昨夜、「コントロール」を観ました。
凶悪な死刑囚を、死刑執行を免除するかわりに、人間の凶暴性を抑えて良心を目覚めさせる新薬の被験者にさせるところから物語は始まります。
ウィリアム・デフォー演じる薬理学者と、レイ・リオッタ演じる死刑囚との心理サスペンスです。
映画はこの二人の役者によって風格を与えられ、チープな内容ですが、どこかA級の雰囲気が漂います。
テンポもよく、客を飽きさせない作品に仕上がっています。
最初はサイコ・サスペンスかと思ったのですが、途中から心理サスペンスっぽくなり、最後は泣かせます。
ウィリアム・デフォーといえばベトナム戦争を描いた名作「プラトーン」での、麻薬に溺れる、しかし有能な兵士の役があまりに強烈ですね。
「コントロール」ではマッド・サイエンティストなのかな、と思わせておきながら、結構いい奴でした。
レイ・リオッタはチンピラや犯罪者の役をやらせたら右に出る者がいない怪優で、実在のマフィアを描いた「グッドフェローズ」での主演が印象に残ります。バーのボーイを些細な理由で撃ち殺し、マフィア仲間と愚痴をこぼしながら大雨のなか死体を埋めに行くシーンは強烈でした。
「コントロール」では最初は狂犬のような凶暴性を発揮しますが、だんだんいい奴になっていきます。
ラストは意外というほどではありませんが、そういうオチがあったか、と感心させられました。
あまり期待しないで観たのですが、他にあまり無いタイプの映画で、楽しめました。
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