つばめ江戸日記

岡本茉利さんや好きなアニメ、声優、時代劇等について好き勝手に思う事を書き連ねています。

三船班対女ねずみ小僧

2016年12月24日 | 時代劇
『特別機動捜査隊』の1973年正月放送分「初笑いトバッチリ三船班」も
普段の特捜隊とは全く違った形の異色な話でしたが
それを上回る異色作が1974年の正月放送分でした。

まず「初笑いとらとらとら捕物帳」と言うタイトルが異色で
「初笑い」は去年と同じで良いとして
「とらとらとら」と来て「捕物帳」と言うセンスに脱帽します。
話も新年会で盛り上がる三船班のメンバーが
もしも三船班メンバーが時代劇をやったら…
と言う仮定の下で
ジャネット八田さん演じる女ねずみ小僧が絡んだ殺人事件を
三船主任、水木刑事の同心、関根部長刑事、石原刑事の目明し
さらに畑野刑事の遠山の金さんが追うと言う
普段の設定を時代劇に置き換えたと言う割と異色な内容でした。

それにも増して、ぶっ飛んでいるのが
時代劇が進行する合間に、随所で現代視点での突っ込みが入る点
特に三船班メンバーの中で、ただ一人被害者役のため
出番が限られる事になってしまった松木部長刑事が
「時代劇にうるさい」上に宴席で酔いが回りまくったと言うおまけを付けて
派手に突っ込みを入れまくるのが
松長さんの悪乗り気味のノリノリの芝居もあってか
突っ込みが入るたびに大笑いしてしまいました。

ああしたスタイルは、この作品の放送される少し前に人気を博した
異色時代劇『天下御免』の影響がもしかするとあったのかもしれません。

ラストは、何と同心の三船主任が真犯人と分かり
水木同心と三船同心の一騎打ちで何と水木同心が勝ち!
の所で、実は夢オチだと分かるのは良いとして
どの辺りからが夢だったのか、考えるとよく分からなくなりますが
一足早い正月作品をたっぷり堪能致しました。