凄いサッカー選手でも野球選手でもプロの世界を2年も3年も離れて「すぐ」復活なんてことは難しいことです。
歌手にしても「久しぶりにテレビで歌いました」という人の声は伸びがありません。
職種に関係ないですね。
我々飲食、或いはソムリエの仕事もそうです。
私なんぞは一週間休んだだけでも現場に足を踏み入れるのを躊躇してしまいます。
一か月も休んだらリハビリ時間が半端ないと思われます。
30年以上やっていても、そこは変わらないのです。
いや、中には天才的な人はいますから「いきなりホームラン」というのもあるかもしれませんが、それは「稀」なんですね。
現役でないとダメ、というのではありません。
実際、サッカーのモウリーニョ監督のように現役実績がない人が成功したり、自分がアイドルでない秋元康さんが差配しているわけです。
しかし私は「現役を辞めたくなくて独立した」人間でして、現役を辞めて「今の若いもんは・・・」などと言っている同輩等を見るにつけ残念に思います。
先述のように「現役でない人の意見」は大きなものがあります。
ところが、現役だったけれど今は違う、という人の一言めは「俺の若い頃は」と「今の若いもんは」なんです。
流行唄の話ならそれでもいいし、モハメドアリの話でもいいとは思いますが、でも仕事の話はいただけません。
同じ世代、同じような歳の私が聞いていても恥ずかしくなるような錯誤です。
昨日今日、そういうことがあったのではありませんが、時折感じることです。
いつまで現役を続けられるでしょうか?
まだ50代です。
70過ぎるくらいまでは走り回っていたいと思います。
樋口誠