従来、外貨獲得と言えば、輸出でした
しかし、輸出が貿易問題を引き起こす以上、あまり頼りにできません
貿易均衡を考えなければならないので、全体としての外貨獲得にはならないのです
輸出入のバランスを考える以上、稼いだ分の外貨は別の支払いのために使わざるを得ないからです
貿易問題は解消しても、日本には資源問題が残ります
外貨は、稼がなければならないのです
こうなると、製造業による輸出に頼るばかりでは駄目なのです
そこで注目すべきが観光業です
最近では「インバウンド」と呼ばれる外国人の日本観光です
日本に観光のために来る外国人は、日本人の経営する宿に泊まり
日本人の日本日本料理を、日本人のサービスを受けて食べたいのです
日本らしい経験のできる場所を訪れ、日本製の土産を求めるのです
そのたびに、彼らは手持ちの外貨を日本円に交換しなければなりません
日本人は、日本に居ながらにして、外貨を獲得できるようになったのです
日本政府が色めきい立つのは当然です
「インバウンド、インバウンド・・・」と、急に騒ぎ始めました
ところが、これは、政府のキャンペーンで起きた現象ではありません
インターネットの発達によって、国際的口コミが日本観光ブームを作ったのです
インターネットによる自由な情報空間が、日本を観光大国に押し上げようとしているのです