スピノザの『エチカ』と趣味のブログ

スピノザの『エチカ』について僕が考えていることと,趣味である将棋・競馬・競輪などについて綴るブログです。

農林水産大臣賞典関東オークス&功績

2021-06-17 19:23:45 | 地方競馬
 昨晩の第57回関東オークス
                                        
 ケラススヴィアが逃げて2番手にウワサノシブコ。3番手にレディブラウンとディアリッキーとウェルドーン。6番手にリフレイム。7番手にグロリオーソとベルヴォーグ。9番手のランスオブアースまでが一団。3馬身差でサンシェリダン。5馬身差でスセリヒメ。7馬身差でネイバーアイランドと,残りの3頭は発走後の向正面で取り残されました。ハイペース。
 2周目の向正面に入るあたりでケラススヴィア,ウワサノシブコ,ウェルドーンの3頭が集団に。ウワサノシブコは3コーナー前で一杯になり,ケラススヴィアとウェルドーンが抜け出して2頭の優勝争いに。ウェルドーンが粘るケラススヴィアを差し切って優勝。ケラススヴィアが2馬身差で2着。直線の入口ではグロリオーソとランスオブアースが並んでの3番手でしたが,直線ではランスオブアースがグロリオーソを置き去りにし,4馬身差の3着。
 優勝したウェルドーンは重賞初出走での勝利。前走はオープンで勝っていたのですが,JRAのオープンで牡馬を相手に入着できる馬であれば,このレースでは好勝負が可能。それをこの馬は勝っていたのですから,順当な勝利といっていいでしょう。2着と3着が4馬身で,3着と4着は2秒もの差がつきましたので,上位の2頭の能力が他を圧していたということだと思います。母の父はダンスインザダーク。祖母の父はサッカーボーイエスサーディージャヌワの分枝。祖母は1994年の朝日杯チャレンジカップを勝ったツルマルガール
 騎乗した武豊騎手は第39回,44回に続き13年ぶりの関東オークス3勝目。管理している角田晃一調教師は関東オークス初勝利。

 志村けんさんのことを例材として考察しましたので,誤解を招くことを防ぐために,次のことをいっておきます。
 僕がここでいいたかったことは,悲しみtristitiaという感情affectusが,新型コロナウイルスの感染を防ぐための行動の原因causaとなる場合があるということの,具体的な例を示すことです。いい換えれば,志村さんが亡くなったということより,その亡くなったという事実がどのように受け止められたのかということが重要なのであり,志村さんが亡くなったということ自体について何かを主張したいのではありません。ですから僕は志村さんが,日本での新型コロナウイルスの蔓延を防止するために大きな役割を果たしたということをいいたいのではありませんし,ましてそれが志村さんの功績だといいたいのではないのです。実際にそれが功績だという発言が,その当時にある政治家の口から出ましたので,僕はこの点については強くいっておきたいという気持ちがあるのです。
 志村さんはコメディアンです。コメディアンの本懐というのは人を笑わせ,楽しませ,喜びlaetitiaを与えるということにあるのであって,人に悲しみの涙を流させることにあるのではないと僕は考えます。志村さんは自身がコメディアンであるということを強く意識していたと僕は思いますから,もし人を悲しませるようなことがあるなら,それは本意でなかったろうと思います。したがって,これは志村さんに限ったことではありませんが,コメディアン,とくに自身がコメディアンであるということを自認していたであろう人にとって,人を喜ばせることは功績であるといっていいと思いますが,人を悲しませることが功績であるとは僕はまったく考えません。なので少なくとも僕は,あの状況の中で志村さんが新型コロナウイルスに感染して亡くなったということについて,それが志村さんの功績であったとは少しも認めません。
 僕はコメディアンの功績と,政治家の功績との間に,何らかの優越性の差異があるとは考えていません。コメディアンの功績と政治家の功績との間に,内容に差があるのは当然なのですが,だからといって一方の功績が他方の功績に対して勝るということはないと考えています。
コメント
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