暇人詩日記

日記のかわりに詩を書いていきます。

懺悔

2007-07-09 | -2007:わりとマシなもの

彼女の手をとろうとしなかったのは
明らかに私の利己心だった
そうして一つを社会的に消し
みずからの愚かさに嫌悪して自己陶酔に浸っていた
なんて最低な人間

狂ってしまったのは彼女のほうで
狂いたかっただけの私をまるで
庇護してくれたかのよう
残念ながら
これはどうやら理性と呼ぶらしい

どうせ覚醒しているのはわかりきっているのに
何度も何度も位置を確認しなければ
自分がいるのかさえもわからない
そうしてうしなったものは多いのに
まだ私は犠牲を払い確認する
強迫観念と言い訳をしながら
その実理性が決定をする

わたしはけして嫌いだったんじゃない
だってこんなにもかなしい
ただのめりこんでいくのが恐かった
あなたなしではいきていけなくなるまえに
いちどあなたを
失ってみたかった

何もわかっていやしない
反省しようにももう遅い
見放したようにみせかけ
彼女を彼女を圧迫しつづけた

彼女の理性が残した最後の望みでさえ
今こうやって侵そうとしている
もう二度と失いたくはない
けれど失うような存在も欲しくない
誰かに寄りかかる前に砕けてしまえば
私は自分から逃れられる

ごめんなさい
ごめんなさい
もう欲しいなんておもわない
ごめんなさい
泣けない
泣きたい

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