湘南徒然草

湘南に生まれ、育ち、この土地を愛し、家庭を持ち、子育てに追われ、重税に耐える一人の男の呟き。

日本の戦後政治史のおさらい

2009-11-01 20:49:06 | Weblog
もう、2ヶ月以上も
民主党政権誕生にともなう、戦後政治史のおさらいをしています
自分では、面白くてやめられません

私のブログの内容は多岐にわたり
政治問題専門のブログではありませんから
正直なところ、今の路線をどこまで続けるのか
自分としては悩むところです

政治に興味の無い人にとっては、眠くなる内容ですし
かといって、それなりの反響と手ごたえも感じていますので
私としては、中途半端では止められません

それというのも、とにかく面白い発見が多数あったからです

なんといってもカレルギーとミーゼスという
20世紀最大の政治哲学者と経済哲学者の影響のもとに
日本の戦後政治と経済政策の基礎が作られていたことの”発見”です

私は、この”事実”を書いた戦後日本政治史の本を知りません

山本勝市博士によれば
西ドイツの戦後の”奇跡の経済成長”も
ミーゼスの思想的影響のもとに行なわれたものなのです

実際に、信念の自由主義者エアハルト蔵相は
ドイツの高度経済成長は”奇跡でもなんでもない”と語ったそうです

そう考えると
戦後の日本の高度経済成長も奇跡でもなんでもありません
正しい政策とその結果であったのです

戦後の日本では
政治と経済は自由主義により大成功したにもかかわらず
アカデミズムとマスコミが共産主義であったため
知識人の精神の混乱は収拾のつかないものになってしまったようです

”奇跡の高度経済成長”という言葉だけが独り歩きし
上っ面の現象面ばかりが取り上げられ
その本質がまったく論じられなかったのです

ミーゼスやカレルギーのことを政治学者も経済学者も知らず
マスコミに至っては、無知をさらしても恥じることすらありません

ここに戦後日本の思想的不幸がありました
本当のことが隠されたまま
虚実取り混ぜた枝葉末節の現象面の議論だけがなされてきました

池田隼人の所得倍増政策が正しかったとか
その結果、公害のような負の側面があったとか
経済現象を自然現象のごとく論じてきたのです

なぜイギリスが経済的に日独の後塵を拝したのか
なぜ、ソ連や中国が絶望的に停滞したのか
その答えは日独の政治と経済政策にあったにもかかわらず
知識人達はそのことを論じることすらしなかったのです

自由主義を正しく理解できなかったことが
いまだに共産主義的正義を主張する人々が多数派を形成する情勢を残し
一方で暴走する資本主義を無批判で受け入れる人々を生んでいます
真実を知らされなかった戦後の日本人の多くは
知的な人格形成が上手くいかなかったのではないでしょうか?
コメント    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« フォン・ミーゼスの日本への影響 | トップ | 中川昭一氏は暗殺された? »
最新の画像もっと見る

コメントを投稿

ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません。

Weblog」カテゴリの最新記事