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狩野永徳展

2007-10-28 | ア-トな話し
2007.10.16~11.18まで、京都国立博物館で行なわれている。
史上初めてと言ってもいい「狩野永徳展」。今回は巡回なしで、ここでしか見れません。予想通り大変な来館者数です。
開館前に行ったのに、もうたくさんの列、本日は1時間待ちです。
入り口のところにある、この大きな写真の前が記念撮影のポイントです。
人が誰も居なくなるのには、ガマンが必要です。

今回、「予習」もバッチリです。

NHK 新日曜美術館 信長や秀吉に愛された天才絵師・狩野永徳
テレビ大阪 美の巨人たち「狩野永徳」
そして芸術新潮 11月号


1400円しますが、一読の価値ありです。

みんなの足が止まってしまうのは、この作品の前。


国宝 洛中洛外図屏風(これは左隻部分)
場内整理は、後手後手に回っています。
「立ち止まらないで」とお願いしても、「俺はこれを見にきたんや...」
まことに大阪らしく係員に文句を言ってる人もいます。

オペラグラスは必ず要りますよ。担当の係員がしっかりしてる時は、いいですけれど..。気の弱い人は、前には行けないと覚悟しておきましょう。
現場で、一つ一つを丁寧に見るのは不可能です。
「芸術新潮」を買って見てください(笑)

「覇を飾る」という言葉がぴったり来るように、時代の権力者、織田信長、豊臣秀吉に愛された画家。安土桃山城や大阪城に数多くの作品があったが、それ故に、その殆どが灰になり、残っている作品は、極めて少ない。

洛中洛外図屏風は信長が上杉謙信に送った絵、だから灰にならずに済んだ。
永徳23歳の時の作品。

そして出口近くにあるのが、この作品。


唐獅子図屏風

一説には、元は聚楽第の壁に描かれていたのでは言われている。
切り詰めて屏風になった今でも、高さ224CM、幅453CMの大きな作品、この前に、小柄な秀吉が座って謁見していたと考えると楽しくなる。

「花鳥図押絵貼屏風」のような繊細な絵(これもいいですね)、「檜図屏風」のような大胆なタッチと異なった楽しみを与えてくれます。
桃山時代の豪奢かつ大胆不敵な美は、
この絵筆で、切り拓いた
目にもの見せん
我が名は 永徳!


これは「芸術新潮」の文からの受け売りですが、
まさに、永徳が「どうや..見たか?」と言ってるような気がする、迫力ある展覧会でした。

売店でカタログと屏風カレンダー(これはなかなかいい)を買いました。
「唐獅子図屏風」の絵葉書は、係員に聞くと、今回作ってませんという返事でした。こういう時に言うのですよね。「マジかよ...」

出口のところに、「3年後に長谷川等伯がやってくる」という案内がありました。
美術館入り口の「からふね屋珈琲店」で休憩。
ここのカツサンドは、ジューシーでおすすめですよ。

3年も待ってられないので、近くの「智積院」に行きました。
以前にも行きましたが、ここには狩野永徳のライバルと言われていた長谷川等伯と彼の一派の障壁画があります。


国宝「楓図」 長谷川等伯

永徳よりも、さらに華美なのですが、かなり色が落ちて来ているのが少し残念。
おすすめです。
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ロートレック展

2007-10-27 | ア-トな話し
今回は、世界中からロートレックを集めましたというがウリ文句です。
このパンフレットに使われている作品は、オルセー美術館所蔵です。
このパンフレットを持って入館しました。
作品の前で見比べて見ました。このパンフレット、よう出来てるな~。(笑)
作品とは明度が全然違うのですね。
ロートレックと言えば、これです。最高です。

ムーランルージュ ラ グーリュ
これは過去に何回か、ここで見ました。サントリーミュージアムの所蔵品です。
前にも買ったかも知れないが、絵葉書買うならこれですね。
ところが....無い。
売店の女性に聞くと、「売り切れです」
まあ、みんなの感想は、一緒だったと言う事ですね。
その次に良いのは、これです。2点共にサントリーミュージアムの所蔵作品ですが。


アンバサードゥール アリスィド.ブリュアン
当時のトップスターのブリュアン。
主催者は難色を示したが、本人が大変気に入り、このポスターを使わないと出演しないと言った。最終的にパリのアチコチに貼り出されたという傑作です。


