芸術新潮10月号が9月25日に発売されました。特集は「国宝・重文ぜんぶ盛り! はにわのひみつ」です。
担当した編集部の柴田美穂さんは
「古墳時代の埴輪と、縄文時代の土偶。意外と、ごっちゃにしている人が多いんですが、全然別のものです。
土偶はそもそも用途がわからないですし、モティーフは女性像に限られている。謎めいた土偶は、《縄文のヴィーナス》とか《ハート型土偶》、遮光器土偶の《シャコちゃん》のように、純粋に造形的な面白さによって愛されています。
担当した編集部の柴田美穂さんは
「古墳時代の埴輪と、縄文時代の土偶。意外と、ごっちゃにしている人が多いんですが、全然別のものです。
土偶はそもそも用途がわからないですし、モティーフは女性像に限られている。謎めいた土偶は、《縄文のヴィーナス》とか《ハート型土偶》、遮光器土偶の《シャコちゃん》のように、純粋に造形的な面白さによって愛されています。
これに対して、全体としてほんわかしてかわいいのが埴輪。一点一点の造形的パワーでは土偶には及ばない代わりに、男女の人物像から動物や家、船など、ヴァラエティに富んでいるのも魅力です。さらに大きな違いは、古墳の装飾という製作の目的がはっきりとしていること。
群馬県高崎市の保渡田八幡塚古墳 ここは多数の造形埴輪を復元的に配置した古墳として、西の今城塚古墳(大阪府高槻市)と並ぶ双璧。ただ見るだけだとなんだか埴輪がたくさんあるなという感じで終わってしまうのですが、じつは群像には細かいグループ分けがあって、それぞれが意味を持っている。
保渡田八幡塚古墳に限らず、群馬県の埴輪王国・古墳王国ぶりのすごさも、大和や河内に巨大古墳があるのは、ヤマト王権の所在地なんで当たり前というところがありますが、古墳時代の群馬県はさながら日本の副都みたいな存在だったみたいです
10月16日から東京国立博物館で特別展「はにわ」が、東京国立近代美術館で10月1日から「ハニワと土偶の近代」がそれぞれ開幕することで、いま注目を集めている「埴輪」。埴輪という文化の全貌を、背景となる古墳の造り方にまで踏み込んで紹介しています。
10月16日から東京国立博物館で特別展「はにわ」が、東京国立近代美術館で10月1日から「ハニワと土偶の近代」がそれぞれ開幕することで、いま注目を集めている「埴輪」。埴輪という文化の全貌を、背景となる古墳の造り方にまで踏み込んで紹介しています。
国宝 埴輪
群馬県太田市 古墳時代
【日本の不思議】本当は恐ろしい、埴輪が古墳に置かれたワケ。日本にある巨大古墳の謎
エジプトの「ピラミッド」、中国の「秦の始皇帝陵」と並ぶ日本の巨大建造物「古墳」。日本全国には全37基もの巨大古墳があり、王や首長の墳墓だと考えられています。しかし、巨大古墳は何のために造られたのでしょうか? 今回はそんな巨大古墳の謎に迫ります。
巨大古墳と言われるもの全てが「前方後円墳」です。鍵穴のようなカタチの古墳で、3世紀半ばの邪馬台国があったとされる時代から7世紀まで造られていました。
巨大古墳が造られた理由については、王の権力を示すためと言われていますが、学術的には治定されていません。死者を悼む目的だけではなく、死者が神になってこの世を見守ると考えられていたためだという説もあります。また、地球外生命体の宇宙船の発着場だった、火星と地球を繋ぐ施設だったというトンデモ説も!
「箸墓古墳」なぜか『古事記』や『日本書紀』には卑弥呼の墓と言われている「箸墓古墳」の建設以外の記述は一切ありません。そのため、信ぴょう性に欠けますが、巨大古墳は有史以前に存在していた古代遺跡を墓にしたという説もあります。
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