blog Donbiki-Style

筆者:どんびき(地域によりカエルの意)

それではさすがに分からない

2011-02-22 20:11:34 | 日記
本日は某特定品目の集中出荷に加え、午後からは未納品の大量出荷があり、仕事量は久々に多くなった。
定時を過ぎても箱詰めが終わらず、それでも「定時組」はおかまいなしに帰っていくので17時を過ぎるとガタンと人数が減る。
一方、中間層の三名は明日の準備にご執心で、後片付けのような仕事は私や同期のM氏に任せっきりであった。
明日の準備は今日のことを終わらせてからやってほしいものだ。

さて、中間層の一人であるK氏が今日も格好のネタを提供してくれた。
とかくネタになりやすい人物ではあるが、今日のネタは「子供か!」と怒鳴りたくなるような話である。

K氏の自宅には最近液晶テレビが入ったらしい。
入る前には私にテレビのことについてしつこいくらい質問をしてきたが、K氏のことだから買うというのも口だけで、アナログ停波寸前まで何もしないかもと思っていた。
思ったより動きが早かったので半分感心していたら、今日の仕事中に「○○クン(○○には本名が入るので伏せる)、エコポイント、エコポイント」と言って何度も話しかけてきた。
意味が分からないので「エコポイントの何なんですか?」と半分キレぎみに聞き返したら、「(私がテレビを買ったとき)エコポイントの書類は出したか?」という単純な質問だった。
腹も立っていたし、「出しましたよ」とだけ言って、あえてその後は話題を広げなかった。
広げるとすればポイントでメガネとETCを買ったことを話題にしたところなのだが。

ハッキリとモノを言えない性格のため、周囲の人間はK氏の言葉はいちいち「翻訳」しなくてはならないことを知っている。
最近テレビが入ったからエコポイントについて聞きたかったのは分かるが、さすがにこうやって単語だけで話しかけられると翻訳のしようもない。
それだけで言いたいことを読み取ってくれると思っているならとんでもない勘違いだし、そこまで呼吸が合う間柄でもない。
毎日顔を合わせているからといっても、いくらなんでも甘えすぎである。
私より5年ほども長く生きている人がこんな子供じみたことではいかにも情けない。

私が先般の三連休に旅行に出ることを話していた時も、二言目には「いいなぁ一人旅」という感じで延々とベタベタしてきたので、「Kさんも一人旅すればいいじゃないですか!」と返してしまったこともある。
ひとつ話題を振ると同じ話題でいつまでもまとわりつかれるから、受けるほうとしてはあまりあけすけに何でも話さないほうがいいのかもしれない。

K氏が超がいくつ付いても足りないくらいの寂しがり屋だということが実感としてつかめてきた。
本当に心が寂しい人というのは孤独に耐えられないので、自分のことを嫌いな人だとか、都合よく動かしてやろうとしか思っていない人にさえベタベタとくっついていってしまう。
さんざんコミュニケーションを取ろうと努力するわりには、周囲の見方はかわいそうなほど軽いというのがK氏のような人間の特徴だ。
私自身が若い頃そうだったので今のK氏の惨状は痛いほど分かる。
私が30代半ばで気づいたことを、K氏にはぜひ40代半ばの今からでも遅くないので、より気楽な生き方のためにつかんでいってほしいと思っている。