代日本では作ることができず、ガラス玉を輸入する以外に、輸入品のガラス板やガラス玉を溶かして再利用したとの説がある。
「古代のガラス玉の装飾品で籠状のものは、ほかに例がなく、貴重な品だ」
実際の用途は明らかでない。
でも その美しさ、オシャレ度は、今も通じる。今年一番の品かも知れない