ウマさ特盛り!まぜまぜごはん~おいしい日本 食紀行~

ライター&編集者&散歩の案内人・上村一真(カミムラカズマ)がいざなう、食をテーマに旅をする「食紀行」を綴るブログです。

ローカル魚でとれたてごはん…札幌・のれん横丁「酒と肴と炉端とマルコ」の、道内産の魚介あれこれ

2014年09月16日 | ◆ローカル魚でとれたてごはん
札幌ローカルにこのところ注目の創成川イーストエリアは、小ぢんまりした粋な店が点在している。今宵の一献はそんな中の、二条市場隣接の築40年の建屋を利用した「のれん横丁」奥にある、「酒と肴と炉端とマルコ」というお店。名の通り酒肴に合う魚料理が豊富で、道内各地の地魚が勢ぞろいといった感じ。十勝では野菜に肉づくしだったので、札幌では市場の店で魚介尽くしといきたい。

まずはお任せの刺身盛り合わせは、太く脂がパッツリの釧路の新サンマ、シコシコ弾力ありほんのり磯の香りのソイ、脂ごってりで身はジューシーのしめ鯖、山ワサビに和えてあり潮の香りと山の辛味が入り混じるイカ刺し、ほかマグロにサーモンのラインナップ。別メニューでおすすめとあった生牡蠣は、厚岸に近い仙鳳趾のもの。ミルクというよりは練乳のような分厚い乳製品甘さに、これは笑顔満面になる。

当地周辺の魚介をリクエストしたら、やや遠いですが島牧産タコがおすすめとか。石狩湾から積丹半島を挟んで西側の、日本海に面したところで、ホッケ・スケソウダラ・サケに並ぶ夏が旬の漁獲物である。煮込みやカルパッチョなどがあり、アボガドマスタード和えというハイカラな料理をオーダー。薄くスライスされているのに、かなり弾力があり、グイグイ懸命にかみ締めないとかみ切れないほどだ。瑞々しい中に味も澄んでいて、吸盤がパツパツと香ばしいこと。ネットリ甘いアボガドが対象的な味覚と食感で、地魚「二世古」の熱燗も進むこと。

ほか牛スジ煮込みのバケット添え、ザンギ揚げなど、肉系も充実。ご当地や道内産品のバリエーション豊かさを実感できる、細長い長屋の奥の隠れ屋風な一軒である。

一献一品出合い酒@帯広

2014年09月16日 | ◆一献一品出合い酒
十勝の食材を存分に味わえる「十勝農園」にて、十勝ワイン「山幸」×ツブ貝と十勝マッシュのエスカルゴバター焼き。ご当地の旅にまつわる仲間と語らいのひと時を過ごすなら、帯広で鉄板の店にて地元の食と酒に包まれての、このコンビが似合う。

辛口がマストの十勝ワインは、肉に野菜にベストマッチ。気がつきゃ「清見」が一本軽く空き、別銘柄のリクエストでよりハマりゆく様相だ。潤いを増したルビーの色に、軽い野性味が心引くこと。日高山脈の山葡萄が、十勝ワインのたおやかさにほのかな荒々しさを加える。十勝マッシュにツブ貝の組み合わせは、山の香気と潮の香りのコンビネーション。新進のローカルキノコのほっくり食べ応えとケツブの弾力が、ガーリックでバランス良くスイングする。野趣とまろやかさとイキのよさ、十勝の大自然パワー凝縮な一期一会。

帯広と十勝談義に盛り上がる夜は、食べても飲んでも終わりが見えることがない。当地に来るたび通ういい店、そして次からは来るたび逢えるいい友を想い、次のボトルの銘柄に考えを巡らす帯広の深い夜。一献一品の小さな酒宴、泥酔いながらも天下泰平なり。

札幌てくてくさんぽ2

2014年09月16日 | てくてくさんぽ・取材紀行
札幌郊外の視察、続いては豊平峡へ。まだ紅葉シーズン前だが、切り立った渓谷はかなりのスケールだ。アーチ型の優美なダムは、日本に3000あるダムのうちの50しかないとは知らなかった。先日の豪雨もガッチリ受け止めたそうで、多数の流木に未だ爪痕が感じられる。

展望レストランのベタなネーミング、いいね!

札幌てくてくさんぽ1

2014年09月16日 | てくてくさんぽ・取材紀行
北の大都市・札幌郊外にして、この自然の中の景観。南区の八剣山の麓は白川スイーツ街道と称し、24ヶ所の果樹園が続いている。

ワイナリーもあり、メルローやシャルドネなど様々な品種を植え、当地に合う種を模索しているとか。試飲のメルローは若め、セーベルは甘さ軽めといった感じかな?

帯広てくてくさんぽ11

2014年09月16日 | てくてくさんぽ・取材紀行
「十勝農園」で聞いたネタ。名古屋からの旅行者が、十勝は豆類の特産地と聞いて、「なら明日の朝ごはんは、絶品の小倉トーストがいただけるのね!」と目を輝かせたとか。

列車内での朝飯がわりの小豆プリン、そんなこともさもありなんな、ネットリどっしりの腰の座った甘さだ。帯広ステージはこれにてコンプリート、今日明日は札幌で、怒涛のスケジュールの視察会へ。