スピノザの『エチカ』と趣味のブログ

スピノザの『エチカ』について僕が考えていることと,趣味である将棋・競馬・競輪などについて綴るブログです。

川崎スパーキングスプリント&一例

2021-06-16 19:07:27 | 地方競馬
 習志野きらっとスプリントトライアルの昨晩の第1回川崎スパーキングスプリント
                                        
 ダンディーヴォーグがすぐにハナに立ちました。2番手にポッドギルとカプリフレイバー。4番手にフランシスコダイゴ。5番手にハングリーベン,カレイドスコープ,ヴァケーションの3頭。8番手にナガタブラック。9番手にドリームドルチェ。10番手にタテヤマとニシノラッシュ。最後尾にアドマイヤゴッドという隊列。ハイペースでした。
 4コーナーでは単独の2番手にカプリフレイバーが上がり,押しながら逃げたダンディーヴォーグを追いました。その後ろにいたフランシスコダイゴとポッドギルの2頭が前の2頭の外に持ち出してそれを追う形に。押していたカプリフレイバーでしたが,直線ではダンディーヴォーグを楽に差し切って優勝。逃げ粘ったダンディーヴォーグが2馬身半差で2着。内のフランシスコダイゴを競り落としたポッドギルが1馬身半差で3着。フランシスコダイゴが1馬身差で4着。
 優勝したカプリフレイバーは昨年の優駿スプリント以来の勝利で南関東重賞2勝目。古馬と対戦するようになってからは勝てていませんでしたが,昨年の暮れ,今年の正月の2戦は善戦。ここは57キロを背負っての快勝ですので,現時点でのスピード能力ではこのメンバーでは上位になっていたとみていいでしょう。早めに手が動いていたので,もう少し距離があった方がレース自体はしやすいのかもしれません。父はサウスヴィグラス。5代母がスワンズウッドグローヴ。ひとつ下の半弟に昨年のJBC2歳優駿を勝っている現役のラッキードリーム
 騎乗した大井の真島大輔騎手は川崎マイラーズ以来の南関東重賞24勝目。管理している船橋の稲益貴弘調教師は南関東重賞4勝目。

 志村けんさんが新型コロナウイルスに感染したことによって亡くなった悲しみtristitiaが,新型コロナウイルスに対する憎しみodiumに変ずるということは一般的にいえることであって,少なくとも志村さんが亡くなったことで悲しみを感じたすべての人に妥当します。しかしこの先の感情affectusのダイナミズムは,それぞれの人の現実的本性actualis essentiaによって移行していますので,一概にこうであるということはいえません。ここではその一例というのを示しましょう。何度もいっているように,これは論理的にそういったダイナミズムが発生するということなのであって,それを実証せよ,いい換えれば実際にそういうダイナミズムを発生させた人を示せといわれれば,それができるというわけではありません。
 第三部定理二〇は,自分が憎んでいるものが破壊されることを表象するimaginari人は喜びlaetitiaを感じるといっています。いい換えれば第四部定理八により,自分が憎んでいるものが破壊されることは,その人にとっての善bonumです。よって第四部定理一九により,そのことを希求します。つまり新型コロナウイルスを憎む人は,新型コロナウイルスが破壊されることを希求することになります。ウイルスは自らの力で移動することができるわけではなく,感染者が移動することで移動し,かつその感染者が他者と接触することによって増殖していきます。いい換えれば蔓延していきます。ですからウイルスを破壊することを希求するなら,他者との接触を可能な限り避け,かつ移動することも可能な限りで避けるのがベストです。よってこうした判断がある限りにおいては,新型コロナウイルスを憎んでいる人は,自身がそのように行動することを希求するのです。よって,志村さんが亡くなることによって,現にそうした人が存在したということが,論理的にはいえることになるのです。もちろんこれは最初に示したように,感情のダイナミズムの一例なのであって,別のダイナミズムによって同じような行動に至るということもあり得るでしょう。ですがここでは新型コロナウイルスの蔓延を防止するための感情のダイナミズムの具体例を示すことが目的なのですから,一例を示すことができたなら,僕としてはそれで十分です。
コメント
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