blog Donbiki-Style

筆者:どんびき(地域によりカエルの意)

生活がかかると

2016-07-04 20:43:35 | 日記
7月に入り、いよいよ暑さが本格化してきた。
これから先数日は当地では連日30度超えの予想である。
昨日の夕方には短い時間に大量に雨が降った。
今日の日中は雷も鳴ったし、それでもまだ梅雨明けはしてなく、これからがようやく夏の盛りだと思うとゾッとする。

数日前は地元北陸が猛暑日になった。
北陸が全国一の暑さになるのは年に一度か二度はある。
低気圧が日本海に入り南風が山を越えて吹き下ろすフェーン現象の時は、前橋や甲府など国内の有名な高温都市を押しのけて北陸地方が高温日本一となる。
フェーン現象が起きなくても、平地に限れば北陸の夏はまったく涼しくはない。
猛暑日の予想が出て信州の高原に逃げるように出て行ったこともあるくらいだ。

この暑さの中でも、私自身や周囲の毎日は至って穏やかに過ぎている。
しかし、先日はバングラデシュで邦人が巻き込まれ犠牲になるなど、世界各地の争いや暴力、特に昨今の一方的なテロ行為は一向になくなる気配がない。
イスラム過激派とひとくくりにされてはいるようだが、宗教対立は隠れ蓑に過ぎず、主に欧州における経済(失業)問題が背景にあるような気はする。
若者の失業率は平均値よりも深刻だから、仕事に就けない若者が報酬につられて勧誘を受け、顔を隠して残虐行為に及んでいる実態が想像できる。
イスラム教を看板に掲げてはいるものの、構成員がすべてイスラム過激思想を動機としているとは思えない。

戦争の原因は、宗教・資源・民族の三つと言われるが、三つの中ではやはり資源(経済)が最も大きいと思う。
かつてわが国も連合国の石油禁輸などの経済封鎖に対抗するために戦争に打って出ざるをえなかった。
誰しも生活がかかると必死にならざるをえない。
国のレベルなら、国民を養えない危険が迫った時、どの国も戦いを考えるだろう。
今は、経済的に追い詰められ、絶望して、時には自らの死と引き換えに現世に復讐しようとする個人が世界中でテロを働いている時代だと言えるのかもしれない。

今も昔も戦争ほど儲かり武器ほど高く売れるものはないし、それ以前に人間にエゴというものが存在する限り、この世から争いがなくなるかと問われれば答えは残念ながらノーである。
その現実がある以上、我が国において、いざという時の備えすら許さないという主張を持った勢力に支持を与えるわけにはいかないのである。

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