エルドラド アリスィド.ブリュアン
笑ってしまいますよね。反転画像やんか。
これは、実費しか払ってもらえなかったという話が残っていますが。
大胆というか斬新というか。これがロートレックなのですね。

ところで、サントリーミュージアムは、安藤忠雄さんの設計です。


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金子茂子さんガッシュ画展

2007-10-27 | ア-トな話し
金子さんのガッシュ画展も3回目になる。
金子さんの展覧会
ガッシュ画展
天王寺MIOで、明日まで開催されている。
今回は、ご本人とはお会いできなかったが、タイトルが「秘めごと」。
意味深である。
どうやら、最近、秘めごとがあるようだ。(笑)
今までの作品とはがらっと変わった。いよいよ大人の世界かな。
ガッシュ画は、良く分からないが、格段に技術的に向上したように思う。
ますますの、ご活躍を祈りたい。
先生の作品を別にして、今回の中では、この作品に感動しました。


木村伸子さんの「幻花」
誤魔かしようのない素材にチャレンジですね。
技術的な評価は素養がないので分かりませんが、なんかすごいなと思います。
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潮合唱団ホームコンサート

2007-10-21 | ア-トな話し
2007.10.20に潮合唱団の第三回目のホームコンサートが三重県は津のアストホールで行なわれた。
合唱団のペトマサさんのご招待により、津まで行って来ました。
撮影班と録音班の大役を仰せつかりました。
潮合唱団のホームページは、こちら。


大阪からは、難波で近鉄特急に乗ります。


まずは難波駅で駅弁購入。6角の形がした「環状線弁当」。
難波て環状線?近鉄は鶴橋にも停まるからいいのですよね。
これが結構おいしかった。中身と環状線はあまり関係ないみたい。

車中からの景色。




どこら辺りから分かりませんが、いい景色です。
何と言っても特急ですから、結構なスピードで走りますから、写真撮るのは、なかなか難しいのですよ。

そして、いよいよ「津」に着きました。今回の会場の「アスト津」です。
昨日とは打って変わった晴天です。



まずは、花屋さんで花束購入。
前回は、会場は違いますが、花屋さんは一緒です。





コンサートは、今回、幕が開くと同時にスタートとするという趣向でした。
潮合唱団のテーマソングとも言うべき
「いざたて戦人よ」がオープニングです。
感動のオープニングを再現して見ました
お楽しみください。
突然だったので、録音間に合わず、写真も間に合わず。トホホで~す。
この歌の歌詞は、「歌声合わせて の如くに 正義の御神は 我等の護り」
よって、潮合唱団のテーマソング(結構、通ですよ-笑-)



休憩を利用して、群馬への「つのんだいろ」との交歓合唱演奏会への旅行のビデオが楽しい司会と共に披露がありました。
ここら辺が、ホームコンサートらしいところです。
今回は、お菓子とかジュースは出ませんでした。
楽しみにしてられた方もおられると思いますが、「申し訳ありません」 (ボクが謝ってもしかたないか...)



ホームコンサートのいいところ、その2です。
「一緒にうたいましょう」のコーナーです。
今回は、「もみじ」
みなさん、大きく口を開けて、楽しく歌っています。
低音部を担当。一唱節遅れてスタートして、「かずあるなか~」で追いつきます。結構忙しい。でもすごい迫力ある声でしたよ。
目の前に、録音機(ICレコーダー)があるので、私は声を出せませんでしたが...。



閉演後は、合唱団のみなさんが出口で感謝のご挨拶。
みんないい笑顔をしていますね。
家族、親戚、ご近所、元職場の人たち。
とにかく義理人情の塊りのような観客(笑)です。
そうでない方もおられるとは思いますが...。
熱心にメモして写真撮影してたのは、中日新聞の女性記者でした。
明日の中日新聞が楽しみですね(我が家では見れないけれど...)
ペトマサさんに、イタリアさんを紹介してもらいました。
イタリアさんは、以前から、我がHPに、度々投稿して頂いております。
今回、重要業務を指示されていて、ゆっくりお話をする時間がありませんでしたが、これからも、よろしくお願いしますね。

これからも地元に愛される、潮合唱団であることを祈っています。


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切符でアート!

