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筆者:どんびき(地域によりカエルの意)

投げかけて、それからは

2009-10-20 21:05:40 | 日記
先週の木曜あたりから上司のS氏と話していることは、当社の社長が「観光部門で結局何がやりたいのか」不透明だということである。
方向性がはっきりしないから、何を準備していけばいいか分からず、S氏としても私たちに何を指示していいか分からなくなっている状態だ。
結果、となりのYさんとともに、何となく時間が余ることが多い。
毎日の日報は書いているが、埋める事柄が少なくて困る。

今日は朝方から社長じきじきに指示が出たが、数千円単位でお金をいただける街歩きコースを考案するというなかなかに厳しいものである。
新聞記事を参考に持ってきてくれたのはいいが、よくよく読んで見ると行政やNPOが無料で催している内容の記事だったのでまったく参考にならなかった。
この節、富山県からなら岐阜県あたりのアウトレットに行くような日帰りツアーでも5千円前後ではなかろうか。
地元の名所をチョロチョロ見せるような企画は、すでに公の機関やボランティア団体が手がけていてネタも出尽くした感がある。
そこに新参のわれわれが、見たことがあるようなコースでしかも有料、3千円や5千円取るつもりでいたら、いったい誰が来るのかという話である。
よほど高級な昼食でも組み入れないと納得はしていただけないだろう。

そんな、半分ボッタクリのようなチマチマした企画を考えるより、さっさと旅行代理店の免許を取って「大きく儲ける」ことを考えたほうが健康的である。
まだ業としての認可がない状態では大っぴらなことはなかなかやりにくく、企画自体が日帰りの街歩き中心に限られてしまう。
地元密着はいいが、どうせなら宿泊付きで、3日4日かけてじっくり楽しんでもらったほうがいい。
旅行業の免許があれば、よりスケールの大きい企画が現実に可能になる。
富山市のある業者では、写真家をガイド役にした世界遺産・五箇山の撮影ツアーという企画があった。
2泊3日で相応の料金を堂々といただく立派なツアーになっている。

私が入社してやがて2ヶ月にもなろうとする今に至っても、まだ旅行業の申請すらやっていないのは不自然だ。
そもそも本気でやりたいのか、やりたくても今はできないのだとすれば何がネックになっているのか、そんな大切なことに関して誰からも説明を受けたことがない。
下からの報告はしつこく求めるクセに、上からまったくモノが伝わらないのは矛盾もいいところだ。

免許のメドも立たないうちに金になるコースを考えさせるよりも先にやるべきことがあるはずだ。
前の会社でも似たようなことを感じたが、物事には順番がある。
行政のお墨付きを得てから、あるいはそのメドが立った時点でようやくお金をいただけるプランを考えても遅くはない。

本欄に書いているばかりでなく、今日の帰り際に社長あてに質問を文書で投げかけて会社を出てきた。
仮に旅行業ができなくなったとかやめることにしたなどとなれば、そんな会社に私がいる意味はなくなる。
単に観光部門のウェブサイトの更新・修正くらいなら私より上手な人はゴロゴロいる。
あくまで「質問」あるいは「意見」として投げかけたつもりの内容だが、「文句」とか「批判」に受け止められるかはまったく分からない。
もし後者となれば、お互いが根本的に相容れないことが判明する。
そうなれば、不本意ながらまたもや身の振り方を考えなくてはならない。

私が落ち着ける場所はいったいどこになるのだろう。

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