Sakana no Sanaka

沖縄本島テキスト系ダイバーの一考察

最小のトラ(カタボシオオモンハゼ)

2019-01-11 18:14:08 | ハゼ科

前半は雨交じり、後半はちらほら晴れ間…という感じだった本日のやんばるです。

後半は南寄りの風になり、過ごしやすい日になりました。

連休初日は今日みたいな感じの空模様のようですが、明後日からは気持ちよく晴れそうです。

風は北東のち南東。弱雨のち曇。

■■

世界で最も小さなトラは、スマトラトラというトラなのだとか。

スマトラトラというトラはトラの亜種で、現存する亜種の中では最も南に生息し、唯一島に生息しているトラでもあるのだそう。

その唯一の島というのは、名前からも分かるように、スマトラ島。インドネシアですね。

メルカトル図法の地図で見ると、スマトラ島は日本と同じくらいの大きさに見えますが、実際には本州の1.9倍の面積なんだとか。島がつくと小さいイメージが浮かんでしまいますが、本州の約2倍ですね。

ちなみに世界で6番目に大きな島なのだそう。う~ん、これはちょっと微妙。素直に「wow!」とは言いにくいな…と思えたりも。

そんな島の熱帯モンスーン林で暮らしているこのスマトラトラは、北方に生息しているアムールトラの雄が体長250~300cmであるのに対して、180cmくらい。アムールトラが300kg程になるのに対して、150kg程度なのだとか。

現在スマトラトラは、国際自然保護連合(IUCN)の保存状況評価によって、絶滅危惧種(CR)としてレッドリストに指定されているのだそう。

その原因は、森林火災や製紙会社の森林伐採によって、スマトラトラの暮らす森林が減少していること。そして毛皮等のために毎年かなりの数のスマトラトラが密猟されていることによるのだそう。

スマトラトラをとらないで。

いやふざけているわけではなく、真面目にそう思うわけです。

■■

さて…

〈ハゼ科ゴビオネルス亜科オオモンハゼ属カタボシオオモンハゼ Gnatholepis cauerensis 18年12月3日 沖縄島安和〉

画像は幼魚。

学名種小名は『Cauer 村の』の意。

本種のタイプ産地がスマトラ島南西岸にある Cauer 村であることに因んでいます。

 


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