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筆者:どんびき(地域によりカエルの意)

職業人として

2011-03-09 22:30:36 | 日記
今日は未納品の出荷が際限なく続き、箱詰めがかなり遅くなった。
いい加減な時間になれば、日中は返品庫にいるベテランの女性2人も箱詰めに出て来れるはずなのだが、配置転換で入ってきたH氏に仕事を教えなければいけないことに加え、某品目が面倒なことに自主回収になっていることからかなり忙しい状態でなかなか出て来れない。
仕事量の多さのわりには梱包に回る人間が不足したまま最後までいってしまった感じである。

そのH氏の配置転換だが、今日になっても全体の朝礼や梱包・自動倉庫セクションのミーティングでは話題にならなかった。
しかし、自動倉庫のローテーションはすでに4名体制からH氏を除いた3名体制になっている。
1名減ればそれだけ仕事がタイトになることは明らかだから、みだりに休みを取るつもりはないにしても、これまで以上に休めないという気にはなる。

部署の中の配置転換という大きなトピックはやはり話題にはすべきだと思う。
しかし、もし自分がH氏の立場だったら大っぴらに発表されていい気持ちはしないだろう。
ごくごく一般的に考えてみていただきたい。
「物流倉庫」という場所で勤務する「40歳前後の男性社員」が「パワー系の仕事から外れる」という事実は、職業人としてかなり屈辱的であり、不遇と感じる部分もあると思われる。
あえてトピックとして取り上げられないのは、上層部のせめてもの配慮なのかもしれない。

これまでわが部署で若い人間が入っては辞めを繰り返してきたのは、H氏が自らの居場所を守るために執拗に圧力をかけてせっかくの新戦力を排除してきたからである。
もちろん私自身もその対象となりかかり、入社当初はウソ話も含めて様々なことを言われたりされたりしたが、幸いにして何とか黙らせておけるレベルに私が到達できたので最近はこれといった被害にはあっていない。
若い才能にいまいましさを感じて何人もの人間を排除してきたH氏が、今まさにそうまでしてしがみつこうとしてきた組織そのものによって半ば排除されようとしている。
排除してきた人間が排除されるほうに回るという惨めな瞬間を倉庫のメンバーが今目撃しているのである。

もちろん今回の件は私ではない誰かが断を下したものだが、誰がとかは全く知らない。
ただ言えることは、人をねたんだり、人の足を引っ張って自分が浮かび上がろうとしたりという振る舞いに、私だけではない多くの人が食傷気味だったということだ。
不遇と言ってもいい役割に甘んじることになったH氏が今の状況をどうとらえ、どう今後に生かしていくのか。
職業人として、今いる組織から本当の「死亡宣告」を受けないためにどうすべきか。
考えることはかなり多いような気がしている。

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