ダイニング・ウィズ・ワイン そむりえ亭

料理にワインを
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 樋口誠

ある意味「幸運」

2016年06月25日 02時02分03秒 | ちょっと休憩
朔日の昼は7月10日のチャリティイベントのミーティングで昼の1時前に自転車移動。

まあ、濡れて濡れて・・・・・

で、その後雨脚は落ち着きまして営業中はほぼ降らず。

予測は当たって深夜の帰宅時間にスーパーな豪雨で、これまたびしょ濡れです。


「運が悪い」とも言えますが、熊本の地震、九州などの豪雨を思えば楽なものです。

濡れたものの自転車に乗れるくらいの降り方ですから、ま、ちょろいものです。



何年も天災の被害から逃れている大阪です。

「だから安心だ」などと思っていてはエライ目に遭います。


これ位の雨、っていう気概で頑張りたいな、と思います。

って、お客様の足が止まっては困りますが、別の考えをすれば「丁寧にサーブしよう」と切り替えるチャンスでもあります。


さて今日の土曜日は夕方からは問題なしの天気の予報。

早めの時間は忙しそうですが20時過ぎから空いてきそうです。


           樋口誠

改めて「原産地呼称」

2016年06月24日 02時37分29秒 | ワインの事
昨日のワインメーカーズディナー。

アルザスの鬼才マルセルダイスの息子マチューダイス氏を迎えてのものディナーでした。


マルセルダイスと言えば「アルザスは葡萄品種で語られるけど、違うんだ」「その土地土地の個性なんだ」ということで父であるミッシェルダイスがムーヴメントを起こしたドメーヌです。


つまり・・・・

大きな男であれ痩せた小男であれ、男であれ女であれ、大阪で生まれ育ったら「大阪のDNAでっせ」

「あ、あいつら大阪出身かな?」と聞いていたら、判る人には「泉州人やしよ」とか「河内弁やんけ」とか・・・・


それは親がどこの出身であれ、自身が生まれ育った環境が大事なんですよ、という教訓です。

そうなると品種は「後から意味づけするもの」としか言えません・



ダイス一族の象徴でもある「混植混醸」の話では「光の共有」ということが言われますが、温暖化の今では「暑くないように光を回避する」という「共有」もあると聞きます。


「何故、そこに植えるのか?」

「昔から植わっていたから」


シンプルな答えです。


それが全てとするとソムリエも困りますし、そうでない考えも理解します。


しかし、昔からダイスのワインには惹かれます。

来月のグラスワイン、楽しみにしていてください。


              樋口誠

今日23日(木)はワインメーカーズディナーです。

2016年06月23日 02時35分09秒 | ニュース
今日はアルザスの鬼才マルセルダイス氏の息子マチューさんの新進のワイナリーでのワインとお父さんマルセルのワインを楽しむ会。


申し訳ありませんが貸し切り営業です。

同時に一般営業はせずに閉店とさせていただきますのでご容赦を賜りますように・・・・


ちなみに今日使うワインは大変面白いワインですので次月も使う予定です。

お越し頂けなかったお客様も楽しみにお待ちくださいね!


             樋口誠

印象の幅

2016年06月22日 02時13分19秒 | ワインの事
「あの人は優しい人やねえ」という人がいれば

「なにを言うてんねん‼怒らしたらメチャ怖いで」


我々の「見る目」というのは当たり前ですが完璧ではありません。

むしろ「いい加減」とすらいえます。

ワインもそうですね。

「カベルネは重い」と思う人もいれば

「ピノの方がフルボディ」という人も少なくないのです。

しかし、それらは訓練すると「それなりに」見極める目が出来ます。


ところがワインの名前で「印象の幅」が激しいこともあります。


例えば「シャブリ」はスタンダードからグランクリュ(特級)までの幅がありますが「シャブリ」としてしか話されませんので誤解が付きまといます。

或いはイタリアのキアンティは50歳くらいから上の人には藁でくるんだフラスコ型のボトルの「お手軽ワイン」としての印象が強く、最近の人にはボルドー型のボトルで「結構いい値段」として捉えられているようです。


他の産地も勿論あります。

基本的にヨーロッパのワイン法では「土地の縛り」によって性質の「幅」が規定されます。

ですので「土地の名前をラベルで読めば」ワインの大まかな味わいが予想できる、訳です。


しかし読みやすい原産地、例えば「シャブリ」「キアンティ」などの場合は「お手軽」な名前の一部分が流布しますし、難しい名前の、例えば「ブルネッロ.ディ.モンタルチーノ」とか「リベラ.デル.デュエロ」「ラランド.ド.ポムローム」などなどの長い名前の産地の印象は概ね一致します。

