ブログ うつと酒と小説な日々

躁うつ病に悩み、酒を飲みながらも、小説を読み、書く、おじさんの日記

自発的隷従

2015年06月16日 | 仕事

 なんだか疲れてしまい、明日は休暇を取ることにしました。
 休暇はまだたくさん残っていますし。

 週なか、水曜日に休むとずいぶんと気楽です。
 せめて水曜日が半ドンになると良いのですが。

 私たちが現在の労働環境を享受できているのは、ひとえに労働運動を担ってくれた多くの活動家や労働者のおかげです。
 私はそれらの人々に深く感謝しています。 

 それが戦後、労働運動は政治色が濃くなり、しかもそれは左がかった偏ったもので、労働者の労働環境を改善するという本来の目的から離れていったのは誠に残念なことです。 

 上下関係がある組織では、上の者の心情を下の者が勝手に忖度して隷従する、自発的隷従が起こることがままあります。
 それはまるで独裁者とその取り巻き、ひいては独裁国家の国民のごとくです。
 独裁は、独裁者の力によるよりも、国民の自発的隷従によるところが大きいと、今朝の新聞にあり、さもありなむと我が意を得たところです。

 私が昨年度所属していた部署では、部署の責任者が子供っぽいほど感情的な人で、しかも部下に盲従を強いて、恐るべきことに何人もの部下が自発的隷従に出て、部署の雰囲気は最悪でした。

 幸い、私は自発的隷従に耐えられる神経を持ち合わせていないため、わざとのように、ことあるごとに責任者に反論し、無事一年だけで古巣の部署に異動となりました。
 通常一年で異動ということはあり得ませんので、その責任者が私を嫌うあまりに行った無謀な人事だろうと推測します。
 そのおかげで、馬鹿げた指示に反抗し続けた者ということで、私の株はうなぎのぼり。
 その子供っぽい責任者には感謝しなければなりますまい。 

 私の見るところ、その責任者は、おそらくいじめられっ子だったろうと思います。
 一方、私は子供の頃いじめっ子でした。
 いじめっ子はいじめられっ子を見ると苛めたくなり、いじめられっ子はいじめっ子を見ると怖がるものです。

 私が反論すると顔に怯えたような表情を浮かべ、他の部下を呼んで、私とは決してサシで話をしようとしないのですから情けないものです。 

 それにしても不思議だったのは、そんなおバカな上司に自発的に隷従する部下たちです。
 私は心の中で、そんな連中を嗤っていました。 

 上下関係があるとはいえ、お互い大人同士。
 おかしな指示にはきっぱりと反論すれば良いのです。
 そのために高等教育を受けたのではないかと、不思議でした。 

 要するに人間というものは、例えそれが小さなものであったとしても、権力や権威には弱いということでしょうか。 

 嘆かわしいことですねぇ。

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