先週土曜日の診察時に国の方針で抗不安薬及び睡眠導入剤は今後処方を極端に減らし、1年以内に完全に切っていくことになったことはすでにこのブログでお知らせしたとおりです。
私はもう20年も抗不安薬を服用しています。
当然、ある程度は依存しているはずで、しかしそれは国が認めた処方量であって、それら精神病薬を服用し続けた患者の落ち度ではないし、もちろん処方した医師の落ち度ではありません。
私はその他に躁を抑える気分安定薬を2種類服用していますが、こちらには処方制限はかかっておらず、私は1日の最大量の半分くらいを服用しています。
私の場合、抗不安薬を一日0.4mg×2錠×2回の1.6mg服用していたところ、一日0.4mg×1錠×2回の0.8mgに半減となりました。
お上の方針に従えば、私は1年かけて完全に抗不安薬を切らなければいけません。
抗不安薬を飲めなくなるという事実が、必要以上に私を不安にさせます。
ここ数日、離脱症状というほど深刻な状態にはなっていませんが、不安感ではなく緊張感を強く感じるようになりました。
後で足りなくなると思いつつ、今日は朝0.4mgでしのぎましたが、昼近くに緊張に耐えられず、0.8mg服用し、気持ちは落ち着きました。
精神障害のごとき患者本人の言い分でしか薬効を確かめる術が無い場合には、安易に方針を変えるのはかえって危険だと思います。
依存性が高いとは言うものの、アルコールや禁止薬物のように正常な生活が出来なくなるほどの副作用はありません。
なんなら一生依存しながらでも服用して元気に生き続けるほうが良いと思います。
無理して減薬、さらには断薬させて生活の質を落とすのは患者の利益にはなりません。
推測ですが、厚生労働省の医務官の中でも地位の高い人が交代したのではないかと思います。
万事遺漏が無いとされるお役所ですが、人間が動かしている以上、大いに誤った政策を立案するのは当然のことです。
悲しいかな政治家にはそれに反対できるだけの知識を持つ人がいません。
さらに悲しいのは、おそらく意見が大きく割れたであろう厚生労働省の医務官同士の権力争いがどういうプロセスを経て今回の決定に至ったのか分からないということです。
じつは私は、何年後になるか分かりませんが、そう遠くない将来、また抗不安薬の処方制限が撤廃されるのではないかと思っています。
鳴り物入りで始まったゆとり教育が10年も持たずに廃止になったように。