勿論、そういう名前を知っている人は勉強しているから、というのもあるでしょうが・・・・


ま、広く知られたいという点では簡単な短い名前は有利ですし、そういう人の印象を軽く見ないで丁寧に扱うことが我々ソムリエの責務です。

また、そういう名前のワインの高額なワインから知ってしまった人には「もっとお気軽なワインも同じ名前であるんです」と勧めれば意外と喜ばれます。

高かろうが安かろうが、それぞれのワインには価値がありますから、どちらも幸せにしたいですね。



本音をいうと原産地呼称の正確性がもっと整えば、と思いますが・・・・



                樋口誠

少しずつ増えています。

2016年06月21日 00時03分13秒 | 日記
昨日はソムリエの先輩である京都の西別當さんのお祝い。

「京都の現代の名工」受章です。

東京の「東京マイスター」

大阪の「なにわの名工」

などなど47都道府県のそれぞれで行っている知事表彰です。


ソムリエ職での最初はソムリエ協会の創始者である浅田勝美さんが東京マイスターを受章して以来ですが、大阪では随分遅れて前会長の岡さんが最初。

今では近畿圏でもに兵庫、滋賀などでも受章者が出ています。

とは言え、まだ47都道府県でも数えるほどです。

少しずつですが全国に広まっていけばいいな、と思っています。

受章そのものよりも業界が活性すること、或いは「その祝いの為に各界の人が集う」わけで、何某かの「気運」なり「計画のようなもの」がでてくるんですね!


次は何処の府県で受章出来るのか?

私たちの仕事は若い人を応援することです。


               樋口誠

お知らせ~~~~っ‼‼

2016年06月20日 01時37分25秒 | ニュース
まずは緊急募集のご案内です。

今月23日(木)に開催の「マチューダイスワインメーカーズディナー」昨日にキャンセルがでました。

2名のキャンセルだったのですが、すぐに1名分が埋まりました。

よって1席の空きが残りました。


マルセルダイスの血を引く味わいに若い息吹も感じられるマチューのワイン。

彼の造った3種のワインとお父さんのワイン2種。

私も楽しみな会ですので、ワインのスタンバイには「かなり」凝っています。

19時スタート、お一人様12,000円(税込)です。

メール(FBでも可)若しくはお電話でお願いいたします。


それと今日20日(月)は知人のお祝いの席への参加でお休みを頂きます。

21日、22日はまだお席がありますので宜しくお願いいたします。

23日は上記のワインメーカーズディナーにて一般営業はいたしませんのでご容赦賜りますように!!!!


           樋口誠

東南北

2016年06月19日 02時04分46秒 | ちょっと休憩
今のマンションに越して最初の夏を迎えています。

で、この半月ほどは自室にエアコンを設置していないことにビクビクしていたのです。

少なくても今日までの段階=気温30度の時点では「全く平気」です。


というのは部屋の窓は西を除き東南北の三方向にありますが、実はこのマンション「コの字型」でして、南側に数メートル開けて遮光されているのです。

よって適度な光はありますがガンガンに差し込むこともなく・・・

北側の窓を少々開けてキッチンの換気扇を回すとひんやりした空気が入ってくるんですね。


冬はというと北側の部屋は私の寝室でリビングの暖房が侵入してきて、少なくても寝る時には快適です。

ま、本当に暑くなるのはこれからの2か月ですから、油断はできませんが「クーラー病」は避けられるのではないかな?と踏んでいます。

私はどうでもいいのですが母がリモコンを触ると冬に冷房、夏に暖房をやってしまいますので「リモコン隠し」は大事なのです。



さて、そんな私事は置いといて・・・・

今日19日(日)は少し早めに閉店予定です。

23時には完全終了ですので、お出掛け予定の方は22時位までにお入りいただけますようにお願いいたしますね!!

