つばめ江戸日記

岡本茉利さんや好きなアニメ、声優、時代劇等について好き勝手に思う事を書き連ねています。

インフレに殺された女

2017年04月22日 | 懐かしテレビ
今回は、以前もやった刑事ドラマ『特別機動捜査隊』で
非常に印象に残ったエピソードを簡単に紹介します。
 
あらすじ
白昼の住宅街で一人の主婦の死体が見つかります。
同じ頃
「売り惜しみで不足した色々な物を貯め込む主婦が
その商品を近所の主婦に分ける」
と言う噂を真に受け
近所の主婦達が、狂ったようにその主婦の家に殺到する
と言う騒動が起きていました。
 
一見無関係な二つの事件は実は繋がっていたと言うのがあらすじで
実は死んだ主婦は
前述の狂ったように殺到していた多数の主婦達の雑踏によって
死に至っていたと言う珍しい死に方をしていたと言う
驚きの真相が明らかになります。
 
該当回である「噂の女」の放送は昭和49(1974)年と言う
折りしも石油危機、売り惜しみ等で
世情が非常に不安定な時期でしたので
そんな中だからこそ
このような異色の作品が作られたのかもしれません。
 
事件の真相も中々大胆でしたが
「インフレ反対!」と労働組合らしい人々(?)が
デモをするシーンが挿入され
松木部長刑事(松長さん)が呆れたり
「インフレ反対」と小ばかにするようにつぶやいて
三船主任が笑っていたり
松長さんが物価値上がりに憤慨するシーンが見られたり
社会風刺と申しましょうか、風刺の効いた話で中々面白く見られました。
 
ただ、主婦が何故死んだのか?また実際誰が悪いのかと言うと
やはりインフレ?