Sakana no Sanaka

沖縄本島テキスト系ダイバーの一考察

寄生する水晶…(ヒトデナカセ)

2016-11-15 19:37:08 | 水中生物

日が昇る前に降った雨を引きずるように、前半はややムシムシした本日のやんばるです。

後半には青空が拡がり、風も乾いた感じになりましたけど。

明日はもう少しだけ、ヒンヤリとしそうです。

風は北。曇のち晴れ。

〈ハナゴウナ科ヒトデナカセ属ヒトデナカセ Thyca crystallina 16年10月7日 沖縄島安和〉

ヒトデに目はありますか?

あります。各腕の先に一つずつ目があるのだとか。

その解像度は200画素くらい。

最新のデジタルカメラが2000万画素を超えてますから、相当粗い光景を見ているのでしょうね。

でもその目は、涙を流すことはないでしょう。

だから、本種によって実際にヒトデが泣かされているわけではないでしょうね。

もちろん、本種和名の『ナカセ』は泣かせるということから寄生を表現しているわけで。

寄生とは、ある生物が別の生物に栄養的に一部または全部を依存して生活すること。一般に寄生者が利益を得るのに対し、宿主は損害を受ける場合をいうのだそう。

まさに当を得た表現だと思えたり。

本種は外部寄生で、ヒトデの体表にくっつき、管状の口を突き刺して体液を吸うのだとか。

和名からはいわゆるヒモっぽいイメージが浮かんだりしてましたが、実際にはドラキュラっぽいな…とか思えたり。

両者のどちらのイメージにも繋がりますが、本種はとても綺麗な外見をしていますね。

学名の方は、その容姿からのよう…

学名種小名は『水晶』の意。

石英の中でも特に無色透明なものを水晶と呼ぶのだそうですが、そこに不純物が混じり色のついたものを色つき水晶というのだそう。

青水晶という感じで、学名の方も当を得た名前に思えますね。

 

コメント    この記事についてブログを書く
  • Twitterでシェアする
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 髪に櫛…(アオクシエラウミウ... | トップ | 科学の非力さ…(ノコギリハギ) »

コメントを投稿

ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません。