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正座はあぐら

2005-11-27 | 言葉のいろいろ
今日は法要でお寺に行った。
最近は、どこでも足は楽にしてくださいと言ってくれる。ここのお寺はソファーを後方に用意している、高齢化社会への対応である。
昔、日本は、あぐらが正座であった。
時代劇を見ると、殿様の前でもあぐらである。
実は、あぐらは刀を抜きにくい座り方ということらしい。
明治時代から、今の正座になった。茶道の影響らしいが、茶道では、今の正座のようには座らなくて、少し腰を浮かしている。
いずれにしても、あぐらでいいのは、好都合(笑)

焼香についても教えていただいた。
焼香は、多分3回する人が大部分。
宗派によって違ったり、いろいろうるさく言う人も多いが、今日はシンプルな解説であった。
一回でいい。
最近、お通夜では、一回焼香と念を押されることも多いが、必ずしも葬儀屋の時間短縮策ではなく、なくなった個人への追悼だけが目的であれば、一回で十分。
年忌法要のように、故人への追悼で1回、先祖を含め家の繁栄を祈って、1回、参列者への祈念に1回。計3回。
つまり祈る項目に対して、その分の焼香回数とのこと。実に分かりやすい、お話しでした。
いい話しを聞いた、一日でした。
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四郷の串柿

2005-11-23 | 街角の話し
日本一の串柿の里である四郷地区。11月23日に例年串柿祭りが行われている。和歌山県伊都郡かつらぎ町の一角、広口、滝、平、東谷の4地区を総称して「四郷」と呼んでいる。元々は「四郷村」というのがあったが、町村合併の過程で名前が消えた。昭和30年には村名がなくなっていたが、我々はいまだに「四郷」と言っている。父の故郷である。
父の1周忌を前に、もう10数年つづいている祭りを見ようと、親戚へのご挨拶序でに訪れた。
すごい車と人である。こんなに有名だったの?
メイン会場は四郷小学校、父の母校であり、昔からここにある。
さまざまなアトラクションが用意されていて、楽しそうだが、干し柿を見るためには「平」に移動しなくてはならない。移動は主催者が用意してるマイクロバスに乗る。無料。
そこは、まったくの別天地。まさに干し柿の里。好天気にも恵まれ、干した柿がキラキラ輝いている。

ところどころの家の庭で農産物の即売もやっている。
「紀ノ川柿」という完熟の柿がある。
9月頃に渋柿をひとつひとつ袋に包んで、焼酎を入れ、渋を取る。11月頃に収穫すると絶品の甘さ。庭先で売っているのは、少々熟し過ぎて形は悪いが味は絶品。市価1個300円程度の分が、4個200円だからお買い得。
他に金山寺味噌、レモン、キーウィ等々。

干し柿に混じって、柿を剥いた後の皮も干してある。聞くと、漬け物にするらしい。甘い漬け物(?)が出来るらしい。

四郷小学校の近くに大宮神社がある。道路からすぐに急勾配の階段が続く。ここの紅葉が素晴らしい。

パンフレットによると四郷地区の農家は約200戸、そのうちの約110戸が串柿の生産を行っているとのこと。
串柿はお正月のお飾りに欠かせない物だが、鏡餅が鏡、上に載せる、だいだいが勾玉、そして串柿が剣で三種の神器を表しているとのこと。皇位継承の正統性を表す
三種の神器。宝剣を回収出来ずに怒られた義経の無念さに思いを馳せると、これからは串柿を見ると、義経を思い出すことになる(笑)

秋空に ひかるこはくの
珠のれん まほろばの郷
串柿の里

立て看板にあった歌。
スナップ写真はここにあります
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もし僕らのことばがウィスキーであったなら

2005-11-20 | お酒の話し
「もし僕らのことばがウィスキーであったなら」こんなに便利なことはない。まがりなりにもシングルモルトのHPを作っていると本当にそう思う。
この世界お約束の言葉があって、それを使うと人に伝わるらしい。
でも、そうではないと思って、我がHPは違う表現をしている。つもり..。
村上春樹さんの、本当に小さな本。
先日「丸善」で入手したのは、平成14年11月1日発行の奥付があった。初版は、平成11年12月とのこと。
本の中で、アイラの飲み比べがあった。
1.アードベック20年
2.ラガヴリン 16年
3.ラフロイグ 15年
4.カリラ 15年
5.ボアモア 15年
6.ブルイックラディー 10年
7.ブナハーブン 12年

今度、行きつけの婆娑羅に御願いしてみよう。
多分、全部そろうでしょう。

この本、写真もスゴイ。奥様の撮影らしい。
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ボジョレヌーボー解禁日

