ステージおきたま

無農薬百姓33年
舞台作り続けて22年
がむしゃら走り6年
コントとランとご飯パンにうつつを抜かす老いの輝き

我が家の豆腐は宅配豆腐!

2017-01-08 09:55:51 | 暮らし

 豆腐って安過ぎ!って思わないか?大豆の栄養たっぷり詰まって、1丁、たかだか数十円!あり得ん!ぜったい、あり得ん!畑で大豆を作ってる身としちゃ、信じられない価格破壊だ。からくりはいたって簡単、輸入大豆使ってるからさ。遺伝子組み換え大豆不使用、なんてうたってるけど、どんなもんかね。アメリカじゃそんな大豆どんどん減ってるってドキュメンタリー番組で報告してたもの。

 大豆の栄養価って言ったら、もちろん、たんぱく質。上質の植物性タンパク質だ。納豆とならんで、日本人の健康を支えてきた。最近じゃ、年寄りでも肉や魚の動物性たんぱく質の大切さも言われてるけど、どっちも分け隔てなく摂るてのが真っ当な食生活なんじゃないかな。

 で、我が家の豆腐だ。毎週金曜日10時頃、豆腐が届く。豆腐屋さん直々の宅配豆腐だ。もちろんその朝作ったものだから、ほんのり温かい。町内の小さな豆腐屋さんが地場産の無農薬大豆を使用して作っている。デパートなんかにも出しているようだが、スーパーで扱うほどの生産量はない。て、言うか、スーパーの激安豆腐と競争するつもりなんかさらさらないだろう。それより、品質の高さを心待ちしてくれる人たちに手ずから配達して食べてもらう、これの方がよっぽど納得できるってもんじゃないか。大変だよな、早朝から作って、できたら届けて回るんだから。でも、昔は豆腐屋さんってみなそうだったんだ。自転車の荷台に木製の容器置いて、そこに出来立て豆腐を泳がせながら売り歩いたんだ、「とーふぃ、豆腐!」いい喉で売り声上げて、チャルメラ風のラッパ吹きながら。

 高いんじゃないの?小さいんじゃないの?なんて疑り無用!

 これで200円だから。この大きさで届けてもらってこの安さ。いやぁ、申し訳ないなぁ。ほんと、ありがたい。ただ、一人暮らしの我が家にとっちゃ、ちと大きすぎなんだよ、これ。生ものだから、せいぜい4日以内にゃ食べ尽さにゃならん。まず、朝の味噌汁は4日間、実は豆腐。これに油揚げ、ワカメ、とか、ネギとか、椎茸とか、時には菜っ葉とかで主役を盛り立てる。

 でも、一人分の味噌汁なんて高が知れてる。夕食でどう使いこなすか、だ問題は。一番手軽なのは、冷奴だけど、真冬じゃね。なので、湯豆腐、鍋物。これが手っ取り早く大量に消費できる。でも、三日三晩鍋三昧てのも芸がない。そこで、肉豆腐、とか、麻婆豆腐とか、時には豆腐の揚げ物なんかにも手を出す。ニンニクたっぷり利かせた豆腐ステーキも悪くない。焼いた豆腐をグラタンにしても良い。と、工夫に工夫を重ねている。なんたって、毎週だからね。

 昨年末、30日が金曜日。ここまで押し詰まって宅配豆腐はないだろ、と生協で厚揚げ2枚頼んでしまった。これがとんでもない失態。デカ豆腐と厚揚げ2枚!どうする?しかも明後日は正月!どちらも無駄にはしたくない。かと言って、正月元旦から厚揚げ焼いて、湯豆腐ってわけにもいかん。よしっ、唯一の解決策は、おでんだぁぁ!大根とかジャガイモに練りもの加えて、豆腐と厚揚げをぶち込む。作ってしまえば、温め温め食べつなげば、1週間は安泰。餅焼いておでん、いいんじゃないか、手抜けるし。

 と、豆腐と厚揚げ、どちらも無駄にせず食べ尽して、しのいだ正月三が日だった。ありがたや、宅配豆腐!

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