ブログ うつと酒と小説な日々

躁うつ病に悩み、酒を飲みながらも、小説を読み、書く、おじさんの日記

「画壇の悪魔派」と呼ばれた日本画家

2017年12月11日 | 美術

 今日は年休。
 今日を含め、年休があと3日残っていますので、年内に使いきらなくてはなりません。

 昨日は千葉市美術館に出かけました。

 「北野恒富ー画壇の悪魔派と呼ばれた日本画家ー」展を観るためです。



 明治から昭和初期にかけて活躍した美人画家で、京都の上村松園、東京の鏑木清方と並び称せられる、大阪の大家です。

 印象としては、美人画がまるで幽霊画のように見える作品が多いこと。

 特に能の「班女」を題材にした「狂女」という作品は衝撃的で、小一時間もその絵の前に立ち尽くし、呆然と眺めていました。
 おかげで疲れてしまい、他の絵をじっくり観る気が失せてしまいました。

 「班女」は、恋しい男が扇を置いてこなくなってしまった遊女が、扇ばかりを見つめ、狂ったようになってしまう物語で、「狂女」からは狂おしいまでの男を思う女の気持ちがあふれ出て、私を圧倒しました。

 疲れましたが、疲れる美術展というのは良い展覧会なのだと思います。
 疲れるほどに絵画鑑賞に熱中できた、ということですから。


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