ステージおきたま

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コントとランとご飯パンにうつつを抜かす老いの輝き

お年玉は公演ビデオ:菜の花座『流れ旅 匂うが紅』

2017-01-12 08:57:44 | 演劇

 公演はクリスマスだったから、かれこれ3週間かぁ。なんかずっと昔の出来事のように感じる。歳末とか正月挟んでるかだろうか。一挙に劇団から遠のいてしまったからか。人間の時間感覚てのは不思議なもんだ。

 この冬場だけが唯一の長いお休み、休養期間。久しぶりに読書三昧、テレビ漬けの暮らしだ、が、公演あれば後始末はつけておかにゃならん。公演ビデオDVDの制作゛。

 なにも凝った編集作業するってわけじゃない。本番当日、記録係として撮ったビデオにタイトル付けてDVD-Rに焼くだけのことだ。仕事の中身はパソコン任せの簡単なものだが、かかる手間暇は馬鹿にならない。なんせ、今回はキャスト16人、それに主だったスタッフ加えると20人分作るわけだから。

 しかも、2時間40分の長編だかねぇ、1枚に収まりきらないわけさ。まっ、鮮明度犠牲にして圧縮すれば入るにゃ入るけど、せっかく高画質で録画したもの、画質落とすなんてもったいないじゃないか。近頃じゃどこの家のテレビだって、ハイビジョン大型画面だろうしさ。ぼやけた映像じゃ舞台の評価だって落としかねない。と、なると2枚で一人分。計40枚焼くってことになる。

 これが大変な作業だって想像つくだろ。編集ソフトにもよるんだろうが、まず、映像を普通の録画機で再生できるような保存形式で出力してパソコンまたは外付けハードディスクに保存する。これがやたらと時間がかかる。次にその出力データを元にしてDVDを焼くのだが、ここではその準備作業、オーサリングの時間が馬鹿にならない。1時間とか、それ以上とか。それが終わってようやく1枚ずつ焼いていく。1枚の所要時間、ほぼ15分!

 て、ことは、1時間で4枚、前編、後編2枚組で2人分、20人に作るとすると、この最後の焼き付け作業だけで10時間!ってことなんだよ。ただし、これはずっと付きっ切りで、ロスタイムなしで作業続けられたらの話し。朝から晩まで掛かりっきりってわけにゃいかんさ。それも、出力作業やオーサリングの時間もある。

 いや、まだまだある。保存DVDはできたにしても、ディスクの表面は真っ白。これじゃ味気ないし、ほかのディスクに紛れ込んじゃう心配だってある。せっかくの公演記録だもの、永久保存版と行きたい。となると、表面に1枚ずつプリント。さらに、ケースのカバー写真も。なんやかんやあるんだよ。

 結局、作業を始めてから1週間、ようやく20人分の公演ビデオが完成した。

 客演の藤柳藤柳美香次社中の皆さんにはさらに舞台写真のデータCDも作った。

 これらは今夜の反省会で渡すことにしている。かなり遅くなったが、お年玉ってことだ。えっ、ただでか?そ、そうともよ、そ、そ、そこが座長のふ、ふ、太っ腹!ってもんだい。持ってけ、持ってけ。家族みんなで見て楽しんでくれ!

 いや、本心言えば、よくぞ、こんな桁外れの芝居我慢して作ってくれた、ありがとさん、これからも愛想尽かししないでくれな、って袖の下ちゃうか、口封じちゅうか、感謝の気持ちってことだ。ますます難易度が上がっていく菜の花座の舞台。さらに公演回数もうなぎ上り、座員のやる気だけが頼りなんでござんす。

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