昭和16年の今日、旧日本軍はマレー半島に上陸して英軍を撃滅するとともに、真珠湾を奇襲攻撃して米太平洋艦隊に壊滅的打撃を与え、ここに太平洋戦争が勃発しました。
大東亜戦争と呼ぶ人も数多くいますが、東アジアのみならず、主戦場はアジア・太平洋であったことからアジア太平洋戦争と呼ぶ人もいます。
前者は右寄りの人が、後者は左寄りの人が好んで使いますね。
私は現在最も多くのメディアが使用する一般的な言葉である太平洋戦争を使いたいと思います。
この戦争でわが国は大打撃を受け、ほぼ壊滅状態になって無条件降伏するという屈辱を味あわされました。
しかしこの戦争をきっかけに、アジアやアフリカなどの国々は次々に独立を果たし、結局最も多くの利益を失ったのは、大英帝国をはじめとする古くからの帝国主義列強であり、わが国は有色人種の解放という目標を達成してしまったことになります。
それが意図しなかったことだとしても。
皮肉なものですねぇ。
それなのに数年前、サッチャーは植民地支配を指して、「我々は多くの未開の地に文明の光を与えた」なんて、面白い演説をぶっこいてくれちゃいました。
ブラックジョークですか?
それなら安倍総理は、「我々は多くの植民地の人々に独立のきっかけを与えた」とぶちかましても間違いではありますまい。
でも日本人がそれを言ったら大変な騒ぎになるでしょうね。
敗戦国の哀しさです。
だから言わなくてよろしい。
近現代史のなかで、この開戦の日ほど重要な意味を持つ日は他にありますまい。
敗戦の日よりも、わが国の在り方を変えるきっかけになった日です。
私たちは、大日本帝國が軍国主義の悪魔であったから戦争が起こり、敗れたのだなどという、思考停止のような考えに陥ってはいけないと思います。
それは国を誤る道でしょう。
当時、列強はそれぞれブロック経済を形成し、満州国建国などの無法を働いたわが国に経済制裁を与え、追い詰められたわが国が窮鼠猫を噛むの心境で戦争に突入していった過程を冷静に分析し、将来に渡って諸外国との円満な関係を維持しつつ、言うべきことは言うという態度を涵養するとともに、他国が簡単には手出しできない防衛力を構築せねばなりますまい。
歴史は勝者に都合の良いように描かれます。
わが国は常に勝者の立場にいられるよう努力しなければなりません。
現在、わが国は韓国や中国と必ずしも良好な関係にあるとは言えません。
しかし、少なくとも韓国に関してはあまり気にすることは無いと思います。
韓国とは米国を介した準軍事同盟国ですし、彼らは謝ろうが何しようがわが国にぎゃあぎゃあ文句をつけるので、放っておけば済むことです。
怖ろしいのは中国ですね。
中国の反日は意識的に作り出したもので、日中友好条約を結ぶ頃は、かの国はわが国に難癖をつけることはありませんでした。
戦略上必要と判断すれば反日にも親日にもなる異形の大国。
よほど気を付けなければなりません。
12月8日という日が持つ意味を静かに考えつつ、恒久平和への長い道のりを歩きださなければなりません。