今回の湯野浜での竜劇隊公演は演目がどんどん交代していくので、
私も残念ながら全演目見に行く事ができませんでした。
そんな中、私が見られなかった演目「大利根月夜」について、
ある方があらすじを詳しく教えて下さったので、
内容を簡単にご紹介します。
平手酒造(沢竜二さん)は、神田お玉が池にある
剣の達人・千葉周作の道場に門弟として剣の修業に励んでいた。
ある日、平手が
妹のように可愛がっていた千葉周作の娘お露(茉利さん)に
南町奉行の高野公麻呂との縁談話が持ち上がった上
高野に取り入って己の出世を図る元千葉周作の門弟で
今では飯岡村(今の千葉県飯岡)の
侠客・助五郎の二代目となった平蔵の策略で
平手は千葉道場から追い出されてしまう。
そして平手の疑いが晴れぬまま三年の時が過ぎ、
平手は江戸から遠く笹川の繁蔵の用心棒として世話になっていたが
夢も希望もない浪人生活に酒に溺れてしまい、
胸の病に蝕まれ養生生活を送っていた。
そこへお露が現れ、もう一度平手に道場に戻って貰おうと訪ねて来た。
そこで二人で出直そうと約束を交わすが、
その時笹川繁蔵と飯岡助五郎との戦いが始まる事との知らせに、
平手は病をおして義理の為に、お露の事を想いながら、
次の世では武士道のない愛の世界に生きたいと願いながら、
血を吐く体に鞭打って遅ればせながら喧嘩塲へと向かうのであった。
以上があらすじとなります。
茉利さんの演じる役所が、平手造酒と好い仲の役所と言う事もあって、
見られなかったことが悔やまれます。