気を感じながら暮らす

からだや自然について思うことなどを気ままに

力を抜くために

2024-07-27 07:12:36 | 透明を観る
 太極拳教室ではときどき「透明を観る(身心を整える方法)」をすることがあります。その後に太極拳をすると、何人かの人は、ずいぶんと力が抜けてていることを自覚します。特に腕の力の抜け方に驚きます。
 体育の授業やスポーツの準備運動で、よく指導者が「手首・足首の力を抜いて・・・」などと言うことがあります。もちろん多少は力が抜けますが、ある程度までです。意識して抜ける程度には限界があるからです。呼吸法も力を抜く方法のひとつですが、そこに時間や回数などの意識をし過ぎればやはり限界があります。

「透明を観る」では、意識(イメージ)を使います。「すべてがつながり、ひとつになった」イメージをすることで、結果的に力が抜けます。人は普段、常に何かしらの意識をもっています。それは仕事や趣味など何かに集中しているときだけでなく、ぼんやりしているときにも。そしてその意識の有り様が、逐一カラダに反映しています(身心一如)。ですからカラダの諸々の問題(疾病だけでなく違和感やバランスなど)をカラダだけの問題と考えるのではなくて、意識も含めたものとして捉える必要があるのです。反対に意識の問題(重たい精神的なものだけでなく、軽い気分のようなもの)に対しても、カラダからアプローチすることもできます。

  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする