第62回宝塚記念。松山騎手は5レースのレース前に落馬し負傷したためカデナは浜中騎手に変更。
ユニコーンライオンとレイパパレは発馬直後に接触したように見えました。逃げたのはユニコーンライオンの方でレイパパレは2番手に。3番手にキセキ。4番手にワイプティアーズとクロノジェネシス。6番手にシロニイとアリストテレスとカレンブーケドール。9番手のモズベッロまでは一団。4馬身差でメロディーレーン。1馬身半差でアドマイヤアルバ。1馬身半差でミスマンマミーア。2馬身半差の最後尾にカデナ。最初の1000mは60秒0のスローペース。
直線の入口ではユニコーンライオン,レイパパレ,キセキの3頭は雁行。直線に入るとキセキは脱落して前の2頭の競り合いに。前の3頭の直後にいたクロノジェネシスがキセキの内から前の2頭の外に。この時点での手応えの差が歴然としていて,あっさりと内の2頭を差し切ったクロノジェネシスが優勝。競り合いから一旦はレイパパレが前に出たように見えましたが,最後は差し返してユニコーンライオンが2馬身半差の2着。レイパパレがクビ差で3着。
優勝したクロノジェネシスは有馬記念以来の勝利で大レース4勝目。第61回に続く連覇で宝塚記念2勝目。今年はドバイに遠征して1戦。今日がそれ以来のレース。とはいえ昨年までの実績からは現役最強クラスの1頭。ここは2着馬と3着馬が上昇馬で,その2頭を楽々と差し切ったわけですから,現在の地位を守ることに成功したといっていいでしょう。母の父はクロフネ。曾祖母がラスティックベルでひとつ上の半姉に2018年に紫苑ステークス,2019年にヴィクトリアマイルと富士ステークス,2020年に札幌記念と香港カップを勝ったノームコア。Genesisは創世記。
騎乗したクリストフ・ルメール騎手はヴィクトリアマイル以来の大レース制覇。宝塚記念は初勝利。管理している斉藤崇史調教師は有馬記念以来の大レース6勝目。宝塚記念は連覇で2勝目。
人間は社会的に結合することができるけれど,動物は人間とは本性naturaを異にするので,それができないと近藤がいうとき,この意味は二様に解釈することができます。ひとつは,人間は他の人間とは社会的に結合することができるけれども,動物と社会的に結合することはできないという意味です。もうひとつは,社会的に結合することができるのは人間だけであって,人間以外の動物は社会的に結合することはできないという意味です。このとき近藤がもし前者の意味でそういっているのなら僕はそれには同意します。しかしもしも後者の意味でそのようにいっているのであれば,僕はその人間中心主義には同意しません。近藤の文章自体は後者の意味でいっていると解釈するのが自然であるように僕には思えますので,僕はこの部分には疑問を感じるのですが,一方で近藤はこの根拠を第四部定理三五に求めていて,この定理Propositioから帰結するのは前者の意味だと僕には思えますので,もしかしたら近藤は本当は前者の意味でいっているのかもしれません。しかしこれは同時に,この部分で近藤は本来なら第四部定理三五に訴求しても,そこから帰結しないような事柄を結論している可能性があるということでもあります。なので僕はここで,この種の社会的結合ということを,僕自身がどのように考えているのかということを明確に示すことにします。僕がこれからいうことは,近藤の見解opinioと同じかもしれないし,異なっているかもしれず,どちらであるのかは僕にははっきりとは分からないというように理解しておいてください。
本題に入る前にひとつだけいっておくと,近藤はこの部分で,佐藤一郎の「人間と動物」という論文,正確にいうと付論を参考文献として示しています。これは『個と無限』に収録されているものです。これも僕の解釈になってしまいますが,佐藤はこの論文の中で,動物愛護とか自然保護といった思想のうちには,スピノザの哲学とは相容れない思想が含まれているということについては確実に指摘しています。このことは先述したように僕も同意するところですから問題にはしません。ただ,近藤がいっているかもしれない人間中心主義全般を佐藤が主張しているとは僕は考えていません。
