つばめ江戸日記

岡本茉利さんや好きなアニメ、声優、時代劇等について好き勝手に思う事を書き連ねています。

茉利さん主演のお気に入り演目

2019年03月02日 | 岡本茉利
竜劇隊公演(や沢竜二特別公演)で
色々なお芝居をこれまで何度も見て来ましたが
特に茉利さんの出番が多いお芝居がお気に入りでして
中でも特に「質屋の娘」と「女三界に家なし」と「流転三度笠」
この三つが好きです。
今回はこの特に好きなお芝居について順を追ってご紹介して行きます。
 
まず「質屋の娘」
茉利さんがメインの演目でもありますし
ビデオではありますが茉利さんの大衆演劇のお芝居を初めて見た演目であり
さらに、ホテル海山で初めて生の茉利さんのお芝居を見た際の演目でもあり
非常に私としては思い入れの強い作品です。
 
この演目は
岡本茉利さんならこう言う役を演じる筈…と言う固定概念が強い人程
お福が登場した時に衝撃を受ける演目だと思います。
かく言う私がそうでしたからね。
 
以前、茉利さん演じるお福について
”松竹新喜劇の藤山寛美さんのよう”と評して下さった方がいましたが
見るとよくお分かりいただけるかと思います。
 
なお、この演目は沢竜二さんが茉利さんの為に作って下さったお芝居だと
茉利さんに伺った記憶がありますが、どうでしたかね?
 
「女三界に家なし」は、2010年に初めて見た演目ですが
茉利さんがコミカルにセクシーポーズを披露しようとしたり
茉利さん演じるお花の個性的なキャラクターと演目としての面白さも相まって
初見で『質屋の娘』と同じ位(もしかするとそれ以上)に
好きな演目だと思いました。
 
「女三界に家なし」の良い点を挙げると
・茉利さん演じるお花が大袈裟な形容をしたり、格好良い兄の真似をしたり
コミカルにお色気を振りまこうとしたり、とにかくギャグをバンバン飛ばす点
 
・お花が客席に「ハッ!」と言う掛け声を促す件が
茉利さんの素とお花と言うキャラが入り混じって
茉利さんを微笑ましく見られる点
 
・お花が弥之助の嫁になって
弥之助と父(大旦那)にいじめられるシーンで
前半のコミカルさから一転して、辛そうな感じになる落差を表現する
茉利さんの芝居の巧みさが見られる点
 
・子守歌歌ったりしますし、とにかく茉利さんの出番が多い点
 
・ラストのアンケート
 
この辺りが好きな理由です。
 
そして「流転三度笠」
茉利さんがメインの演目と言うのは聞いていたのですが
中々見る機会に恵まれなかったものの
幸運にも2015年に見る機会を得ました。
 
この演目は、今までの「質屋の娘」「女三界に家なし」と違い
茉利さん演じる主人公会津のお仙が真犯人の掛けた罠にはまり
無実の罪で追われながら真犯人を追い詰めると言う
粗筋だけを書くと結構ハードそうな演目なのですが
見ると期待以上に面白かったですね。
 
特に良かったのは、まずお仙のキャラクターです。
「流転三度笠」におけるお仙は結構辛い立場にありながらも
格好良く決める場面があったり
主人公らしい主人公として多く描かれる点は特に魅力だったと思います。
 
元々この演目は元々沢竜二さんの演目の一つだそうですが
これを茉利さん(演じるお仙)に置き換えた事になる訳ですので
格好良く描かれるのも道理なのでしょう。
 
「質屋の娘」のお福、「女三界~」のお花のような
変わった役所でメインも良かったですが
やはりこう言う格好良い茉利さんが見られると言うのは良かったです。
 
あと、「流転三度笠」で良かったのが終盤にお仙を執拗に付け狙う
松島の権次とお仙が対決するシーンで権次が急に
「(公演場所)の権次」と名乗りを改めて以降の
茉利さん(演じるお仙)とのやり取りが非常に面白かった点です。
 
茉利さんが客席に向かって話しかけて来たり
相手の言い訳を呆れた感じで聞いている姿等
素の茉利さんを感じさせる芝居が見られるのもまた魅力に感じた点です。
 
この三演目、どれが一番良いかと言われましても
甲乙付け難いとしか申せないですが
どれもまた見てみたいですね。