2005-11-17 | お酒の話し
バブルの時には、熱狂的な盛り上がりを見せたこのお祭り。それなりに今も続いている。
我が家でも...。今年2005年は、11月17日(木)つまり本日である。

ボジョレヌーボーとは?
ボジョレ(ボジョレー、ボージョレとも発音する)は、”BEAUJOLAIS”= フランスのボジョレ地区という意味。 ヌーボーとは”NOUVEAU”=「新しい」という意味。
つまり、フランスのボジョレ地区で今年採れたブドウで作った、出来たてのワインのこと。ボジョレヌーボーは全世界一斉に、11月の第3木曜日の解禁日(今年2005年は11月17日)以降に飲めるというお約束になっている。
全世界同じ日ということは、日付変更線に近い国ほど早く飲める(それが、うれしいかどうかは別にして)。ワインを飲むカルチャーのある国としては日本が日付変更線に一番近いので、世界一早く飲める。これもこのお祭りがすたれない理由の一つかも。
バブルの時は、わざわざ日付変更線に近い名も知らぬ国に出向いて世界一早いを達成するツアーもあった(今もあるのかな~)

なお、ボジョレヴィラージュというのは、ボジョレ地区の北半分の39ケ村で採れた品質のいいのを言います。
さらに、下記の10の村の分は村の名前が明示されていて、村名ボジョレー(クリュ・デュ・ボジョレ)といわれ。特級品ということになります。
飲むときにラベルを確かめて見ましょう。

・サンタムール(SAINT-AMOUR)
・ジュリエナ(JULIENAS)
・シェナ(CHENAS)
・ムーラン・ナ・ヴァン(MOULIN-A-VENT)
・フルーリー(FLEURIE)
・シルーブル(CHIROUBLES)
・モルゴン(MORGON)
・レニエ(REGNIE)
・ブルーイィ(BROUILLY)
・コート・ド・ブルーイィ(COTE-DE-BROUILLY)

なお、ボジョレヌーボーは通常の赤ワインと製造方法が違うので大事に寝かしておいても、味は良くなりません。速く飲むことですね。

我が家の今年のボジョレヌーボーは写真のヴィラージュです。
先輩の黒岩さんが、今年も頼むよと言って、毎年6本送って来ます。
贈ってくれるのではないので、料金は払うのですが(笑)

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もう一度歌いたい..  本田美奈子さん

2005-11-13 | 言葉のいろいろ
本田美奈子さんが、2005年11月6日に急性骨髄性白血病で亡くなった。
連日のマスコミ報道により、今まであまり知らなかった人も詳しくなった。
学校の先輩で、画家の森脇聖淳さんがメールで彼女の遺稿の「笑顔」を送ってくれた。森脇さんはパソコン初心者で、私はメールの練習台(笑)を勤めている。時に感動した記事やメッセージを見つけると、wordでファイルを添付してくれる。多分膨大な(笑)時間がかかっていると思う。最近は文書のスタイルも洗練されて来ている。
テレビでも放映していたが、2005年3月5日に病床で作詞用に綴った遺稿である。

              笑顔 
             本田美奈子

子供も、大人も、おじいちゃんも、おばあちゃんも、
みんな、みんな、笑っている顔が素敵。
怒っている顔よりも、泣いている顔よりも、困っている顔よりも笑顔が一番!!
きっと笑顔が幸せ呼ぶと、頭でわかっていても、
心では、なかなか分からない人が、多いんじゃないのかナ!?
心が開いて、心の目で、周りを見渡してごらん。
きっと、小さな幸せの芽が、見つかるよ。
そして、そこから少しずつ、笑顔が生まれてくる。
笑顔が生まれ始めたら、喜びに変わるもの、もうすぐ。
でも、人は生きていて、辛い時、悲しい時、涙が止まらず心が開けない時、勿論、沢山あると思う。そんな時は、あせらないでね。自分だけが不幸ではない。
もっと、心が暗闇に閉じ込められている人達も、
沢山いることを、少しだけ思い出してみて。
自分の力で、心を開く人もいれば、誰かの愛で、心を開いてもらう人もいる。
気が付かないうちに心が開いて人もいれば、歌や音楽で、心が開く人もいる。
それは、人それぞれと思うの。
人は心が閉じたり、開いたり。いろいろな経験、そして、沢山心で感じることによって 豊な心を持ち、豊な笑顔を育てて行けるのではないのかナ!? と私は思います。
自分自身、豊な笑顔が増えたら、きっと周りに居る人達にも、
幸せ届ける事が出来るでしょう。
笑顔がいちばん


白血病と闘いながらも、こんなに心に響く文書が書ける人でした。
38才。
「もう一度歌いたい」と言ったとか...。

テレビで流れる。彼女のAmazing grace 何とも言えない重み。
日本語で歌っている分の歌詞は

優しい愛の手のひらで
今日も私は歌おう
何も知らずに生きていた
私は、もう、迷わない

ひかり、輝く幸せを
与えたもおた 貴方
大きなみ胸にゆだねましょう
続く世界の平和を

訳詞 岩谷時子
  
公式HP
http://minako-channel.com/


さようなら、本田美奈子さん。
あなたの「笑顔」が一番素敵でした。
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奈良 正倉院展と..

