気を感じながら暮らす

からだや自然について思うことなどを気ままに

健康を保持するとは

2014-10-11 07:49:41 | 野口整体

 野口整体の創始者である野口晴哉氏は「自然健康保持」を説いた。健康は促進するものではなく、保持するものである。健康はそれだけで十分であり、なにも付け足す必要などない。健康への絶対の信頼である。

 最近は、サプリメントなどで栄養を補ったり、スポーツジムなどでからだを動かす人も多いが、これらは健康に対する関心というよりは、健康への信頼が無いからとも言える。

 健康とは、自分の力(感受性や運動機能、内臓など全てのハタラキ)が発揮できる状態にあることである。それは先天的に持っているもので、本来努力して獲得するものではない。

 しかし人は社会生活の中で、アタマや感情の偏った使い方によって、次第に健康から離れていく。健康を失った後、人は何かを「しよう」とする。薬を飲んだり、医者にかかったり、何かを「足そう」とする。しかし原因が、感情を過剰に使ったりして、何かを余分にしたことによって、歪んでいるのだから、「無くす(減らす)」方が自然である。たとえば、野口整体の活元運動、気功法、坐禅などもその手段である。

 健康とは偏りのないゼロ(虚と言ってもいい)に戻ることである。ゼロであればこそ、からだは臨機応変にハタラクのである。健康保持とは何もしないことではなく、余分なものを減らして、ゼロに戻す作業を繰り返すことである。


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