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ニュートラルから始まる

2014-05-24 09:50:51 | 「立つ」健康法
 朝起きると、「立つ練習」をする。練習というよりも、そうしたいから「立って」いる。
 全身の力を極力抜いて、気功的なイメージなども使い、最小限の力で立つ。そうすると、雑念は少なくなり、身心が落ち着く。おそらくこの状態が「ニュートラル(身心の理想的な状態)」に近いのだろう。朝起きたては観念が少ない。しなければいけないことは無く、人間関係の煩わしさも無い。イメージを使うのも観念(先入観)をできるだけ消して、ニュートラルな状態に戻るためである。
 立っていると、時々思わぬ「ひらめき」がある。普段考えていることが、まとまった形で出てくることがある。これなどはニュートラルになったからこそ現れたに違いない。しかし立つときにそれを期待していれば、ニュートラルになれないことは言うまでもない。「ひらめき(答え)」を追い続けることなく、再びニュートラルを目指す。それの繰り返しである。
 
 この「ニュートラル(身心の理想的な状態)」を、太極拳に応用できるだろうか。相当に難しいだろう。観念を減らすのだから、動作は完全に憶えていなければならない。動作に不安があれば、余計に考えて緊張してしまう。人前でするときにも、上手くやろうともせず平常心を保たなければならない。力を抜こうとすることさえ余分なことなのである。結局、根本の処で、どう思って(考えて)いるのかが、身体に現れているのだから、そこから変えて行かなければ、動作も変わらない。「根本」は本人の生まれながらにして持った質や、理念のようなものだから、「変わらない」、或いは「変えられない」ものもあるだろう。姿勢や動作には本人のそういう癖が現れる。自分の根本にある癖を知り、付き合っていくことだ。癖は「自分らしさ」でもあるのだから、無くす必要ななく、バランス良くあればいい。過ぎた癖を戻すために「ニュートラル(身心の理想的な状態)」を目指す。


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