湘南徒然草

湘南に生まれ、育ち、この土地を愛し、家庭を持ち、子育てに追われ、重税に耐える一人の男の呟き。

新聞記者の能力の問題・・・マンション傾斜事件

2015-12-28 15:15:37 | Weblog
今日の神奈川新聞に

「マンション傾斜問題」

の特集記事がありました
それだけ大きな事件であったということでしょう
神奈川県の今年を代表する事件の一つということです

ただし、担当記者とおぼしき、その記事の論者は
残念ながら、事の本質を理解し損ねています
なんだか、小学生の感想文のような
何を言いたいのか、さっぱり分からない文章です

この事件を、マスコミはついに理解できませんでした

都築区のマンション傾斜事件の本質は
マンション建築の元請け企業である三井住友建設の
職務放棄、または、意図的手抜き工事です

現場監督が現場にいなければ、職務放棄ですし
現場にいて、あの工事を指図したとすれば、意図的手抜き工事です
どちらにしろ、三井住友建設の手抜き工事なのです
責任は、全て三井住友建設にあるのです

この事件を切っ掛けとして
施工データ改竄問題が大きく取り上げられ
それが、一般社会を巻き込む事件となりました
しかし、これは、問題の取り違えなのです

ここでデータ改竄とされているのは
掘削機のモーターに流れる電流計のデータであり
その記録や保存に法的義務はありません
法的義務が無いばかりか、さほど重要なデータでもありません

地盤の強度は、あくまで、地質調査で調べるもので
杭打ち作業中に調べるものではないからです
電流計には、地盤の硬さはある程度記録されますが
上からかかる重量に対する強度を直接示すものではありません

データを誤魔化したのは、ほとんどのケースで
書類の不備を隠し、体裁を整えるためであり
建築工事の手抜きのためではありません
事実、データは偽装されていても、建物は傾いていません

マスコミ関係者は、最後まで
”杭打ち作業”と”地質調査”の違いを理解できませんでした
彼らの取材能力の弱さと論理的思考力の欠落が際立つ事件でした
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