ユニコーンライオンとレイパパレは発馬直後に接触したように見えました。逃げたのはユニコーンライオンの方でレイパパレは2番手に。3番手にキセキ。4番手にワイプティアーズとクロノジェネシス。6番手にシロニイとアリストテレスとカレンブーケドール。9番手のモズベッロまでは一団。4馬身差でメロディーレーン。1馬身半差でアドマイヤアルバ。1馬身半差でミスマンマミーア。2馬身半差の最後尾にカデナ。最初の1000mは60秒0のスローペース。
直線の入口ではユニコーンライオン,レイパパレ,キセキの3頭は雁行。直線に入るとキセキは脱落して前の2頭の競り合いに。前の3頭の直後にいたクロノジェネシスがキセキの内から前の2頭の外に。この時点での手応えの差が歴然としていて,あっさりと内の2頭を差し切ったクロノジェネシスが優勝。競り合いから一旦はレイパパレが前に出たように見えましたが,最後は差し返してユニコーンライオンが2馬身半差の2着。レイパパレがクビ差で3着。
優勝したクロノジェネシスは有馬記念以来の勝利で大レース4勝目。第61回に続く連覇で宝塚記念2勝目。今年はドバイに遠征して1戦。今日がそれ以来のレース。とはいえ昨年までの実績からは現役最強クラスの1頭。ここは2着馬と3着馬が上昇馬で,その2頭を楽々と差し切ったわけですから,現在の地位を守ることに成功したといっていいでしょう。母の父はクロフネ。曾祖母がラスティックベルでひとつ上の半姉に2018年に紫苑ステークス,2019年にヴィクトリアマイルと富士ステークス,2020年に札幌記念と香港カップを勝ったノームコア。Genesisは創世記。
騎乗したクリストフ・ルメール騎手はヴィクトリアマイル以来の大レース制覇。宝塚記念は初勝利。管理している斉藤崇史調教師は有馬記念以来の大レース6勝目。宝塚記念は連覇で2勝目。
人間は社会的に結合することができるけれど,動物は人間とは本性naturaを異にするので,それができないと近藤がいうとき,この意味は二様に解釈することができます。ひとつは,人間は他の人間とは社会的に結合することができるけれども,動物と社会的に結合することはできないという意味です。もうひとつは,社会的に結合することができるのは人間だけであって,人間以外の動物は社会的に結合することはできないという意味です。このとき近藤がもし前者の意味でそういっているのなら僕はそれには同意します。しかしもしも後者の意味でそのようにいっているのであれば,僕はその人間中心主義には同意しません。近藤の文章自体は後者の意味でいっていると解釈するのが自然であるように僕には思えますので,僕はこの部分には疑問を感じるのですが,一方で近藤はこの根拠を第四部定理三五に求めていて,この定理Propositioから帰結するのは前者の意味だと僕には思えますので,もしかしたら近藤は本当は前者の意味でいっているのかもしれません。しかしこれは同時に,この部分で近藤は本来なら第四部定理三五に訴求しても,そこから帰結しないような事柄を結論している可能性があるということでもあります。なので僕はここで,この種の社会的結合ということを,僕自身がどのように考えているのかということを明確に示すことにします。僕がこれからいうことは,近藤の見解opinioと同じかもしれないし,異なっているかもしれず,どちらであるのかは僕にははっきりとは分からないというように理解しておいてください。
本題に入る前にひとつだけいっておくと,近藤はこの部分で,佐藤一郎の「人間と動物」という論文,正確にいうと付論を参考文献として示しています。これは『個と無限』に収録されているものです。これも僕の解釈になってしまいますが,佐藤はこの論文の中で,動物愛護とか自然保護といった思想のうちには,スピノザの哲学とは相容れない思想が含まれているということについては確実に指摘しています。このことは先述したように僕も同意するところですから問題にはしません。ただ,近藤がいっているかもしれない人間中心主義全般を佐藤が主張しているとは僕は考えていません。