               樋口誠

見事に・・・・

2016年06月18日 02時04分51秒 | 日記
同業者の重なった一日でした。

そうでなかったのは一組だけで、他すべてが同業者。

そむりえ亭では実はそんなに同業者は多い方ではないんです。

インポーター、酒屋、シェフ、サービスetc・・・

ま、ありがたい話です。


「同じ括りのゲストが重なる」という飲食店「あるある」ですね。

ちなみに多くの方は「ワインはこれから勉強」という位置におられて、興味深くグラスに向かっておられたようです。

認定試験を受ける時期の人ではなく「好奇心いっぱい」の時期。

ここが大事なんだろうな、と・・・・

そういう場所でサーブするというのは気が引き締まります。



さて・・・・

今日はデータ上は忙しい土曜日ですが予約は少なめ。

開けてみれば忙しくなるのかもしれませんが、早い時間にお電話いただければ余裕ありです。

どんな「括り」のお客様が重なるのか?を楽しみにお電話お待ちしています!!

               樋口誠

話すこと

2016年06月16日 22時38分20秒 | サービス
読むことは人を豊かにし、話すことは人を機敏にし、書くことは人を確かにする

フランシス.ベーコンの言葉です。


私は読むことは非常に弱く、よって豊かではありません。

書くことに関してはブログくらいですから「書いているうちに入らない」ですね。

ですから確かでもありません。


しかし「話すこと」は仕事の一部ですから、多分他の人より多いのだろうと思います。

これは自慢と取られると困りますが、過去から現在まで他人様の前でスピーカーとして話すことが多い方です。

その機会は前職のホテルの入社のタイミング、私の前のソムリエが他のホテルに移籍したり、たまたまバブルの上昇期に当たっていたり・・・

或いはブラインドテイスティングのコンクール的なもので「ビギナーズラック」(ほんとにそうなんです)で賞を頂いたり、等々のことがそうさせたわけです。

そうすると自然と慣れてきますし、もっと慣れてくると「慣れないように律する」ことも覚えます。


で、なんといっても「話すことは人を機敏にする」の通り、話すという外向きな矢印が聞き手にぶつかって返ってくる信号を見つけることも覚えます。
ベーコンさんがそういう意味で言ったのではないかもしれませんが、私の結論ではそうなんです。

ですので私の話には「ビッチリと書き込んだ原稿」はありません。

大まかなキーワードだけを数点書いてある、ってくらいが関の山です。

なぜなら、聞き手の捉え方は変化が見えてくると話す内容を一方的に或いは現行通りに続けても意味がないのではないか?と思うのです。


基本的に「読むこと」も「書くこと」も苦手な私にロクな話は出来ません。

が、話しながらニーズを見つけたり、穴を発見したりを少しは若い頃よりしているのだろうと感じています。



同時に長い間やっている仕事の中で身に付けたこと以上には話せません。

ですので自分の仕事の中身の仕訳や解釈をしなければなりません。

「何故、そこにグラスがあるのか?」

「何故、それをするのか?」

「それは必要な作業か?」

「アレを取り入れなかったのは何故か?」

などなど・・・・



とはいえ店で話す以外の「話すこと」は本業ではありません。

いや、店ですら「話すことがメインではない」と思っています。

本丸を獲られないように=お客様が料理とワインで満足=を忘れないように気を付けたいと思います。


                樋口誠


道で出会った人を・・・・

2016年06月16日 02時28分33秒 | ちょっと休憩
「さ、この人は何処の国のどんな人か当てなさい」と言われるとします。

皆さんはどのように考えるでしょうか?

身長や身体つき、肌の色、顔だち、髪の色など見る部分はあると思います。

ま、アジアの人かなあ、ヨーロッパから来たのかなあ、などの大雑把な仕分けは出来るんだろうと思います。

しかし、そこから先は当たりそうで当たらないものです。


国のみならず「地方は?」とか「年齢は?」となると至難。

また、「どんな食事が好きだろう?」と聞かれるともっと困ります。

だって似た顔だちでも辛いものが好きな国とそうでない国がありますしね!


先日、世界ソムリエコンクールの放送が再放送を含め2度ありまして、反響で「コンクールって大変やねえ!!!!!」と言われます。


先述の「道で出会った人」を当てるに等しい「ブラインドテイスティング」


いじわるだらけの「模擬接客」



「そんなん役に立つのか?」と思われそうな出題ばかりです。

しかし、どんなワインか?を考察していくのはワインの扱いに繋がっていきますし、普段の接客の積み重ねの中に「そんなこともあったな!!」ということは実は隠れていて、私には頷けることばかりです。


昨晩は仕事終わりに、あるシャンパーニュのテイスティングをして「色の原因」と「勧め方」を鹿子木君と検証していました。

面白いものです。


ですから、今後道行く人がどんな人かを考察するのも面白いし訓練にもなりますね。

って、ま、変態に間違われないように、ですが(笑)


               樋口誠