つばめ江戸日記

岡本茉利さんや好きなアニメ、声優、時代劇等について好き勝手に思う事を書き連ねています。

フウムーン

2014年03月22日 | 岡本茉利
茉利さんが出演された長編アニメ「フウムーン」を初めて拝見しました。
茉利さん扮するロココは作品が始まってから、
登場するまで少し時間が経ってから登場しました。
初めてロココを見た時には、「随分勝手な事を言う生物なんだな」と
茉利さんには本当に申し訳ないですが、思ってしまいました。
でも、話が進むにつれ、
フウムーンたちの真意、そして人間を蔑んでいたロココが、
愚かだけど素晴らしい所もある人間の姿を見る事によって
変わってゆく姿が、
茉利さんの演技によって上手く伝わってきました。
それによって、こちらもロココに徐々に感情移入出来るようになって行きました。
 
また、人間たちへの思いが変わってゆくのと同時に、
だんだんケン一に惚れていく辺りの
茉利さんの心理描写の上手さにも満足しました。
「ケン…一…さん…私…私…」と言う
最期の言葉も実に重みがあって良かったです。
総合的に見るとロココは色々な面で
『ヤマト2』のテレサと被るキャラだったように感じました。
 
茉利さん以外のキャストも本当に豪華でして、
プロメシューム様みたいな来宮良子さんが出ていたり
おなじみの富田耕生さんのヒゲオヤジもいたり
たてかべ和也さんが、駄洒落を言う為だけ(?)に出ていたりもします。
メインキャラでは、松島みのりさんのピノコを思わせる少女ピーチ
内海賢二さんの卑劣な悪人ぶり、
大塚周夫さん、永井一郎さん扮する
狂気的な演技が印象的な大国の指導者
(特に永井さんのハイテンションな芝居は印象的でした)
が特に印象的でした。
 
作品の内容は、24時間テレビで放送されたアニメらしく
環境問題や冷戦構造の風刺もありますが、かなり見応えのある作品でした。
ただ、ラストのオチが少々安直と言うかご都合主義かな?と感じましたけどね。

コメントを投稿