blog Donbiki-Style

筆者:どんびき(地域によりカエルの意)

残酷な結末

2007-10-16 23:59:59 | 日記
映画の話ではなく野球である。
北信越BCリーグで優勝の可能性があった富山サンダーバーズの夢が今日終わった。
石川ミリオンスターズに5-16という大差で敗れ、目の前で敵の胴上げを見せられることになった。

今日勝てば明日に優勝へのわずかな望みがつながった試合、見逃すわけにはいくまいと遠路はるばる石川県立野球場へ足を運んだ。
私にとって初めての相手本拠地での観戦、優勝マジックを1としていた石川の応援席は試合が始まる頃にはほぼ埋まっていた。
富山からも案外多くの人が来て、応援だけなら石川にも負けていなかった。
球場には北日本放送のスポーツキャスターが来ていたが、同局のほかのアナウンサーやキャスターの方々も、担当番組が終わったのか大挙駆けつけ、私のすぐそばで懸命に応援していた。

富山と石川の首位争いはシーズンを通じて続いたが、攻撃型の富山に対し守りの堅い石川という構図はチーム成績を眺めてもハッキリしていた。
野原・井野口選手らを中心とする打線は間違いなくリーグ最強であったが、蛇澤・都選手ら好投手を擁する石川にはシーズンを通して苦戦した。

打者はどんなにがんばっても7割は失敗する。
いいピッチャーにかかれば、確率はもっと下がる。
NPBを見ても、上に来るチームは例外なく守りが堅い。
富山に対しあえて厳しく言うなら、勝ち星の中にも大味な試合がかなり目についた。
プロらしい締まったゲームを多く見せることが来期に向けた課題だろう。

とはいえ、少ないサラリーで野球に打ち込む選手達の姿には、ヒイキを超えて感じるものがあった。
NPBと比較して選手とファンとの距離も近いし、応援団も互いに尊重しあっていい雰囲気を作っていた。
今日はBCリーグ代表の村山さんの姿も球場にあったが、今日の現場の様子を見てどう思われただろうか。
来年は球団が6つになるという構想もある。
せっかく地元にできたプロリーグがすたれることのないよう、私もささやかながら応援を続けていきたい。