Paul Bunyan(ポール・バニヤン)という伝説の巨人をご存知でしょうか?
「民間伝承事典」では、以下のような説明がなされています。
ポール・バニヤンはアメリカ入植者たちの民間伝承に登場する巨人。
伝説の樵(きこり)。
生まれたときから8メートルという巨体で、毎日、50頭分のウシの乳を飲んだという。
いつもベイブという巨大な大きい青いウシを連れているという。樵を生業とするようになるが、ポール・バニヤンが木を伐採すると1日で山が丸裸になってしまうという。
アメリカにあるたくさんの湖や山、川などは彼が造ったとされることがある。
五大湖を水で満たそうとして水を運んでいたとき、誤ってベイブが桶をひっくり返してしまったが、そのときには、大慌ててで川をつくり、水害を食い止めたとされる。
それが現在のミシシッピー川なのだという。
ミネソタ州にはポール・バニヤンとベイブの像が飾られている。
要するに、ビッグ・フットとかイエティとか呼ばれる怪物の原型でしょうね。
昨夜はこのポール・バニヤンを主人公にした怪物パニック映画「アックス・ジャイアント」を鑑賞しました。
山奥でひっそりそ暮らしていたポール・バニヤン。
ねぐらの洞窟近くには、親友だった牛のベイブの墓があり、彼はそれを何より大切にしています。
ところがある時、軽犯罪を犯した少年少女たちを連れた刑務官とカウンセラーが更生プログラムのために山を訪れ、キャンプをすることに。そのうちの一人が、偶然見つけたベイブの角を持ちかえってしまい、温厚なポール・バニヤンが激怒。
若者たちを惨殺して回りますが、見回りに来た保安官がこれを阻止せんと銃で立ち向かいます。
最後は村人総出でライフルや機関銃を持ち、彼を殺してしまいます。
怪物に感情移入して切なくなってしまう、という古典的な作りで、ゴシック・ロマンの系譜を色濃く感じさせるノスタルジックな感じです。
映像はチャチで嘘くさいですが、それが余計怪物の悲しみを現わしています。
まずまず楽しめました。
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