無意識日記
宇多田光 word:i_
 



続いて46位から50位。ここは凄いぞ。



*59,628回 Making Love
*56,829回 Celebrate
*55,031回 Give Me A Reason
*55,009回 テイク5
*53,391回 Another Chance


いやいや、これが“下位打線”だとは思えない程の錚々たる楽曲が揃った。正直、楽曲のクォリティーとしてはTop5と遜色ないのではないか。勿論、現実に市場で大ヒットする曲となると話は別だが、ひとりで"音楽観賞"をして感動している分には余り差が無いような気がする。それ位に名曲揃いである。

まずは46位にMaking Love。重々しい名曲揃いのULTRA BLUEアルバムの中でも最も溌剌としていて一際清々しい名曲である。この曲を同アルバムのベスト・トラックに選ぶ人が居ても全く驚かない。「それな」という具合だ。親友にあてた赤裸々な歌詞と一切淀む事の無いメロディー・ライン。特にBメロの美しさは宇多田史上最高クラスだろう。それが46位て。あはは。

47位にはCelebrate。宇多田史上最短の制作期間で出来上がった楽曲だが、時間をかければいいというものではないという事を身を以て示した名曲である。あのHEART STATIONアルバムでGentle Beast Interludeに続くB面トップを任されたダンス・ナンバー。土曜日の夜に聴くとテンション上がる事請け合いのアッパー・チューンだ。はよライブでやれよと思わずに居られない。これが47位て。何なの。

48位はGive Me A Reason。48位て。「1stアルバムの真の名曲はFirst Loveではなくこっちだろう」と主張する人が居ても一切驚けない。史上最高の売上を記録したアルバムの実質的ラストを飾るに相応しい、フラットでナチュラルでインテリジェントな名曲だ。もう一回くらい言いたい。48位て。なお私にはこの曲のスタジオ・バージョンのバッキングはややうるさすぎる。もっとシンプルな方が好みである。え。そんな話はよかったですか。

んで49位はテイク5。順位だけ聞いたら反応はブーイングしか思いつかない。あと何十分か早くアクセスしていれば歌詞閲覧回数が55005回だったのかとちょっと後悔なのだがそれはまぁいいとして、Kuma Power HourでのHikaru本人のコメントを参照するまでもなく「宇多田ヒカルの曲でいちばん好きなのはテイク5」という人が居ても「おぉ、あんさんわかっとるやんけ」と言う以外ない、あの超名盤5th「HEART STATION」の感動の頂点を演出する超名曲である。今回第3位に入ったPrisoner Of Loveと宇多田ヒカル本人的最高傑作ぼくはくまに前後から鋏まれて一切怯む事不要な強靭な佇まいは、もし宮沢賢治が聴いたらどれほど絶賛するか想像もつかない程だ。あの人だったらこの歌をもとにした詩を一篇書いちゃうんじゃなかろうか。それが49位て。ほんと何なの。


そして50位。野球でいえばもう8番バッター位なのだがここにAnother Chanceが入ってくる。ダブル・ミリオン・シングル「Automatic/time will tell」に続くセカンド・シングルとして、Movin' on without youと共に候補に上がっていた名曲である。ぶっちゃけ、これがセカンド・シングルだったらむびのんより売れたんじゃね? この曲のメロディーと歌詞の素晴らしさに異論を挟むのは相当に難しい。もう"幻のミリオン・ヒット・シングル"と言ってしまっていいだろう。それが50位。人生ってわからないものだな。


…なんか凄いパートだったな。少しクールダウンしながら次回に続きますよっと。

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いやGBHが本当に100点満点中98点とかそういう意味ではなく、凄い高いレベルの中で小さな差を論じてるんだという比喩の為に点数を使ってみたというだけです。まだまだヒカルには可能性があるのでそんなに早くに100点に到達されても困る訳でね…。

では気を取り直して41位~45位。


*68,909回 甘いワナ
*67,939回 In My Room
*67,567回 東京NIGHTS
*62,660回 Fight The Blues
*59,674回 B&C


ここに来て1stアルバムの曲がどどどっと入ってきた。「皆CD持ってるから歌詞カードを見れば済む」「発売当時uta-netがなかったから不利」という事もあるだろうが、やはり最初に指摘したようにヒカルの場合アルバムの売上枚数にかかわらずどのアルバムも満遍なく人気があり、したがってどれかのアルバムの曲が際立って人気という事もなく、こうやって混在している感じである。

甘いワナはライブでの盛り上がりはピカイチだが最近は(っていうのも凄く長いスパンの話になってしまうのだが)ライブで演奏される事もなく、馴染みが薄いというのもあるかもしれないが、しかしそれでも1stアルバム収録曲の中で非シングル曲No.1の関心度という事になる。In My Roomは最初期のテレビ出演で歌った印象が強い?弱い?難しいところだが、ファンにとっては寧ろ「1stアルバムでヒカルがいちばん好きな曲」というのが大きい気がする。

そして43位は東京NIGHTS。幸せになろうやA.S.A.Pとのこのほんのちょっとの差を有意とみるか誤差とみるか微妙なところだなーこれ。LP時代の感覚でいうとDEEP RIVERアルバムの“B面トップ”の曲なので、位置付け的には結構重要なのだが。

曲順でいうなら44位のFight The Bluesはどうなんだろう。あの名盤「HEART STATION」のオープニング・ナンバーなのだが、この順位は些か低すぎやしないか。アルバム発売前にショートPVまでリリースされた(あれいつの日かまた手に入れられるようになるのだろうか…)曲なのにねぇ。確かに、それまでと違ってインパクトは薄い中庸な曲調かもしれないが(そこまでアップテンポ!バラード!アップテンポ!だったからねぇ)、それをいったら1stアルバムのAutomaticがいちばん地味な気がする。もちょっと人気出てもいいのに、というのが正直なところだ。

曲順といったらアルバムだけでなく、ライブのどこで歌われるかも極めて重要な判断基準だが、それを言ったら45位のB&Cはどうなるの。アンコールで歌われるというかなりの重責を果たしてきたというのに歌詞閲覧回数が真ん中より下っていうのは。それだけ、ヒカルの曲は層が分厚いって証明でもあるのだが。


いやはや、まだまだ名曲が続くね。46位以降も楽しみだわいな。

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