歌う時代劇スターと言えば、私が思い浮かぶのは
杉様こと杉良太郎さん、里見浩太朗さん辺りになります。
里見さんの話は次回に回して、
今回は杉さんの歌とその時代劇の傾向についてです。
杉さんの時代劇での代表曲と言えば
と言うより杉さんの歌手としての代名詞と言えるのが「すきま風」です。
この歌は杉版『遠山の金さん』の主題歌にもなりましたが、良い歌です。
杉さんの時代劇は多くの場合、勧善懲悪をベースにしつつも、
弱い者が虐げられて、それを救えない事があると言う
無力感・無常感が作品から感じられる事が多いですが、
そうした世界観にマッチした歌だと思います。
『金さん』はまだ普通の勧善懲悪の域に収まっている話が多いものの
杉さんの代表作である『新五捕物帳』や
『同心暁蘭之介』と言った作品になると
杉さんがかなり入れ込んでいた作品らしく、
杉さんお得意の無常感・無力感が感じられる話が数多くありました。
杉さんの作品の主題歌は
そうした作風を象徴するような歌が多いように感じます。
『暁蘭之介』のED「飛翔」は杉さんの歌い回しが
非常に聞き応えがあり
非常に聞き応えがあり
杉さんの歌の中でも私は一番好きです。
最後になりますが、
元プロレスラーのラッシャー木村さんが先日、お亡くなりになりました。
謹んでご冥福をお祈りいたします。