2007-10-15 | 街角の話し
切符でアート!というのが、なんば高島屋で行われている。10/3~10/16
一階本館正面入り口を入ると4点が展示されている。大きい作品です。

使用済み切符32万枚を使った作品、切符の表と裏を組み合わせているだけなので、当然ながらモノクロである。
使用済み切符を捨てずに使っているところがオモロイ。
新聞記事によると一部は従業員の制作らしい。切符はもちろん南海電鉄の切符。
あなたが使ったのも入っているかも。

この4点を選んだのもなかなかですね。誰もが知っている名作の代表。
それにしても良く出来ています。

タイトルの写真は、ダ.ヴィンチのモナリザ



これは、ミレーの落穂拾い



ボッティチェリの「ヴイーナスの誕生」の一部



ルノワールのムーラン.ドゥ.ラ.ギャレットの一部

これって展示が終わったら、どうするのかな?
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追悼 黒川紀章さん

2007-10-13 | 街角の話し
2007年10月12日にお亡くなりになった。享年74(73歳没)。

その壮大な建築は、夢が一杯ある。

代表的な建築は、今年開館した国立新美術館であろう。
今年の2月に初めて見たが、圧倒的美しさである。
ポンピドー.センター所蔵作品展「異邦人(エトランジェ)たちのパリ」を見に行った時である。
ここ


全景の大きな写真は、ここ

故郷和歌山にもあります。


和歌山県立博物館。右手が和歌山県立近代美術館。大きな写真は、ここ

そして、大阪には、ソニータワーがありました。

残念ながら、ご本人より先に亡くなり、現在立替中です。
立替のニュースを聞いたときには、「黒川紀章設計なのに何故?」と驚いたものです。この冬には新ビルが完成しそうです。
ご本人も、相当お怒りだったようです。
「異邦人(エトランジェ)たちのパリ」を見に行った時に、「黒川紀章展」も行なわれていて、その中で、新ビルの設計者の名前を出し、「本気か」と書いたパネルがあったのを覚えています。
この展覧会は無料でしたが、何故か撮影禁止でした。

時代を象徴する設計家であった。ご冥福をお祈りします。

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郵政民営化発足記念切手

2007-10-01 | 街角の話し
2007年10月1日。日本郵政公社が民営化し、JPグループとして、日本郵政株式会社、郵便事業株式会社、郵便局株式会社、株式会社ゆうちょ銀行、株式会社かんぽ生命保険という、5つの会社が誕生した。
それを記念して記念切手シートが発売された。

郵便局は、今日は朝から元気一杯である。あいさつが素晴らしい。

写真の記念切手、現物を目にして「感動した」
大きい 縦140.25㎜×横212.5㎜
色が何とも言えない美しさ
デザインも素晴らしい

商品のタイトル名は「民営会社発足記念(琳派)」

琳派の鈴木其一「四季花木図屏風」の左隻部分をベースにして、2つの花をピックアップして切手にしてる(上段の右端2枚)、残り8枚は、師匠の酒井抱一筆「十二ヵ月花鳥図屏風」からピックアップしている。

花は、上段左から、
向日葵(ひまわり)
芙蓉(ふよう)
菊(きく)
楓(かえで)-I
楓(かえで)-Ⅱ

下段左から
椿(つばき)
桜(さくら)
牡丹(ぼたん)
燕子花(かきつばた)
紫陽花(あじさい)

作者は(郵政のホームページから)

酒井抱一(さかい ほういつ)
宝暦11年~文政11年(1761年~1828年)江戸生まれ。江戸後期の画家。
書、俳諧、能など多芸多才であった。画は初め狩野(かのう)派、南蘋(なんぴん)派の花鳥画風、浮世絵、円山派、土佐派など広く学んだが、尾形光琳の作品に感動し、その復興に専念した。

鈴木其一(すずき きいつ)
寛政8年~安政5年(1796年~1858年)江戸後期の画家。
酒井抱一の弟子となり酒井家に仕え、抱一の画風を継承しつつ、知的な近代的感覚を盛り込んで独自の画風を作り上げた。

実は、もう一種類記念シートが同時発売されている、「民営会社発足記念(郵政史)
」窓口の女性に、こちらは要らないんですか?と聞かれた。
「要らない」-----切手ファンなら(郵政史)に人気があるかも。
今日はポケットテイッシュもくれた。
郵政民営化スタートは順調だ。
記念シートの第二弾があるなら、若冲でお願いしたいな。
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