2005-11-06 | ア-トな話し
招待券を譲って貰ったので、奈良国立博物館の正倉院展に行って来ました。
第57回にもなるのですね。2005年11月14日までです。
雨の中でしたが、入場10分待ち、館内は人で一杯。とにかく団体が次々に押し寄せるので大変です。団体の入場が多いのは、観光地にある、この博物館の宿命です。
今回の目玉は、正倉院宝物中屈指の名宝である木画紫檀棊局(もくがしたんのききょく)。12年振りの公開とのこと。聖武天皇が楽しまれたという碁盤です。紫檀、象牙、銀と素材も贅沢ながら、装飾も華麗です。
碁石は象牙で紅色又は紺色に染め鳥の模様が入っている。すごいですね。
ひときわ目立つ彩色された物は、犀角如意(さいかくのにょい)-つまり「孫の手」。高貴な方は、使う物が違う。

あまりの人混みに、本館の平常展に移動。「仏教美術の名品 彫刻」
仏像の数々が展示されています。
木心乾漆薬師如来立像【唐招提寺 】 は国宝。唐招提寺が工事中のために、ここにある。内容は、正倉院展に匹敵すると思うけれど、人は少ない。

ついでに、平常展の「中国古代青銅器」展も見ました。殷から漢の時代。
坂本コレクション。個人のコレクションながら素晴らしい内容です。

折角、ここまで来たのだからということで、雨でしたが少し歩いて。


奈良市写真美術館へ。
建物の設計は黒川紀章。
今、「大和路を愛した巨匠。土門拳 入江泰吉 二人展」が行われている。
入江さんの方が4つ年上。もう今は亡きお二人ですが、その作品は、今なお健在。
迫るような仏像のアップ写真は土門さんの特徴。
なんとなく落ち着く奈良の写真は入江さんの特徴。
写真の質感や、微妙な色合いは、大型カメラの特色と、長時間のレンズ開放がもたらすもので、素人にはまね出来ないが、構図は盗むことが出来る。
盗んできました(笑)いつか発揮出来るでしょう..。
こちらは館内空いてますよ。12月25日まで

奈良は、もう秋です。
今日NHKテレビの新日曜美術館は正倉院展特集でした。ビデオに撮ったので、ゆっくり見ることにします。

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佐伯祐三展  和歌山県立近代美術館

2005-11-05 | ア-トな話し
佐伯祐三 -芸術家への道-展と題して
2005年11月3日(祝)~12月11日(日)に和歌山県立近代美術館で開催されている。
初日に行って来ました。和歌山県立近代美術館は佐伯祐三の作品を14点所蔵しているが、今回は合計140点。見ごたえが有ります。


わずか30歳でパリでなくなった佐伯祐三(1898─1928)の画家としての充実した活動期間は、わずか2年半(作品を描き始めてからは約5年)
まさに短期間に凝縮し、燃焼した芸術家。
今回の展覧会は、佐伯の生涯を、美術学校時代、第一次滞欧時代、一時帰国した下落合時代、第二次滞欧時代と順に展示されている。

すさまじいまでの創作意欲が伝わる。キャンパスの裏側にも描いたりしている。裏側は写真であったが、表裏共に展示する工夫をしている作品もある。
「なぶり描き」という表現は不適切かも知れないが、細部に拘ってない。
独特の「看板の文字」。狂気のような文字が躍るが、何故かパリの風景にマッチする。
しかし落ち着かせない。
風景の中の人物はズサンなタッチながら必要十分か?

教科書でも見たことがある「郵便配達夫」。最後から2つめに展示されている作品。
遠近法は何処へ..。長方形によって構成されている構図は、郵便配達夫の職務に対する忠実度がにじみでる。
最後の作品は「扉」
すごい迫力で迫ってくる。出口近くにモデルとなった扉の写真があるが
全然違うのは、「想定内」である。
彼には、こう見えた、こう感じたということ。

感動します。

最後に、シヨップでカタログを買うと、2000円以上お買い上げの方には、展覧会のポスターを差し上げてますとのこと。有料が当たり前の昨今。

感動しました。




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