震災復興のため、また、原発事故対応のため、数々の会議や組織が次から次に立ち上げられたことは、みなさんご存知のとおりです。
ざっと数えてみると、緊急災害対策本部、被害者生活支援特別対策本部、被害者生活支援各府省連絡会議、被災地の復旧検討会議、災害廃棄物処理の法的問題検討会議、原子力災害対策本部、原子力被災者生活支援チーム、福島原発事故対策統合本部、原子力発電による経済被害対応本部、電力需給緊急対策本部、復興構想会議、復興実施本部(仮称)等々が浮かびます。
実際はもっとあります。
これだけの有識者による会議、各省庁の担当が会議のセッティングをして、シナリオを書いて、いくつかのパターンの結果を用意して、何カ月もかけて話し合い、提言をまとめたら政府はそれを実行する気があるんでしょうかねぇ。
これだけたくさんの会議がそれぞれてんでんばらばらに答申をしたら、菅総理、頭ぼっかーんと爆発しちゃうんじゃないでしょうかねぇ。
役人も空しいでしょうねぇ。
政治家が強いリーダーシップを発揮して指示を飛ばしてくれればすぐにでも動き出せるのに。
役に立つんだか立たないんだかよくわからない会議のお世話に明け暮れていては、無駄に時間を費やしているようなもの。
菅総理は誰かに提言させることで責任逃れをしているのか分かりませんが、大方針をどーんと示し、官房長官や各大臣に全権を与え、最後はおれが責任をとる、となぜ言えないのでしょうか。
三宅島の全島民避難のときは、中曽根総理と後藤田官房長官、それに3人の総理補佐官で全て決めて、速やかに実行したそうです。
決定するのに頭数が多いと議論百出して結論が出ない小田原評定になってしまいます。
みんなで話し合って決めましょうというのは、平時なら結構ですが、非常事態にあっては、しかるべき立場の人が独裁的にリーダーシップを発揮し、復興がなった後、責任を取るなりすればよいのです。
それができないなら、総理の椅子を降りるしかありますまい。
今回の事態は、市民活動家出身で野党呆けの素人大臣の集まりでしかない現政権には荷が重いというものです。
鳩山前総理から菅総理に代わった時は、宇宙人から人類になった、これでまともな政権ができる、と期待していたのですが、期待していただけに、失望も深いのです。
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