気を感じながら暮らす

からだや自然について思うことなどを気ままに

水ではなく空気

2020-11-20 10:27:24 | 「立つ」健康法
 からだの中には水分が60%もあるというが、キチンと「立った」ときの実感としては、『水』よりも『空気』が入っている感じがする。腹式呼吸では、実際には腹の中に空気が入ることはないが、あたかも空気があるような気がする。それが全身を使った呼吸ならば、全身に空気が入っているように感じても不思議ではない。
 良い立ち方をすると、全身に空気が入っている感じがする。そのときに、からだの周りの空気に意識を向けてみると、その空気とからだの中の空気がとてもよく似ていることに気がつく。そのとき人は、「空気」という基準を採用しているのである。日常的な基準(物事を相対的に見る)を使えば、体内の空気と外の空気が同じわけがないのだが、空気(気)の基準を使えば、物は分かれず、一つになる。輪郭があったとしても、それは一枚の皮(或いは一本の線)でかろうじて分かれているに過ぎないのである。
 「自分(人)」と周りの「空気」との関係は、上記のように体内に「空気」を作る(設定する)ことで一体感が得られるが、「人」と「人」の関係はより難しくなる。
 

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